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わたしのいないテーブルで
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わたしのいないテーブルでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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日常の小さな事件から、主人公を通して聞こえない世界に生きる人たちの思いを伝えてくれる作品です。読み応えあります。シリーズ最初の作品は草彅くんによるドラマ化で話題になりましたが、これもぜひドラマ化してほしい作品です! | ||||
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ろう者を取り巻く状況、コーダの孤立感、ほんとによく書かれています。 | ||||
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デフ・ヴォイスシリーズは大好きですべて拝読。 出森刑事のスピンオフシリーズもすべて読んでいます。 それを踏まえて… この第4弾も紛れもない傑作でした。 舞台は我々も体験したコロナ禍のあの世界。 ろうあ者たちももちろん生活していたわけで、彼らの苦労が活写されていきます。 これはこの本の後書きにあるように、 コロナ禍の世界をドキュメントタッチで描きたかったとのことで、 聴こえる者では知らなかった&気づかなかった情報が次々と出てきて新しい発見があります。 ストーリーは淡々と続き、 今回は殺人事件ものでもなく、 よって刑事何森も今回は出番がなく、 しかも主人公は本線ストーリーの途中で 外れていくので、 あれ、今回は地味かなーと思いました。 が! クライマックスの法廷シーン、 主人公が唯一アクションをとる "蜂のひと刺し"に痺れました。 なぜ主人公が法廷でなく傍聴席にいたのか、 "そこにいなければならなかったのか" その意味がわかります。 まさに舞台作りの巧みさの勝利、 恐るべし丸山正樹! と、うなる作品でした。 第5弾も期待しております。 | ||||
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自分が加齢による難聴で補聴器を使い始めたのと同時期に手話を学び始めた。当然に日本語対応手話だがそれでも その奥深さ、何よりも表現の豊かさに感動した。 もちろん今もであるが、そのろうの方々が歩んできた道の険しさに苦しくなると同時にその力強さ、努力に圧倒される。 聴こえても、聴こえなくても、どんな障害であってもそれをその人の特性として受け止め、そして受け入れる。私も福祉という仕事に携わっており、自分が少しでも歩みを近づけることができる様、努力を続けていきたい。 | ||||
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でも手話がなければ何もわからないです。 | ||||
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生まれつきの聾者やその子どもCODAが出てくるシリーズです。必読です❗️ | ||||
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自分は第3作品集の3作目『静かな男』を大絶賛したし、あれは向こう50年の風雪に耐える作品だと思ってる。 しかし、本作はこれじゃあなあ・・・ ①新聞やレポートや新書を読んでいるようだ。 ②コロナ下での生活を書いているからひたすら閉塞感がある。重苦しい。 ③問題提起はあろうとも小説として成り立っていなければおもしろくない。 ④「動機を探る」だけじゃミステリ方面としては弱すぎる。 ⑤荒井の家族(みゆき・美和・瞳美)の話と法廷の話がまったく噛み合ってなくて何がしたいのか分からない。それから荒井はこんな性格だったっけ?もっとぶっきらぼうな人間でそこが好きだったわけだけど・・・ 正直、オレはこのシリーズが続くならもう法廷の方面は要らないと思う。 瞳美ちゃんと美和ちゃんどう成長するか。家族はどう変わるのか。 この小説、誰にも彼にもスポット当てようとして「主役」がいないんだわ。 聾者にとって「聞こえる」というのはどういうことなんだろう? 何歳くらいからそれを意識して手話にできるんだろう? ★本作でよかったのは瞳美ちゃんがお父さん・お姉ちゃんに尋ねるシーン。 ただもう、説明文が多くて登場人物が動き回らないんだったら次作は遠慮しとくかな。 | ||||
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一人ひとりの描写が、深くて心に響きます。 思わず、他の作品も続けて読んでしまいました。 何冊も読んでしまってから おっ、とんだ出費だあー! と、気が付いたけど… 満足です。 | ||||
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聴者の家族のなかにろう者が一人だけいて、家族の会話に十分参加できず疎外感を覚えている状態を「ディナーテーブル症候群」という。本書は、聴者の母親を刺したろう者の娘の事件を軸に、ろう者の疎外感を描いた小説。 このシリーズの他の3作と比べると、プロットは単純なので小説としての面白みは薄い。でも、知られていないろう者の世界を小説で表現していることにこのシリーズの意義がある、と思う。 | ||||
