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マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白



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【この小説が収録されている参考書籍】
マネーの魔術師-ハッカー黒木の告白 (中公文庫, え21-6)

マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白の評価: 4.40/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

なんかモヤモヤします

主に次の三つで構成されています。

 ハッカー黒木の成功譚と哲学。
 リーマンショックの解説。
 日本の伝統工芸を保存・継承しようとする柴田澪の活動。

 副題が「ハッカー黒木の告白」となっていますが、俺(真行寺)の一人称なので黒木の告白とは違うんじゃないかな。
 新自由主義批判やパワーシフト(多分トフラー)は四半世紀以上前の潮流でいまさら語られても時代遅れ感。
 アーレントの「仕事」や「活動」の概念を日本の伝統工芸とツタエテに重ねているのですが「活動」が厄介な概念でして。
 ツタエテはいわゆる意識高い系の柴田澪が伝統工芸品の販路拡大を目指して行っているのですが、献身的なリーダーが次々現れなければ伝統工芸と同じく先細りになって消えてしまうだけなんですよね。伝統工芸品は同時に消費財でもあるわけで。つまり、アーレントが否定する「運動」に近いわけです。
 結局ツタエテが軌道に乗ることなく話が終わってしまうのでモヤモヤするんです。みみっちくて器の小さい滝沢の嫌がらせなんて読んでいて楽しくないですし。
 作者が伝えたいメッセージが込められているのでしょうが、エンターテインメントとしての面白さはあまり感じませんでした。
マネーの魔術師-ハッカー黒木の告白 (中公文庫, え21-6)Amazon書評・レビュー:マネーの魔術師-ハッカー黒木の告白 (中公文庫, え21-6)より
4122071674

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