■スポンサードリンク
風の果て
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
風の果ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スカパーの時代劇専門ch で、『風の果て』を放送してたのを観て、原作を読みたくなり、本書の古書を購入しました。若い頃、藤沢作品は、なんだか、ちょんまげのかつらを被った現代劇を観るようで、ほとんど観たことがありませんでした。まして、原作など読みたくもありませんでした。もうじき、64 歳になろうというこの頃、藤沢さんの作品に興味を感じるようになりました。 また、古書ですが、とても綺麗な本でした。書肆さまに感謝しています。本に、パラフィン紙をしておいたら、背表紙も綺麗に保存しておけますし、カビ臭さもつかないと思います。そこで、星ひとつ落としました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい。読後、タイトルの意味が胸にしみる気がしました。青年期からの何人かの人との付き合い模様のうち、ふきの存在が心に残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(多分)25年振りの再読でした。時の流れ・人の思いがある意味淡々とに描かれ、だからこそ長く心に残る素晴らしい作品です。 他のレビュアーさんが、レオーネ監督「ワンス・アポアタイム・イン・アメリカ」を彷彿、、と書かれていたのを読んで納得。まさにです。 上下巻で500P と長いといえば長いのですが、時間軸でいえば、1000P になっても不思議ではない作品です。 それをこのページ数に収めたのは、藤沢氏の筆力といってもいいのではないでしょうか。無駄がなくクールといってもいい。 「用心棒シリーズ」と並ぶ藤沢氏の最高傑作のひとつだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
五十歳を越えた主席家老 桑山又左衛門は、若い時の朋輩 野瀬市之丞から 果たし状を受け取る。物語は過去と現在をフラッシュバックのように行ったり 戻ったりしながら進んでいくが、これは5人の若者の青春グラフィティである。 野瀬市之丞 上村隼太(桑山又左衛門) 杉山鹿之助 三矢庄六 寺田市蔵 上士の杉山以外は皆身分の低い家の次、三男であり、何とか条件のいい婿養子の 口を見つけなければならないという、鬱屈した青春を送っている。若い頃の友情や 恋心、一生の仕事を見つけるということ、身分の上下、出世、剣の腕前。いろんな 要素がからまって、仲の良かった5人がしだいにバラバラになっていく。 忍耐と努力で権力闘争を勝ち抜いてきた桑山又左衛門のこころのなかは、 「つまるところ自分のやってきたことはなんだったのだろうか」 と、満足感よりも苦い悔恨の思いがよぎる。 それにつけても藤沢周平の登場人物への名前のつけ方は見事だ。 名前ひとつで、存在感とリアリティが増す。 私個人は、すこし斜に構えた野瀬市之丞が好きである。剣の腕がたつばかりに 裏で暗躍する損な役回りに使われ、一生うだつのあがらぬ男。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸時代、幕府や諸藩は土地の開墾に力を注ぎ、用水路を作ったり、海や沼地を 干拓したりして大きな新田を開発した。また少しずつ荒地も開いて、耕地面積は 18世紀初頭には豊臣秀吉のころの約2倍に達している。農業技術も随分進化したが それでも天候不順による飢饉などで農民の暮らしは楽ではなかった。 この長編の通奏低音は藩の農政であり、太蔵が原という原野が重要な役まわりを 演じる。太蔵が原をめぐってのドラマ、即ち権力闘争、人の出合いと運命、経済や テクノロジーの進歩、自然災害などがあざやかに描かれている。 農業・農政という一見地味なことがらを丁寧にわかりやすく書くことで、 物語にリアリティが与えられ、それが登場人物の造形にもリアリティを与えて、 とてもこの小説がフィクションと思えない。 藤沢周平は日本食品加工新聞の記者を14年間もして最後には編集長にも なった。ハム・ソーセージ業界について健筆を振るい、業界の健全化に尽力したと いう。農政の些事に渡る記述は説得力があり、小説全体に滋味を与えていると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
NHKで放送されたものと少し異なるが、本としても十分楽しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく、セルジオ・レオーネ監督の名画「Once Upon A Time In America」を思い起こさせる作品でした。 少年時代に同じ道場に通った仲間が、それぞれの人生で、花を咲かす者、あるいは志半ばにして死に至る者・・・・・。そして、権勢欲にとりつかれ、藩政の中で権謀術数をめぐらす者。最後に残ったのは・・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「士農工商」の身分制度に守られていたと思い込んでいた武士階級にも厳然としたヒエラルキーがあり、時としてそれが理不尽なまでに極端に武士の生き方を左右することが、時代小説をいくつか読み進んでいくうちにわかり始めました。 この物語は、5人の様々な階級の青年武士たちが、東北のある窮乏藩の政治に巻き込まれていく壮大な物語です。