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孤道 完結編 金色の眠り
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孤道 完結編 金色の眠りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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内田康夫氏の未完の遺作の続編。 内田氏自身の筆による前編と、まったく違和感なく書かれていることにまず驚いた。 「金色の眠り」というサブタイトルも秀逸。ラストまで読み、本を閉じてこのサブタイトルを目にしたとき、胸が締めつけられて思わず本を抱きしめたくらいだ。 古墳時代の歴史に精通し、前編で張られた伏線を見事に回収した上、浅見光彦シリーズへのリスペクトも忘れず、ビッグネームの絶筆の続きを書くという途方もないプレッシャーをものともせず、読み手を飽きさせることなく物語をラストまで導いた 和久井清水氏に拍手をおくります。 和久井氏の他の作品もこれから全て拝読します。 | ||||
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内田康夫氏の体調不良のため、未完で終了した本作の後を受けて、和久井清水氏が書き加えてくれました。何より完結していただきありがとうございます。途中から受けたこともあり、人物関係を説明しても、よかったと思います。内田氏なら、もう少しわかりやすく説明してくれたのではないでしょうか。義麿さんの手記をもとにストーリーが進行していく手法を引き継ぎのは違和感なく、よかったです。少しわかりにくいところはあるにせよ、解決は意外性あり、楽しんで読めました。 | ||||
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内田康夫が好きな親戚にプレゼントしました。本の内容は分かりません。 | ||||
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狐道の結末がどうなるのか心配でした。見事に内田康夫以上に読者を満足させてくれました。 | ||||
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内田先生のミステリーをほとんど読んでしまい、ほぼ最後に残ったこの作品をついに読みました。 私の中での浅見光彦の「声」が変わらず、嬉しかった。 和久井先生の筆力とご努力に、僭越ながら大きな拍手をお送りしたいです。 ”前編”のあとがき(内田先生談)に、これからの展開としてこの人は殺され、この人とこの人は結婚するのがいい・・等とあり、この完結編はそれら全てには添っていませんが、書き進められていく物語の中ではいたしかたのない、自然な成り行きだと思いました。これは始めからプロットを決めずに真相を捜していく内田先生のスタイルにも合っていると思います。犯人の”一部”はちゃんと前編で登場していますし、全く不満はありません。 旧い文体の部分が読みにくいという感想もあるようですが、それも全く感じませんでした。この「ノート」部分もとても良いので、飛ばさずに読んでいただきたいです。 個人的には、内田夫人とキャリーちゃんがさわやかに軽やかに駆けていくシーンが大好きです。 先生と浅見がわんこそば食い競争をしている”未来”も泣きたいくらいうれしいし、最後、古道を歩きだす光彦のシーンも古道世界や登場人物たちに呼応してすばらしい。 あと、きっと私だけでしょうが孤道の「孤」を読み終わる寸前まで「狐」だと思っていたのが恥ずかしいです(笑) | ||||
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たまたま孤道の上巻を購入しました。 内田さんが亡くなってるのにと びっくりしながら読んでいましたら 下巻が公募での作品だという知り 早速購入しました。やー良かったです。内田さんの作風を基本に実によく完成されていました。内田さんの本は99%持っています。まだまだ読みたいです。ありがとうございました。 | ||||
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内田先生の作品を、違和感なく仕上げてくれています。しかも作品中のセンセがいつものピエロ役のように描かれながらも、本来の素晴らしい先生の人柄も描かれていて嬉しいです。 それにしても、ここまで難しい宿題を、破綻なく素晴らしい推理小説に仕上げた和久井先生の実力、知識、情熱、内田作品への愛、見事と言うしかありません。 この素晴らしい才能がこうして日の目を見たことも、内田先生の作品をこうして最後まで読めたこともとにかく嬉しいです。 | ||||
