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楠木正成
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楠木正成の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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商人たる「悪党」と農村の古い日本を地盤とした「武士」の対立として時代を捉え、皇室と悪党の結びつきによって新しい日本を作ろうとした人として楠木正成を据えていることがわかる。 どこかで読んだストーリーと思ったら「竜馬が行く」だった。 ちなみに司馬遼太郎がなぜ「竜馬」としたのか。本名は坂本龍馬で龍の字を変えた理由は何か。 この小説も「楠木正重」とかしておくべきではなかったのかなあ。 義に生きた寡兵の天才、楠木正成。 桜井の別れ、湊川の決戦が無く、足利尊氏が妙に賢い。 湊川を読んで泣きたかった、とだけ。 | ||||
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気に入らない点 ・初めて読んだ楠木正成についての本がこれだった為に、他で聞いてた尊王忠義なカッコいい楠木公がどこにも現れなかった点。 ・戦の場面も淡々と書かれており、初心者にはお勧めしない。 気に入った点 ・リアルな人間臭い楠木公を知れた点。やはり歴史の過去の人となると現代に渡るまで沢山の脚色が施され半ば神聖化しているので、平等と客観を持って楠木公の実態を描けるのは流石である。 | ||||
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鎌倉時代末期。 楠木正成は悪党であり、父や祖父は幕府の御家人である武士や荘官と戦うことで楠木家を築き上げた。しかし、武士が本当に悪党を潰そうとするなら、悪党は武士には勝てない。もし、街道の差配の権利や鉱山利権を六波羅に召し上げられたら、楠木家は一族をあげて悪党として戦うしかない。いまは、楠木家は、悪党ではないという素振りをしているが、いつまでそんな態度を取れるかわからない。 悪党とは荘園領主に逆らった者たち。荘園領主の背後には幕府がいるのだから、幕府に逆らっているともいえる。 悪党の中にはある地域を守ろうとする者もいれば、赤松円心のように幕府に従うかたちをとりながら力を蓄える者もいる。 後醍醐天皇は、武士の支配を覆したい。しかし、不平武士の力を借りて北条氏らの武士を倒すのは、権力が武士から武士に移るだけ。だから帝は寺社勢力に目を向ける。護良親王は、武士を倒すのは武士以外の力でなければならない、と考える。 正成に長男が生まれたとき、入れ違いのように父・正遠が急死。正成は家督を継ぐ。 赤松円心は三男の赤松則祐を出家させ、三千院に送り込む。この三男と護良親王がつながる。 正成は一族総勢で六波羅兵と戦う。楠木軍とは名乗らない。六波羅の力を計りつつ、軍事調練を行う。弟の正季は、軍事専門。考えることは正成任せ。 悪党が生き延びるには幕府を倒し、新しい支配者が現れる必要がある。しかし、いまの朝廷にそんなことができるはずもない。悪党がひとつにまとまることも不可能。利で誘われれば悪党はなびく。新しい支配者に楠木一族を認めさせねばならない。となれば、幕府と戦うしかない。 この正成の決意を知った後醍醐天皇は「正成は帝のお召しに応じて決起した」ということにしたがる。正成にとっても大義名分を得られるので好都合。 | ||||
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同じ作者が、同じ時代を描いた小説が他に数本あり、それぞれの主人公がクロスするように構成されているのだが、この作品については作者の持つ「こだわり」~男としてどう生きるか、どう生きたいのか~が薄かったように感じる。それは、ある程度私(たち)の中に共通認識として主人公楠木正成に対する評価があり、最後のところで作者がそれを突き崩したと私に実感させ得なかったからかも知れないと、今は思う。 | ||||
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