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商武の絆: おれは一万石
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商武の絆: おれは一万石の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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お話全体はいつもより少し地味な感じがします。あの京様も今回はちょっと控えめ? 一方、高岡藩藩士として新たな若手の登場で未来に期待が持てそうといったところです。 学校の歴史の教科書では単に寛政の改革の政策5点とその結果があげられ、それを暗記するだけでしたが 商人の反応、御家人の反応、地方に住む藩士、そして幕府の上の人の反応など、フィクションとは言え、多分こうだったのだろうと興味深く読みました。 このシリーズでいつもハラハラ・ドキドキしながら読んでいくのは、正紀さんや他の藩士に自分も一緒になって、探索しているような気持ちになるからだと思います。事件は片付いてもお金の算段が…と思っていたら、最後の2ページで解決!それならそうと最初から援助しろ~!と思うけれど、商人はいつも利益のことを考えてないといけないのだなと武家にも劣らないような厳しさを感じました。 次作は12月だそうで、楽しみにしています。 | ||||
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前巻に引き続き主人公サイドと寛政の改革を推進する幕閣との対峙が描かれる。物語そのものは定型が確立し、若様と藩士・農民が力を合わせて困難を解決する場面や、クライマックスのチャンバラなど、往年の高橋英樹氏主演の時代劇シリーズを彷彿としてしまう。「桃太郎侍」と思った人も多いだろうが、筆者としては「ぶらり信兵衛道場破り」を挙げたい。マンネリではあるが、「今度はどうくるのかな?」と楽しみにしてしまうところもある。 ところで本巻では「札差」の仕組みと「棄捐令」の概要がわかりやすく描かれていて納得した。 また、舞台は1789年であり、地球の裏側ではフランス革命が真っ盛りでミラボー伯爵あたりが活躍しているところだろう。資本主義的近代の勃興期であり、地球のこちら側でも儲けた金を蕩尽する資本主義以前の段階の商人と、「資本家」に転じつつある者の対比が描かれて、さすが18世紀末である。かと言って「金儲けは正義」と開き直られても興ざめなところで、毎回強調される「君臣・領民一体」の肉体労働は空想社会主義風味でもあり、作品世界を爽やかな良い意味での綺麗事に持って行っていて、気軽に読む「お話」として大変好ましい。 | ||||
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