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商武の絆: おれは一万石
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商武の絆: おれは一万石の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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井沢元彦などが書いたナンチャッテ歴史本じみた間違った認識。 安易に棄捐令などを批判するのは金は基本紙幣をすればいい現代の感覚でのインフレ政策デフレ政策と論じ、江戸時代当時には重要だった「貨幣の金属としての質による信用と、製造のための金属の量の確保」という問題を無視したネットで素人が書いた資料を軽く読んだだけで雰囲気で書いている証拠。 そもそも、棄捐令の貸し渋りは定信が早期解決を指示した結果、三ヵ月で大規模なものは終息している。そもそも札差の貸出資金は全体の七割強が他所から資金を調達しており、幕府は踏倒しを認めている。今後はより低利で幕府が札差に貸すことになっており札差はまったく損していない。公儀からの金をそのまま武家に仲介するだけで利息の半分を得られると札差は貸し渋りによる抗議は早々に引っ込めている。 なお、棄捐令は江戸の景気的にはむしろプラスの効果。 棄捐令は勘定奉行の久世が長年富豪の元に溜め込まれた金が世に流通することにより経済が活性化するなどと試算していた。天保の無利子年賦返済令の際の当時の勘定奉行の発言にも「延享3年から寛政9年までは52ヵ年、寛政9年から今年までは47ヵ年になります。およそ50年に一度、借金を破棄する措置を実施しないと、かえって世上の金銀が流通しない原因となってしまうと存じます」というのがある。 何故、このような行為が必要かと言うと、江戸時代は、現代の銀行のように貯金を別の誰かに融資することで市場に還流される仕組みが無く、商人が蔵の中に金を貯め込むとその分、流通する貨幣が減り、市場全体が冷え込むという経済原理があったため。 幕府側に定期的に金を吐き出させようとする政策は、一定間隔で行われる商人への一括の課税であり、同時に豪商に退蔵される貨幣を吐き出させ、貨幣供給量を増やすことで経済の停滞を防ぎ経済活性化する富の再分配の施策であったと歴史学者の山室恭子は述べている。 | ||||
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まず大前提としてこの作者の作品は好きだということ 都合のよさを最小限に抑えてコンパクトに筋が進む その上であえて、だが 疑わしいものの近隣三軒に手土産もって聞き込む一方、もう一人にはこちらの動きが知られるかも、と控える… この辺が唯一気になった 作者らしい普通の作品か… | ||||
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お話全体はいつもより少し地味な感じがします。あの京様も今回はちょっと控えめ? 一方、高岡藩藩士として新たな若手の登場で未来に期待が持てそうといったところです。 学校の歴史の教科書では単に寛政の改革の政策5点とその結果があげられ、それを暗記するだけでしたが 商人の反応、御家人の反応、地方に住む藩士、そして幕府の上の人の反応など、フィクションとは言え、多分こうだったのだろうと興味深く読みました。 このシリーズでいつもハラハラ・ドキドキしながら読んでいくのは、正紀さんや他の藩士に自分も一緒になって、探索しているような気持ちになるからだと思います。事件は片付いてもお金の算段が…と思っていたら、最後の2ページで解決!それならそうと最初から援助しろ~!と思うけれど、商人はいつも利益のことを考えてないといけないのだなと武家にも劣らないような厳しさを感じました。 次作は12月だそうで、楽しみにしています。 | ||||
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前巻に引き続き主人公サイドと寛政の改革を推進する幕閣との対峙が描かれる。物語そのものは定型が確立し、若様と藩士・農民が力を合わせて困難を解決する場面や、クライマックスのチャンバラなど、往年の高橋英樹氏主演の時代劇シリーズを彷彿としてしまう。「桃太郎侍」と思った人も多いだろうが、筆者としては「ぶらり信兵衛道場破り」を挙げたい。マンネリではあるが、「今度はどうくるのかな?」と楽しみにしてしまうところもある。 ところで本巻では「札差」の仕組みと「棄捐令」の概要がわかりやすく描かれていて納得した。 また、舞台は1789年であり、地球の裏側ではフランス革命が真っ盛りでミラボー伯爵あたりが活躍しているところだろう。資本主義的近代の勃興期であり、地球のこちら側でも儲けた金を蕩尽する資本主義以前の段階の商人と、「資本家」に転じつつある者の対比が描かれて、さすが18世紀末である。かと言って「金儲けは正義」と開き直られても興ざめなところで、毎回強調される「君臣・領民一体」の肉体労働は空想社会主義風味でもあり、作品世界を爽やかな良い意味での綺麗事に持って行っていて、気軽に読む「お話」として大変好ましい。 | ||||
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同じパターンの話が繰り返されるだけに堕落している。シリーズ当初の主人公の勢いと経済的な視点からの家おこしの斬新さに興味を持ったが、毎度お馴染みの犯罪解決シリーズの繰り返し。佐伯氏や上田氏の作品に肩を並べましたね。 | ||||
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