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囲米の罠: おれは一万石
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囲米の罠: おれは一万石の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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このシリーズは夜を徹して読みふける 軽快なストーリーで肩がこらないのがいい | ||||
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読んで楽しい本でした。 | ||||
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人物躍動。江戸の川と町並、現在の建物と重なり具体的に浮かびます。 | ||||
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藩を活性化させるために色んな方策を編み出し、その主人公の若殿と彼を支える家来、利害関係が絡み合った登場人物など各々の個性描写も描かれた痛快時代劇で続編の発行が待ち遠しい。 | ||||
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たちまち読む本がなかった時で、注文してすぐにキンドルで読めるので良かった。もちろん1〜7までもキンドルで読んだ。 | ||||
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この前のお話では、他藩が受けた廻米の基準の二倍の廻米をどうするかという、悩ましい問題を突きつけられる。それをいかに解決するかというお話でした。 「おれは一万石」シリーズは、世子の正紀とその腹心の家臣数人がもっぱら活躍します。 前回は珍しく、正紀に触発された下層の一藩士がいろいろ工夫・努力する姿がありました。しかしあえなく殺害されてしまいます…。 今回はどう話を発展させていくのかと思っていたら、前回のお話の続きです。 囲米を探っていた家臣が囚われる、でも最後には、悪を暴くことができて一段落です。お話としてはほっとします。 先日、上杉鷹山公(「為せば成る、為さねばならぬ…」の方です)に関する本を読んだのですが、 ふと年表を比較すると、上杉鷹山公と、この正紀さんと時代が少しかぶさります。 上杉鷹山公:1751年9月9日~1822年4月2日 井上正紀さん:1770年~1806年11月22日 なんと、正紀さんは35才の若さで亡くなるんです。ショック。(正紀さんより先に生まれた上杉鷹山公はその16年後に、松平定信公は23年後に亡くなる)。 米が経済活動の基礎だった時代が終わり、活発な商業活動と消費文化の台頭…。それに抗うかのようにお触れを出す松平定家公。武家の時代が密かに崩れていくかすかな音があちこちから聞こえてきます。 しかも、平成の時代のように、天候不順で飢饉騒ぎなどのあった時代でした。 誰がやっても、改革は本当に大変だろうと思います。 上杉鷹山公の改革も、藤沢周平の小説では、家老に任命した家臣が次々辞表を出していき、改革は遅々として進まず…。これが現実だ! 現実とは合わないでしょうが、「おれは一万石」は、呼んでいてほっとします。 正紀さん、青春をかけぬいていったのだなあ…と思いました。 | ||||
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本作品は、実在の主人公が割とリアルな時代考証に乗っかりつつ荒唐無稽な活躍をしてしまうというパターンを繰り返してきて、本巻では前巻での色々攻め込まれてきた「敵方」に対して攻め返すような話となっている。ところで間抜けな筆者は本巻でようやく敵味方の構造・配置がやっとうっすらと掴めてきた。 そもそも本作は田沼政治から松平定信の寛政の改革が始まったところという時代設定である。主人公一万石の養嗣子は、反田沼・松平定信シンパの尾張徳川家の一門でありながら、自分のところでは農本主義の限界を感じて田沼ばりの重商主義政策を推進し、結果として封建秩序を緩和しつつある。そういう背景の下、定信派と田沼残党の対立に主人公も翻弄されてしまう。ところで筆者は30年以上にわたって「風雲児たち」みなもと太郎リイド社を愛読しているので松平定信よりは田沼意次の方がいいやつっぽく思えてしまう。本作の主人公の方向性も概ねこのような「田沼善玉観」に則っているように感じる。この辺の対立関係が今後どのように変化するのか?そういえば、松平定信は自分の祖父である徳川吉宗を尊敬していて(「風雲児たち」的にはそういう毛並みの良さがアイデンティティ)享保の改革を真似たとされているけれど、その吉宗に楯突いて積極財政みたいなことをやったのが尾張徳川家だったはず。日本のSF短編小説で「ケインズ」を名乗る時間旅行者が尾張徳川に入れ知恵してる話があって、たしか豊田有恒氏だったはず。その尾張家は今後どう動くのだろうか。 総じて本巻は話の要所で味方も敵も軽忽な感でいくらか興ざめしたが、今後の展開への期待を込めて。 | ||||
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