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大円団で私は良かったです。 そして納得してます。 | ||||
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内田先生の遺作となってしまった作品を完結に導いていただき感謝です。別人の手によって繋がれたと思えないほど素晴らしいエンディングだと思います。何より古代の歴史が興味深く楽しめました。 | ||||
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違和感があまりなく、素直に引き継いで読めました・・・ と言いたいが、やはり所々違和感があった。 1.ちょっと描写が細かい。 内田氏はもっと描写が雑。(笑)推理も後から付けたし付けたしでいくから、長編だと整合性が取れない 部分もあるけど、綺麗にまとまって袋に入ってしまった。 適度に袋から突き出るところがあっての内田小説だと思う。 2.軽井沢センセの扱いが丁寧過ぎる。 浅見家では嫌われ者で、浅見の邪魔はしても得になることはしない軽井沢のセンセが至極まとも どころか浅見に助言までしている。 ま、本人が自分を貶めて書くことはできても、後継者が同様に故人を貶めて書くことはできないだろうから、 仕方ないか。 3.「それ」の扱い。(ネタバレ?有) あの終わり方でいいのかねえ。これまでいろいろ浅見は見逃してきたけど、 それは人に対してであり、物に対しては無かったと思う。 そもそも論として、あそこにある必然性というか、彼女への渡し方に疑問を感じた。 「それ」をあんな風に扱うか? M教授に関しては人物設定が最後におじゃんになった感じがする。 4.印籠の出番が欲しい。 浅見のお決まりのパターンとして警察に疑われて、黄門の印籠のように兄が出てくる、 というお約束中のお約束が出てこなかったのが残念。 あれないと、読んだ気がしない。(笑) 5.とんちんかんなあとがき。 究極の読者への挑戦とあるが、内田ミステリーは本格推理小説ではなく、 推理風小説である。 アリバイ崩しも無ければ、証拠も無い。 あるのは浅見のひらめきと犯人の自白のみ。 だから最後まで犯人がわからない。 それが内田小説。 やっぱり似せよう、似せようと頑張った感は本当によくわかるし、しっかり内田テイストを出していると思う。 ただ、内田氏へのオマージュが強すぎたかな、という感じがした。 できれば、他の方が書かれた続編も読んでみたい。 3つぐらいに絞って、それこそ読者に投票させて欲しかったなあと思う。 それにしても内田氏はなんで「遺譜」で終わりにしなかったんだ? | ||||
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タイトル通り読み終えてそう思いました。ノートの言葉が読みづらく読み返しまして慣れたら頭に内容が入り大分楽しめたけど、辛く感じた人もいるのかも。色々手直しはあったかもしれませんが、まずはありがとうと言わせてください。よく調べられたと感動してます。4星は最後バタバタっとまとめに行き過ぎな点、先を読めてしまったところです。光彦ロスになると思うと寂しい。 | ||||
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やっと?とうとう?終わりがきました。 内田先生が亡くなられてから、何を読めばいいのか、判らず本を探しに行く気にもなりませんでした。そして孤道、完結。また、新たな道を探さなければ、そんな思いも重ねながら、読もうと思います。 | ||||
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プロットを作らずに書かれたミステリーを、伏線を回収しつつさらに伏線を張り、簡潔に持ち込むというのは並大抵のことでできることではない。 ましてや、今回の孤道は、歴史の知識や歴史的仮名遣いの厄介な記述が多く、歴史に興味がある和久井氏だからこそここまで完成度の高い作品ができたのだろうと思う。正直、内田康夫先生が書いたと世間に黙って公表すればばれなかったのではと思うほど違和感は感じなかった。 こういう企画は、内田先生がお元気であっても一度やってみたら面白かったのではないかと思う。プロットを作成しない内田先生だからこそ、他人に犯人を捕まえてもらうという企画は、ご本人が何より楽しめたと思うのに、この作品を見ることなく内田先生が亡くなったことが悔やまれてならない。 