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「わたしのいないテーブルで」を読んで 家族で囲む夕食のテーブルに自分の居場所がなくて寂しい・・・それは「ディナーテーブル症候群」と呼ばれています(米国デビッド・ミーク氏)。小説では、まさにこの環境に育った聴覚障害の娘が、あるとき母親を包丁で刺してしまいます。手話通訳者の主人公は、ろうの弁護士とともにその事件に関わっていきます。 圧巻は最後の公判。娘を愛するが故に手話を嫌い、健聴者の中での「口話」にこだわる母。母の血圧を心配するが故に調理の工夫を理解されない娘。ふたりの陳述の中で、双方の愛の深さが浮き彫りにされていく・・・。私には、毎日の展開がハラハラ、ドキドキでした。 読み終えて、私は、ろうの人は、聞こえる人たちの中で、孤独や疎外感を感じていることがあることを改めて知ることができました。他の人の声がうまく届かない世界に生きるろうの人たちが、どうすれば家族はもちろん、周りの人と心を通い合わせて、のびのびと誇りを持って生きることができるようになるのだろうか? 聴覚障害の方だけでなく、他の障害をもつ人たちにとってもこれは大きなテーマかもしれないと思いました。 | ||||
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この人の本は、いかに自分が障がい者に対して無知で誤解しているかを気づかしてくれる。 小説のかたちをとっているが、障がい者を理解するための教科書のようでもあり、一方で、小説ならではの説得力もこの人の本の魅力。 とくに、この本では多くの人の誤解を解いているような気がする。ろう者の家族は、(全部とはいわないものの多くは)手話ができるものだと思っていたが、そうでもないとすると、彼らの少年、少女時代はつらいものでしかない。 どのような解決方法があるのか、にわかには思いつかないけれども、耐えないといけない彼らのとても長い時間はあまりにも悲痛だろうし、広く知られていないその事実はショッキングでもある。 | ||||
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手話通訳士という、社会的にあまりスポットの当たらない職業(失礼)が主人公の物語。一作目の「デフヴォイス」から読んでいます。 ろう者の置かれている社会情勢も丁寧に描かれており、これを「小説」という形にして世に出したということは、手話やろう者と全く関わりなく生きてきた自覚なきマジョリティな人たちに、何らかの気づきを与えてくれる作品だと思います。 主人公である荒井がコーダとしてまた手話通訳士として「手話」への向き合い方が変化(成長?)していく過程も楽しみの1つでもあります。 | ||||
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「聴こえる人」と「聴こえない人」がいる家族の葛藤を、 手話通訳士で「聴こえない親を持つ聴こえる子(コーダ)」である荒井を主人公に描く 「デフ・ヴォイス」シリーズの4作目です。 今までの作品も、救いのある話だけれどただ「いい話」というのでもない、 人間のずるさや弱さも静かな筆致で書かれているところが好きで、 楽しみにしているシリーズです。 散りばめられている謎の答えも毎回意外で 「え、そういうことだったのか!」と驚かされ、 聴こえる人として生きてきた自分の、狭い世界を思い知らされます。 今作を読んで、「聴こえない人」は寡黙である、と 思い込んでいたことに気付かされました。 トヨエツのドラマの影響が自分の中に根強く残っているのかもしれません。 こういう、世界の見え方をパッと変えてくれるのが「デフ・ヴォイス」シリーズの魅力で、 今回も大満足でした。 また、今作は果敢にもコロナ禍の日本を舞台にしています。 映像で見せるドラマと違って、小説であればコロナ禍のない世界を描いても違和感はないはずですが (ともすれば物語を邪魔することになりますが) 本作はコロナ禍をあえて描くことで、「聴こえない人」がいまこの瞬間にも直面している困難を 作品を通じて多くの人に訴えることに成功しています。 いつ読んでもきっと面白いですが、2021年の今読むことにはとくに意味がある一冊です。 | ||||
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丸山正樹さんの作品は、デフヴォイス第1作から愛読しています。 レヴューは初めてになります。 シリーズものの常として、回を重ねるごとにつまらなきなるというおそれがあります。 正直、2作目は、連作短編集という形式上のちがいもあり、不安をかんじさせるものでした。 すこしトーンダウンしたようにかんじられもしましたし。 しかし、3作目は、素晴らしい。 トーンダウンといいましたが、2作目あっての3作目による感動、素晴らしさがあるわけですね。 ことに「風の記憶」は印象的ですし、大好きなエピソードです。 3作目で報われつつある姿、新開の更生した姿をみられ、ほんとうにうれしかった。 で、本作になるわけですが、ひさびさの長編です。 推理小説としてみた場合、マニアのひとからみたら、もしかしたら落第点かもしれません。 が、小説としてみたとき、1級品であることは間違いありません。 ろう者の文化、彼らの置かれてあるありようがしっかり描かれ、それは概括的なものから、個人の心情まできめ細やかに描かれてあります。 そこには当事者家族もふくまれ、主人公である荒井やその家族のことでもあります。 そして荒井の気づきや驚きは、われわれひとりびとり読者のものでもあります。 毎回泣かされますが、また今回も泣かされました。 丸山正樹さん、ありがとう。 どうかどうか、また荒井たちの生きてゆく姿をみせてください。 | ||||
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