人物や情景描写が、非常に緻密で、まるで実際にその場所があるかのようなリアリティーを感じます。 上巻は、藩財政の立て直しのための開墾事業を巡って二つに分かれた勢力争いに、5人がそれぞれの立場で否応ながらも巻き込まれ、不穏な空気の中で終わります。下巻が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最高です。時代は変わっても、人の社会とは変わらないものですね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時は江戸中期の寛政年間、100年ほど続いた東北地方のさほど豊かではない藩で繰り広げられ る様々な出来事が描かれている。主役となるのは同じ剣術道場に通った20代の若者たち5人であ るが、それぞれの生い立ちや運命のいたずらで藩内で出世するものあり、下士にとどまるものあ り様々である。物語は、藩の財政や町人による金融、新田の開墾などの開発プロジェクト、藩内 の勢力争い、自然災害等を巡ってそれぞれの果たす役割や友情が描かれて行く。感心するのは、 江戸時代の武家社会が極めて緻密に役割分担され、責任も明確にされ、その業績評価もおざなり にされていないので、生活には相当の緊張が強いられていることだ。また江戸幕府の藩支配体制 もうまく出来ていて、三百年の永きにわたって上手に地方分権がなされていたわけだ。いつの時 代の組織でも重要なのは人事と金だ。読み進むうちにこの時代も現代も基本は変わりないと妙に 感心する。物語の後半は老中に出世した二人の、藩政をめぐるすさまじい権力闘争、そして意外 な結末で終わる。武家社会を描いた著者晩年の傑作とされた本書が著者没年からニ十数年を経て 昨年文庫版として復刊されたのも、現代人に歴史を通じて何か学んで欲しいという出版社の意図 があるのだろうか。この本を読むにあたって、ぜひお奨めしたいのは、両国の江戸東京博物館を 訪れて、江戸時代の展示を見学しておくことだ。文中の出来事が展示品によって想像力をかきた てられ、さらに読書の楽しみを増加させるはずだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若い頃読んだ藤沢周平をもう1回読みたくなった.実際,文庫本ですべてもってはいるが....無性に出張中によみたくなりkindle版で購入.割引も少なく,どうしようかとおもったが弁当をけちって,この本の購入に踏み切った. 充実した,出張の列車の旅となった.上下巻であるので長いが,若い頃と現在(出世した自分)のギャップがどうしてそうなったのか?などの謎があるなか話が進んでいく.青春ものと武家ものとが,いつもの藤沢周平の流れの中ですすんでいく. Kindleはよいのだが,もう少し割引率が高いと藤沢周平のものをすべて購入する気になるのだが...出版社は考えてほしい.50%引きでももう一度買ってくれることを考えたら儲けにはなるとおもうのだが... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時は江戸時代寛政年間前後、場所はとある東北の藩、同じ剣道場に通っていた五人の生き様を描く。 その中の一人桑山又左衛門が下士から家老まで出世する。 五人の中で唯一の上士出身杉山鹿之助は桑山が出世するに連れて昔はなかった感情が湧きおこり対立する。 現代サラリーマンの役員対立を正に彷彿させるような状況である。 日本の派閥作りやらコネやらは昔から脈々と続く考え方なのであろう。 その中で権力と正義をどう制御していくか。 昔は武士道であり、今は法律なのか。 永遠の課題である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
親友達と共にした日々を回想しながら、立身出世を果たした男がその人生で得たものと失ったものに想いを巡らす。一生大事にしたいと思っていた仲間達との友情すら、各々の人生の狭間で形を変えていく。「学生時代に読んでいたら」と思う小説は多いけれど、『風の果て』は「もう少し歳を重ねた将来に改めて読み直したい」と思った作品だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は主人公又左衛門の視点で語られるが、親友それぞれの想いもひしひしと伝わってくる。在り方は変わりながらも、その深さは変わらない友情を礎として発せられる言葉は重い。当たり前のことかもしれないが、人が人生を通じて得るもの、失うものの軽重は、社会的地位や生活の豊かさとは全く関係ないということを思わせられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の展開が面白く、ついつい引き込まれます。 現在と昔が交差しながら展開していく物語が面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の展開が面白く、ついつい読んでしまいます。 藤沢周平は好きで結構読んでいますが、風の果てが一番面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢流と言ってしまえば、それまでですが、それが好きで読むのですから・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢流と言ってしまえば、そうですけれど、それが好きな読者には、心休まるものです、 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!