発表にあたり大幅に改稿したと注釈があったが、受賞作と本作でどれほどの違いがあるのか読みたいと思った。 満点にできない点があるとしたら、たまに、この仮名遣いはあっているのだろうかと思う部分があったり、漢字の間違い?意図的だろうか?祀る、が祭るになっていたり…やや小難しい表記が多い作品だけに、こういった初歩的ミスが非常に気になった。 また、内田先生の渾身の遺作の続編なのであまりケチをつけたくないのだが、この作品は正直万人受けする作品ではない。古墳時代の歴史に興味がない人には、義麿の日記の部分はどこに殺人との関連があるのか、あまりに長々としすぎていて蛇足感しか感じないかもしれない。 殺人の動機を考えた時、義麿の日記の部分をうまく割愛すれば、ぶっちゃけ短編でも収まりそうな話であるため、上下巻にわたってひたすら歴史を語る部分に膨大な文章が挿入されているのには、辟易する読者もいるだろう。 殺人の方が蛇足で、この物語は「歴史を面白がるもの」として読んだ方が、ずっと楽しめるかもしれない。 また、これは内田先生が執筆した上巻から気になっていたのだが、いくら義麿氏が神童だったとしても、やや日記の記述が小説じみ過ぎているというか(浅見も文学的とあえて説明しているが)一般的に日常の会話の仔細を小説仕立てで日記に書く、ということに違和感がある。(この文体のせいでビックリするほど日記部分が膨大になってしまったのであるが)文体表現そのものが内田先生の書き方そのものなので、日記という体裁で過去を振り返っているような形になっているが、それが歴史的仮名遣いの上に、ルビがないので読めない人もいると察する。 ルビがないことで古い日記というリアリティは伴っているが、読者にやさしいかというとそうではない。そういう意味でも一定の学力以上の読む力を持つ人を選んだ作品だとも感じてしまう。 個人的には、関西弁+歴史的仮名遣いで会話を延々と日記に書く人など当時いたのだろうかと疑問に感じた。 昔の人は口語体と文語体が異なるので、小説や忠実な会話の雰囲気を出すことを必要とされない限りは、文語体でもっと端的な表現をするのが一般的だったのではないだろうか。私の不勉強であれば恐縮だが、義麿氏の日記が「臨場感があるのに日記らしくない」と感じたのが率直な印象であった。 今回内田先生が本当に書きたかったのが、「いつもの浅見節」ではなく、浅見は出ているけど、藤原鎌足のお墓や継体天皇の扱いに対する宮内庁へのアンチテーゼだった、という気もする。そのせいか、浅見はひたすら日記に夢中になり、世話になっている後輩は必要以上に邪険にし(正直上下巻に共通する態度なので、浅見にあまり好感が持てない)…など、異質な感じはする。須美ちゃんが妙に優しかったり、雪江さんは口調がいやにザマスオバサンになってしまっている割に物分かりが良く、陽一郎はいつもと違ってやや浅見を見下していたり、浅見と警察の関係が非常に希薄で、「刑事局長の弟」という肩書は使用されない。(他にもこういう作品があったのだけど) その理由は、ただただ、義麿の日記を通じて歴史論争と歴代天皇の陵墓の宮内庁の態度のアンチ、と思うと、殺人の方が蛇足なのだと気づく。これは和久井氏がそうしたわけではなく、上巻からそういう傾向なのを和久井氏が忠実に引き継いだに過ぎない。 しかし、浅見が内田先生を案じるシーンなどは、内田先生ではない和久井清水氏だからこそ、本当に内田先生の健康を案じる気持ちが出ていて、「本人じゃないからこその良さ」が出ていた。 内田氏本人だったら、浅見に心底心配させるような描写はかえって書きにくかったろうと思う。読者が内田先生の健康の回復を願う気持ちを、浅見が代弁してくれたように思うし、内田先生が健康を回復するという理想の方向を感じる終わり方になったのも、「内田先生本人の描写じゃなかったためにかえって客観的に良く描かれていた」と言わざるを得ない。 やや手厳しいことも書いてしまったが、総じて素晴らしい作品。社会派やヒロインとの恋、巧妙なトリックを楽しみたい人には少し読むのがしんどい部分もあると思うが、内田先生のこの作品への思いをここまで酌んで作品を作れる人がいたということに、素直に感謝と称賛を送りたい。 | ||||
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まるで内田康夫が書いたかのような出来だった。 最後の一行が感動的だった。思わず涙が出た。 これで浅見光彦とお別れだなんて悲しすぎる。 和久井先生に、浅見光彦シリーズを書き継いでもらいたい。 | ||||
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