■スポンサードリンク
極刑
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
極刑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公半田龍樹の行動規範、思考が正しいのか、違うのか、最後まで揺れながら読んだ。 物語の結末とは別に、読者としては、いまだに煩悶し続けている。 これでよかったのか? いや違うのではないか? その繰り返しである。 敵として取り上げられているのは、いずれも反省のない極悪犯で、主人公は判決外の仕置きを実行する。 事案は、ドラッグレイプ、ネットでの誹謗中傷、飲酒により車の暴走事故、無差別通り魔、児童ポルノなど、誰もがむかつく犯罪者を取り上げている。 現代版仕置き人といった設定だ。連作短編形式で、一本横串は通っている。 だが主人公の仕置きの手法が、ほとんどが同じ手法なのと、拉致するまでの過程が、都合がよすぎる。 そんな簡単に捕まえられないでしょう。 一定の共感は出来るものの、カタルシスは得られなかった。 これは社会派の問題定義小説であって、帯にあるような「黒く愉快な圧倒的エンターティメント」ではない。エンタメとしての痛快さはまったくないのである。 ミステリとしてはどうかとなると、さらに希薄である。ほとんどトリックはなく、都合よく犯人に近づくだけで、危険がなさすぎる。スーパーマン的な人物設定と現実的な事件との乖離がありすぎるのだ。 それでも、次作は読んでみようという気にはなる、新人であった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!