民草の激: おれは一万石
- おれは一万石 (18)
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毎回騙される事で、面白みがない。 | ||||
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今回の手伝普請、江戸城の大名の控室でも、「高岡藩への普請の申し付けは、松平定信vs.尾張徳川の戦いで、一本取られたのだろう」とヒソヒソ噂話。なんだか、老中に目をつけられてる大名ということで、特に同盟?関係にある大名以外は遠巻きという感じ。それよりも、手伝普請のあと残り100両をなんとかしなければいけない! 正紀さんと配下の者が東西奔走。おりしもコメの不作が一部にあって、お金を出して高岡河岸の藩の倉庫を買ってくれる所も、倉庫を担保にお金を貸してくれる所もなかなか見当たらず。 お手伝い普請の現場である崩れた川岸では、石積み修理の為に人を雇っているけれど、人が集まらないわ、集まった人足間の諍いがあるわで、工事業者に30両で監督?を頼まれます。 「用心棒のマネごとをしろと言うのか!」と咄嗟に反発する若い佐名木源之介さんに対し、 「普請を無事仕上げてもらわねばならぬ」という植村さん。おお、年の功でしょうかね。 で、正紀さんにも報告して引き受けることになリます。源之助さんや植村さんは人足を集めるために町で声をかけるうちにますます民の生活を身近に知ることになります。その描写を読めば読むほど、松平定信さんの改革は主に、武士階級相手のものなんだろな…と思えてきます。 さて、前回でてきた宇助・広助兄弟は、高岡藩に恩義を感じて、この工事の大変な石積も仲間を連れてやってくれます。ありがたいことです。さらには、昔、剣道大会を開いて、人足寄場の費用捻出を手伝った長谷川平蔵辰蔵親子から、寄せ場の人を工事に差し向けてもらいます。 …こうして工事の方はなんとか着々と進む感じですが、やはりいつもの、松平定信へのごますりで高岡藩を貶めようとする一派やその家に阿る商人が策略を巡らせてきます。余りに定番すぎて、嫌になってくるぐらいです。その目論見をなんとか見破って資金獲得に東西奔走。 高岡藩の2代前の藩主あのスーパー猛烈ジジイこと高森さんがやっとやってきてくれ、25両出してくれるのですが、尾張の出した200両という金額を訊いては「しわいのう」。正紀さんには「お前はホンマにやっかいごとばっかり」とか「この前国替えの危機があったのに(またかよ!)」と言いたい放題。でも、「まことに未熟であるが、出る杭は打たれる」と。ああ、わかってるじゃないの、このジイさん。 ある米屋への打ち壊しが起こりそうになり、それが高岡藩と関係しているような噂を撒き散らされるところでしたが、なんとか、首謀者を捕まえ、汚名を被らずに済みます。 最後には、なんとか725両用意できるのですが、借金は増えてしまったし、藩士への2割借り上げをやめたところなのに、また再開…。がっくりとなります。 経営者も経済の状況や国の経済政策に一喜一憂しながら、毎日経営を行っているのでしょうか。でも、このお話の最後に、奥さんの京サマに借金や藩士への借り上げ復活を指摘され、「再起を図らねばなりません」とド正論を突きつけられます。でも、そう言われても、正紀さんにはどこか、「皆とまた頑張れば大丈夫」という揺るがぬ自信のようなものが沸いています。頼もしい~!最初の頃は、出来事に全力であたるけれど、周囲の反対者の存在などで、藩士や藩へのこのような揺るぎない信頼は到底なかったことを考えると、なんだか、夢のようです。娘婿が専務について、周囲にあれこれ言われながらも頑張って、社長になった暁には、これまた部下と知恵を絞って生き残りの戦術を。ようやく、「娘婿である専務」から「本物の社長」になった感じです。(全国の若い社長さん、頑張れ!) 次巻は12月発売だそうですが、今後どうなっていくのでしょうか。楽しみです。 | ||||
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