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ひょうたん
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ひょうたんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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宇江佐さんの描く深川芸者はきれがよく、男前で女でも憧れるかっこよさがある。長五郎に対するみさ吉の意地の張り様も、女の私には自分の事のようによくわかる。いまさら、お前さんに頼る気なんざない・・と強がりながら、心の中ではすがりついて抱き留めてほしいのが女心なのだ。ひょうたんの頃から代が変わって、息子達の時代の話だが、現実では二世代を生き直す事はなく、これは小説の中ならではの楽しみだ。また町人の世界、しかも夜通し営業の居酒めし屋という舞台に、浦田というちょっと異質の武士がアクセントとしてよくきいいていると感じた。 ちょっと、違和感を感じたのは解説の中の武士の名は相川ではなく、浦田の間違いでは?解説として本になるまでには沢山の目も通っているだろうに、なぜ?作品そのものは大変面白く読んだので、蛇足ですが・・・ | ||||
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宇江佐真理さんのファンです。図書館で借りて読み、しばらくして「夜鳴きめし屋」を読んで「あっ!!」と思い、また読みたくなり・・・購入しました。登場人物のそれぞれがいい味だしているというか、ストーリーわかってても何度でも読み返したくなる1冊です。この場をお借りし、宇江佐真理さんのご冥福を心からお祈りしています。本当に残念です。 | ||||
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「ひょうたん」の続編という事で続けて読みましたが、こういう形式(全編から時間がだいぶ経った世界が描かれている)の続編って、目新しかったです。そして主人公に対しては親心でずっとハラハラ、やきもきしながら読み進めました。はよ、しあわせになってぇな・・と。私も前編でお付き合いしちゃったからか、主人公に対して、あんたの親の友達よって感じなのなのかな? | ||||
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大好きな小説「ひょうたん」の後日譚となっていますが、登場する人物は大きく異なります。 古道具屋「鳳来堂」のダメ亭主、音松とその恋女房、お鈴の間に生まれた長五郎が主役で、すでに音松も亡くなり、お鈴もわずかしか登場しません。 後日譚を期待していたので、まず、これが淋しい印象となります。 しかも長五郎は、古道具屋「鳳来堂」を辞めて、屋号はそのままに居酒屋を始めます。馴染の客や、亡くなった両親の友達の息子たち・・つまり長五郎と ほぼ同年代の二代目たちで幼馴染も登場するのでずが、この仲間たちにもあまり魅力を感じませんでした。 短編が6つ入っているのですが、長五郎が若い頃に知り合ったある女性がいずれも関わり最後まで綴られます。 しかし、これがいささか回りくどく、引っ張り過ぎの感があります。 同心円をくるくると周って、広がらないという印象が残りました。 加えて「ひょうたん」で受けた、あったかい江戸人情譚もどこか陰が薄いと感じました。 | ||||
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本所・五間堀にある古道具屋「鳳来堂」のダメ亭主、音松とその恋女房、お鈴、そして音松の幼馴染たちが絡んでの人情譚です。 ダメ亭主と書きましたが、音松の性格はかなり好きです。 こういう友達がいたら楽しいだろうな、と思うことが端々に出てきます。 また、彼の考えや意見が社会生活での礼節や、人としての生き方の的を得ていて、“なるほど”と納得させられました。 この古道具屋「鳳来堂」の夫婦と、奉公に出ている息子の長五郎、そして親友達にまつわる6つの短編で組まれています。 加えて江戸の季節感も丹念に描かれていて、その季節、季節に登場するお鈴の拵える料理も、読めば読むほど食べたくなります。 | ||||
