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(アンソロジー)
時の罠
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時の罠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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複数の作家を集めたアンソロジーは、好みでないものがあったりして損した気になることが多いのですが、今回はどれもわりとよかったです。 お目当ては万城目学氏だったのですが、一番気に入ったのは辻村深月氏の「タイムカプセルの八年」でした。 主人公は学者肌で出世にも興味なく学問一筋、人間関係が苦手で人の気持ちがわからないお父さん。奥さんも息子もよく我慢してるな~と思いましたが、反面、自分と似た部分もあるので(私は女性ですが)共感も感じました。こういうタイプは結婚しちゃいけないんだよと思いながら読んでいたら、最後には主人公は自分でも意外な思いに突き動かされて息子のために動き、その結果、人生の方向が少し変わってきました。はらはらすると同時にほっこりさせられるお話でとてもよかったです。 「トシ&シュン」はいかにも万城目学氏らしい軽妙巧みな作品。くすっと笑えて楽しかったです。作家になりたくて何度も作品応募するものの落ちまくる主人公は、デビュー前に逼塞していたというご自身そのものを描いたようで、なんだか苦笑してしまいました。 「下津山縁起」米澤穂信氏の作品。現在の静岡県にあったという上津山と下津山という双子の山をめぐる話です。西暦870年から始まるので最初はてっきり歴史小説かと思いましたが、これはSF?風変わりなアイデアです。 湊かなえ氏の「長井優介へ」はいじめテーマです。いじめにあって過酷な小学生時代を過ごした主人公。その頃クラスで埋めたタイムカプセルから取り出したいものがあって、行きたくもない同窓会に行く決心をしたのですが・・・湊氏作品にはめずらしく、後味のいいラストで終わっていました。 辻村深月氏の作品をもっと読んでみたくなりました。新しい作家を発見できるのがアンソロジーのいいところでしょうか。 | ||||
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辻村深月『タイムカプセルの8年』を目当てに購入。読み始めは「胸糞悪いクソ親父だな、熟年離婚されるぞ」と通勤電車で朝からモヤモヤしてたけど、読み進め最後の一文を読む頃にはあたたかい気持ちになった。私の感情はまんまと躍らされてしまっていた。辻村深月の文章は違和感なくスーッと感情に語りかける何かがあって、勝手に豊かな気持ちになれる。本作は70ページほど。心地よいアトラクションでした。 まだ全部読んでないので☆4です。 | ||||
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私は湊かなえさんの作品が好きで、こちらを購入しました。湊かなえさんの作品はもちろんのこと、個人的には米澤さんの作品も好きでした。 アンソロジーだと、普段読まない方の作品も読めるので面白かったです。 | ||||
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バリエーション豊かなアンソロジー。特に米澤穂信さんの作品が予想をいい意味で裏切られて面白かった。 湊かなえさんも、こういう感じのお話も書くんだなと知れてよかった。 | ||||
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辻村さんに惹かれて買いました。他の作品もおもしろかったです。 | ||||
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辻村深月さんの作品、良かったです。父親の中でも評価の高い父親だとは思えませんが、未来の息子の為にと頑張る姿にホロっときました。また、主人公以外の父親の姿もこの短編で描いているのが凄いと思いました。家族シアター読むのが楽しみです。 湊かなえさんの作品も良かったです。流石という感じでした。橋の前で停車し物語の最後に動き出す列車と外の天候、主人公の心模様のように感じました。いじめっ子から思わせる、親がかなりの割合を占めてしまうような子供の世界の狭さが何とも辛かったですが‥。また、いつでも死ねる事を明日も生きる希望としてとらえているのがなんとも切なかったです。他の湊かなえさんの作品にあるような読後感とはまた違って素敵な作品でした。 | ||||
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