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生きて候



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【この小説が収録されている参考書籍】
生きて候
生きて候(上) (集英社文庫)
生きて候(下) (集英社文庫)

生きて候の評価: 3.94/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

隆慶一郎「一夢庵風流記」の二番煎じが失敗した感じ。

安部龍太郎さんの本です。
隆慶一郎「一夢庵風流記」を書こうとしたけど、失敗した、という感じの本でした。
「一夢庵風流記」は、「花の慶次」の原作として有名ですが、
戦国時代のマイナーな「剛の者」にスポットをあてて、「実はコイツ、すごいんやで」「みんなびびってたんやで」という感じで話が展開していくパターンでした。
うーん、でも、やっぱり、そういうのって、よっぽどな人間じゃないと、厳しいと思いました。

主人公は本多政重。本多正信の子ではあるが、倉橋家に養子に出される。
しかし、秀忠の近習を殺めたことから徳川家を出奔。
本多政重を狙う本多正純なんかがいたり、あるいは仇として狙う絹江なんかがいたりもします。
しかし、本多政重は剛の者であるので、そういう連中を次々と倒していく。絹江なんておセクスかましちゃいますからね。
やがて、朝鮮の役を見聞し、その非道さを感じたり、
また、関ヶ原で活躍したり…。従者の竹蔵は宮本武蔵になったりします。
宇喜多秀家を守るために、前田家に仕えるようになる…というところで、フィニッシュ。
なんか、最後の方は宇喜多秀家に惚れ込んで、自滅する、という感じがしないではない終わり方で、後味が悪い気もしました。

冒険活劇というほど、スカッとはしないですね。
なんか、いまいちエンタメに流れないのが、どうも…。
変に史実にとらわれすぎている感じがしてしまいます。
どうせウソ話なんですから、法螺をふきまくったほうがいいとおもうのですが、そこは踏みとどまってしまう安部さんの理性が、すこし惜しいと感じました。

とはいえ、本多正信の子でありながら、武勇の人、政重というのは、目の付け所は面白かったとは思います。
生きて候Amazon書評・レビュー:生きて候より
4087744027

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