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読んだ後に清々しい気持ちになりました。個人的に自分の実家がある為、浅草・本所・深川辺りを舞台にした、特に食べ物絡みの時代小説は私の好みです。特にこのお話は殺しや大きな事件などが起きるわけではないので、まるで江戸の人の日常を覗き見ているような気分を味わえて、嫌な現代社会のしがらみを読書中のひと時だけでも忘れることができます。 読み終わって1つだけ後悔したことは、本作が『ひょうたん』の続編だったということ。『ひょうたん』は長らくAmazonの欲しいものリストに入れたっきり、すっかり読んだ気でいたのだけれども、実際には読んでいなかったことを後になって気づきました。 とは言っても、親世代の話と息子世代の話、と世代が違う話なのでネタばれなどもなく後からでも十分、『ひょうたん』を楽しむことができそうです。これから読もうとしている方はご注意を!! それにしてもやっぱり気心の知れた店で仕事の後ちょいと腹ごしらえしながら馴染みに相談したり意見したり、って言う公式には憧れます。お裾分けしあったり・・・。家族同士も知り合いでなんでもお見通し・・・。自分にもそんな場所、あったらいいなぁ。江戸時代の人間関係ってなんとも暖かなぁ、とつくづく感じました。 | ||||
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宇江佐真理さんの本のすべてを読んだわけではありませんが、これまで読んだ作品は ほとんどの作品を好ましく思っています。 しばらく宇江佐さんから遠ざかっていたのですけど、書店で立ち読みしていると、ずんずん 引き込まれそうになりましたので、買いました。 宇江佐さんの描く人情味が、私は好きです。 登場人物それぞれが、懸命に生きて、幸せを見出していってほしいです。 おしのさんは悲しい結末が待っていましたが、ひっそりとしたおしのさんの存在は、ほかの 人たちには大きかったのではないかと思います。 | ||||
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いつもと同じでありながら、つい読んでしまう。安定感があり、読むのに楽。何か読みたいなと思うときに、抵抗なく読むことができる。 | ||||
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同じようなパターンであるが、安定感があり、期待を裏切らない作品と思う。 | ||||
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ぼくもNHKラジオで一部を聞き、その部分がたいへんよかったので文庫化を心待ちにして購入したのですが。 全体を通して読むと期待外れな部分がありました。 まずぼくの個人的な好みですが、著者の文体の特長というか、「お前ェ」(おめぇ)といったような、小文字のカタカナを使った表記が頻発します。これがとても目障りで読みにくいです。 前作の主人公であった鳳来堂夫婦が死去するいきさつが詳細に語られるのはシリーズとして当然ですか? ぼくは好きだった人たちはなんとなくどこかで生きているように思いたいです。 長五郎が作る料理は、ドラマで聞いた部分のたまごやきやおにぎりはおいしそうですが、それ以外はあまり。 いわしを使い切れず捨ててしまうのもいやだったし。 作り方を聞いただけで初めて作ったかまぼこがいきなり大好評なのも不自然に感じたし。 練り方のコツとか、初めてやった人が一晩でできちゃうもんなんですか。 心の動きとしても、夜鷹のおしのにしか打ち明けられないわけとか、涙する場面もぼくには安っぽく感じてしまい。 惣助が長五郎に抱きつくシーンは、ぼくがシナリオライターなら、逆に長五郎が思わず抱きしめる、というふうに書きたいです。 ただ、全体としてヒューマンな、ラストもああ良かったと思わせる締め方です。 そういう意味では読んで損はないです。 ぼくは期待しすぎましたね。 | ||||
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本屋さんで書店員さんの手書きのポップを添えて並べてあったのが目について購入しました。 作者の本は初めてで、当然のことながら本作の前作にあたる「ひょうたん」も読んでいませんが、面白く一気に読みました。 古道具屋を営んでいた父親が亡くなり、独り遺された母親を心配して奉公を止めて戻ってきた主人公長五郎ですが、古道具屋の経営は上手くいかず、料理上手な母親の助けを得ながらめし屋を開業、母親から料理を教わって何とか独り立ちができるくらいになった頃に母親が亡くなって独りでめし屋の親父をやることになった、というのが大まかな背景事情です。親父と言っても長五郎はまだ30前。憎からず想っていたものの事情が許さず離ればなれになって他の男性に嫁いだ女性が、嫁いだ男性が亡くなって、息子共々家を追い出されて今は芸者をしているとのこと、また長五郎はその女性とは10年前にたった一度きり契りを交わしただけなのですが、息子というのはそのときにできた子供かもしれないとのことで、長五郎は大いに悩みます。長五郎と女性、息子、そしてめし屋に現れる様々なお客が織りなす心温まる人情話が展開されていきます。長五郎と女性・息子との結末は如何に・・・? とても暖かい気持ちになることのできる一冊で、間違いなくお勧めできると想います。 | ||||
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この小説には人のぬくもりと情愛を感じます。私たちが失いかけている思いやりの心が全編を通じて語られており、いつもながら感動しました。 | ||||
