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卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし



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【この小説が収録されている参考書籍】
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)

卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなしの評価: 4.12/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

夫婦の破局を救った舅と料理

食い物草紙の副題がついているがそれほど料理に特化した内容ではない。気軽に読める作品で壊れかかった夫婦仲を救った作品でもある。
一般文学通算2778作品目の感想。通算3610冊目の作品。2023/10/30 18:25
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)より
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No.4:
(3pt)

予想と違う内容だった

ストーリー自体は面白くてあっという間に読了しました。
子供のいない嫁と夫の確執に舅姑の思いやり深さが絡んで、重苦しいながらも切ない人情話でした。
タイトルからして食べ物系の蘊蓄が披露されつつ問題解決に導くのかなと思っていたのですが、食べ物にスポットをあてて直接的にどうこうというわけでもなく。面白いながらも最後までしっくりこなかったです。
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No.3:
(3pt)

どこか耳ざわり。

可愛そうなお嫁さんが、いじらしく努力するのですが、夫の冷たさにかわいそう・・・やがて愛が生まれる、というストーリーなのですが、どうもこのお嫁さんの「ほめられ上手」の振る舞いが鼻につきます。結構口数が多く、周囲を味方につけるのがお上手。
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No.2:
(3pt)

作為が際立つ

前半と後半で正一郎の性格が違いすぎ。感動的な結末を書くためのいやらしい作為を感じる。

それとね、最終話で義父母は品川に行く。主人公は健康に不安のある義父の体を心配し反対する。そして予定より滞在が延びた義父母に気をもむ。
あほくさい。八丁堀から品川なんてすぐ近くではないか。心配なら一緒について行って宿に入るのを見届けてじぶんだけ帰ればいい。音信がないなら徒歩で往復しても半日かからないのだから様子を見に行けばいい。
北海道主出身の作家だから土地勘がないのかな。まるで遥か遠いところにいるかのような描写がやや白ける。
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No.1:
(3pt)

美味しいものを食べて幸せに

一目ぼれした人と結婚することができれば幸せです。
だけど、暮らしていくうちに、歯車がズレていくように、自分の中の想いもズレてしまったら、
それはとても辛いことです。

時は、江戸時代。
主人公は、北末奉行所の同心・正一郎と妻・のぶのお話。

一目ぼれした相手と祝言をあげることができたのは良いけれど、なんとその相手は好きな人から
手痛くフラれてグレていた人でした・・・・・。
ちなみに、

「正一郎さんって、情けない人。イヤね〜」

って一言で切り捨ててしまうには、ちょっと可哀相なフラレ方をしています。
だからと言って、自分を慕うのぶに対して冷たい仕打ちをして良いことには、なりません。
だからこそ、相手に受け入れてもらえず長年耐えたのぶは、ついに我慢できなくなり、家を出て
しまいます。
なかなか、行動派ですごいです。その行動力に思わず拍手してしまいました。

自分の心がズタズタに傷ついていくのに、その現状で我慢してはいけません。
少し離れてみると、いろいろなことが判るし、見えなかったことも見えてきます。そして、それを
知った上で、決めることができれば一番。

さて、そんなのぶが、どうなるか?
のんきで、料理が大好きなお舅さんと、美味しいものや珍しいもののエピソードを絡めながら、

 ・秘伝 黄身返し卵
 ・美艶 淡雪豆腐
 ・酔余 水雑炊
 ・涼味 心太
 ・安堵 卵のふわふわ
 ・珍味 ちょろぎ
 
と、6つの物語で、お話は進んでいきます。
その中で、のぶは、いろいろなこと知り、気が付いて、心が揺れます。もちろん、相手の正一郎
さんの心にも変化があります。
そして、そんなふたりに、思いもよらない事態が発生し、一気に状況が変わることにより、物語は、
おさまるべきところに、ちゃーんとおさまります。

そんな物語の中で、一番心に残ったことばは、表題の「卵のふわふわ」で、おひでさんが、

 「正一郎さんとおいしい物を召し上がる機会をたくさんお持ちなさい。そうすればきっと
  輿入れしたときのように正一郎さんをお慕いできるようになりますよ」

と、のぶに言ったことばです。
そうです。
いつだって、美味しいものは大好きな人と一緒に食べるの一番。
そして、そんな時間をたくさん持つことができれば、絶対に幸せになれます。
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)より
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