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春秋山伏記
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春秋山伏記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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山伏の生活の一部を垣間見られて、楽しかったです。おすすめの一つかな? | ||||
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寝る前に読むとほのぼのとした気持ちになれてぐっすり眠れます。 | ||||
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農民が主役の、土のにおいがする小説です。 そして、台詞は庄内弁で書かれているので、声に出して読んでみると、 庄内平野や羽黒山の景色が目に浮かんできます。 | ||||
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山や森にくらす、人々の生活や時代を克明に描く。 物語以上にそれらに興味をひかれます。 | ||||
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楽しく読ませていただきました。 方言の持つ温かさ、少し前の時代の日本の生活に触れたような気がします。 | ||||
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山あいの村に突然に現れた山伏とそこに住む村人たちの物語。山伏というと、俗世離れした近寄り難い、神秘的なもののようなイメージがあるが、この小説に出てくる山伏は一味違う。村に起こった事件をいわゆる不思議な力を使ってというのではなくて、あれこれと知恵を働かせて泥臭く解決していくという何とも人間臭い、親しみがもてる山伏である。実際、山伏とはこういった役割を果たす存在であったのだろうか? 作品は五つの話から成っており、ストーリーはいたって素朴なのだが、それぞれの話の落とし方がたまらなく上手い。その上手さに唸って、思わず顔がほころんでしまった。じわっと小さな感動が広がるのだ。人間の生の力強さというか、生の輝きを鮮やかに切り取ってみせる。藤沢周平の人間をみつめる優しい眼差しが現れている。地味ではあるが、実はなかなか出会えない名作だと思う。まさにいぶし銀という感じ。素晴らしい作品だ。 | ||||
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江戸時代後期の人々の暮らしがえがかれているということです。 とても人間くさい関係があり、そこに山伏という神秘の存在と大きな自然。 方言で書かれていますが、雰囲気も伝わってきて、一気に引きずりこまれます。 | ||||
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kindleでたまたま発見。十数年ぶりに再読しました。朴訥でありながらも力強く生きているのが伝わってくる登場人物たちの魅力に、初見時の感動を思い出しました。藤沢先生はやっぱり最高! | ||||
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藤沢周平の「春秋山伏記」を読了。何処にでもあったであろう、古い日本でおこる事件の数々を山伏「大鷲坊」が解決していく物語。ストーリーも完成されていて、手に汗握る物語もあり、やっぱり完成度が高い物語は安心できる、といった素直な読後感であった。 また、全編庄内弁で描かれている物語であるので、まるで山形庄内地方にいる錯覚を覚える。どこまでも優しい物語集であった。 | ||||
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ホントは、新潮社の方の文庫で読んだんだけどそれがリスとになくって。。。 悪くはないですもちろん、藤沢周平さんですから。 だから、★三つは、藤沢周平の作品として、普通の(だから、いいわけね)ものである、と言う意味です。 山伏を中心に、江戸後期の日本海側の小さな村の日々を綴った。事件はあるけど、何と言うか、心が締めつけられるようなことはなく、どちらかと言うと、庶民の生活が額を通して描かれているような。 起伏に乏しく、ドラマ性も少なくみえるけど、本当はそれなりにかなりの事件が続き、庶民の生活はその中で淡々と過ぎて、始まり終わって行くんだなぁ、なんて、そんな思いにふけります。 歴史上の大事ではないところで、庶民の大事が一杯あるんだ、自分の生活にもね。 | ||||
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この本は藤沢周平の本の中ではかなり珍しく、方言(山形県庄内地方:庄内弁)が全編に渡って使われている。 その為、前半はこれに慣れずなかなか読むのに苦労する。 但し読み進めていくうちに、この方言は新潟の方言と似ていることに気がつく。 さすがに隣の県だけはある。 山形は東北といえども、この本からするとそれほどずーずー弁ではないようだ。 が、やはり読みにくいことは確かである。 さて内容であるが、 「山伏」の話である。 「必殺」ものでも、「侍」ものでもない。 なかなか地味ではある。 そういう意味では「スパッ!」と気持ちのいい物ではないが、 どちらかというと「情緒」ものであろうか? 私の世代でも、この「山伏」にはなじみが無い。 そういう意味でこの作品はちょっと最初からマイナーである。 そこで調べてみた。 約25年の作家人生の中で、この作品は前半期の作品である。 但し、この作品の前には、「用心棒シリーズ」も、「隠し剣シリーズ」も出ている。 では、どうして、「山伏」なのか? 出版社の編集者側からの発案らしい。 著者のふるさと:山形県に由来しているらしい。 さて、興味のある方は、どうぞ。 | ||||
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暖かい。 古きよき日本の小さな田舎の世界観。 こみあげる懐かしさは遺伝子が共鳴しているのか・・・ 今はもう珍しいというより既に過去のものとなってしまった閉鎖的な共同体社会に憧れを感じてしまう。 当然、頭の中にできあがった箱庭の様なこの世界で、藤沢流の個性的な村民達が泣いたり笑ったりする。 ノスタルジックに、リラックスして読むことができる一冊。 | ||||
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私はかつて、奈良の山中をハイキングしていた時山伏に突然出会い相当ビックリさせられたことがある。時折しか人すれ違わない山道を翔けるように降りてくる山伏達は極めて異形であった。 現代社会といわず古来から、山伏達は里の人間にとって異形であり、里に住み祈祷や「まじない」を行う里山伏ですら異質の人間としてとらえられていた。 この連載小説は、羽黒山からやって来た気は優しくて力持ちの山伏「大鷲坊」が色々な村の事件を通して次第に村人からの尊敬を集めるようになっていく物語で、筆者がかつての山村の暮らしを愛情こめて綴ったもの。 現代から見れば辛く、過酷であったろう当時の村人の日々の暮らしを、筆者の故郷への想いは暖かく救いと平安がある郷愁の春秋記として心地よく和ませてくれる佳作。ぬるさは少しはあるけど暖かい。 | ||||
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一人の山伏が庄内の村に突然現れ、村に起こる難問を次々と解決していく物語。山伏とは言え、さほど霊力が強いわけでもなく、むしろ私たちとさして変わらないところに親しみが持てる。 主人公は必ずしもこの山伏というわけではなく、むしろ、村で慎ましく暮らす人々が主人公と言える。そのあたりは藤沢作品に共通なことだろうか。 幼なじみのおとしとのロマンスもあって、最後の章「人攫い」までハラハラさせられる展開になっている。また、出羽三山を中心とした庄内地方の幽遠な自然や習俗を味わうこともできる。 一言で言えば、「大人のための日本昔話」というところだろうか。 | ||||
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