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前作「ひょうたん」を未読でも、十分楽しめます。 誰にでも、自信を持って薦められる一冊だと思います。 難を挙げるなら、巻末の解説。 作中に登場する武家の相川と浦田を完全に混同して書いていて、なんとも間の抜けた解説となってしまっています。 こういうのは、解説者がしっかり読み込んでから書くのは当然として、編集者もちゃんとチェックすべきではと思います。 | ||||
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出てくる人みんなが「気ぃ遣い」で、それ故のすれ違いにもどかしく思いながらも、大団円で閉じる「定番時代人情モノ」の要素がみっちり入っている感じです。時代物はこうでなきゃ、を外しません。 | ||||
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夕方から朝方まで開いている夜鳴きめし屋。 そのめし屋の主と主が若い頃好きだった芸者との関わり合いを中心にして、 めし屋を訪れる様々な稼業の客達に纏わる話とを静かに絡めながら物語は坦々と流れて行きます。 男の遠慮と女の意地が二人の間の溝を深め子供の心を傷つけてしまいます。 二人が素直になったとき幸せがおとずれます。子は鎹ですね。 宇江佐真理は揺れ動く男女の愛情の機微を描くのが上手いと思います。 | ||||
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あー、物語はこう続くのね。。。。と 感心しながら あっという間に読み終えてしまいました 酒の匂いや食事の湯気が伝わるようでした 江戸の人々と 上手い酒や上手い酒の肴を一緒に食べたような 気分になりました | ||||
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「ひょうたん」はかなり好きでした。 食事の支度と食事のところがとても美味しそうで、つい大根を煮てしまいました。 その時子供だった息子の長五郎のお話です。 利発でしっかり者の男の子だったのに、何だかくたびれた青年になってびっくり。 でも若くて苦労した分、人の気持ちの分かるめし屋の大将となってます。 しみじみしますよ。。。 | ||||
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よく思うのですが、本を読むのも食事と似ていて、「もう少し読んでいたい」という所で筆が置かれている のが、じつは魅力的なのではないでしょうか。 満腹感ばかり、あるいは食べきれずに皿に残っているといった状態では、味を振り返る余裕が無くなりそう。 どのくらいのところで満腹感を感じるかは人によって異なると思いますが、私には宇江佐さんの作品が 腹八分目か七分目くらいでスッと終わっていて余韻とともに「もう少し読んでいたい」心地よさが残るので 大好きです。 『ひょうたん』の一つひとつの話…あたたかく読み終えました。 事件というほどの事件ではなく、「出来事」なのかもしれませんけど、いろいろあるその後ろでお鈴は、こまめに 食事の支度をしています。 江戸のお話をあれこれ読んでいると、食事の支度が今よりもどんなに大変だったかが素早く想像できるように なりました。 手抜きしたいときにはお豆腐を買ってきたり、煮売りを呼び止めたりしたこともあったのでしょう。 また、好きで一緒になった亭主だけど、朝になると仕事に出て日暮れに戻ってくるよその亭主と違って音松は たいてい店にいるわけで、昼も食べさせないといけない…四六時中一緒というのは、お鈴にはちょいと厄介 だっただろうなと、この件を書いているところではくすっと笑ってしまいました。 | ||||
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がらくたやを商いとしている夫婦にまつわる話し。 喜怒哀楽が心地よく感じることができ、後味が 良い小説。 この本を読んだのちに、夜鳴き飯やを読みたい。 ただし、どちらを先に読んでも楽しめることは 間違いないです。 | ||||
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当方もラジオ文芸館の余韻のある朗読劇が 購入の動機です。(五間堀の雨、053頁) 深川江戸資料館でボランティアをしていますが 時代小説が好きでここへきてみたという お客様のうち この宇江佐真理さんの作品を読んでます、 という方がすくなからずいらっしゃいます。 いつか読んでみたい、と当方も思っていたので いいきっかけで購入することとなりました。 ハードカバーで、フォントなども読みやすい体裁です。 | ||||
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