■スポンサードリンク
生きて候
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
生きて候の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
安部龍太郎さんの本です。 隆慶一郎「一夢庵風流記」を書こうとしたけど、失敗した、という感じの本でした。 「一夢庵風流記」は、「花の慶次」の原作として有名ですが、 戦国時代のマイナーな「剛の者」にスポットをあてて、「実はコイツ、すごいんやで」「みんなびびってたんやで」という感じで話が展開していくパターンでした。 うーん、でも、やっぱり、そういうのって、よっぽどな人間じゃないと、厳しいと思いました。 主人公は本多政重。本多正信の子ではあるが、倉橋家に養子に出される。 しかし、秀忠の近習を殺めたことから徳川家を出奔。 本多政重を狙う本多正純なんかがいたり、あるいは仇として狙う絹江なんかがいたりもします。 しかし、本多政重は剛の者であるので、そういう連中を次々と倒していく。絹江なんておセクスかましちゃいますからね。 やがて、朝鮮の役を見聞し、その非道さを感じたり、 また、関ヶ原で活躍したり…。従者の竹蔵は宮本武蔵になったりします。 宇喜多秀家を守るために、前田家に仕えるようになる…というところで、フィニッシュ。 なんか、最後の方は宇喜多秀家に惚れ込んで、自滅する、という感じがしないではない終わり方で、後味が悪い気もしました。 冒険活劇というほど、スカッとはしないですね。 なんか、いまいちエンタメに流れないのが、どうも…。 変に史実にとらわれすぎている感じがしてしまいます。 どうせウソ話なんですから、法螺をふきまくったほうがいいとおもうのですが、そこは踏みとどまってしまう安部さんの理性が、すこし惜しいと感じました。 とはいえ、本多正信の子でありながら、武勇の人、政重というのは、目の付け所は面白かったとは思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!