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狭小邸宅



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【この小説が収録されている参考書籍】
狭小邸宅
狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅の評価: 3.70/5点 レビュー 147件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(3pt)

おもしろかったです

小説としての重厚感や読み応えには欠けますが、読み物としてはまあまあ面白いテーマで、業界の側面を垣間見える小説でした
登場人物の環境や人物像、行動範囲などもう少し広げたら物語の重厚感も出たかなと思う
狭小邸宅 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:狭小邸宅 (集英社文庫)より
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No.14:
(3pt)

この先どうする?

何だか自分の事を見透かされたようだった。一気に読み進めたが、結局、「求める答え」は自分で探すしかなさそうだ。
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No.13:
(3pt)

スランプの時には・・・

不動産会社に勤める若者のお話です。

入社した不動産会社でノルマに追われ
頑張って働いているものの
なかなか結果が出せず
苦労するお話。

あるきっかけより
コツをつかみ
一躍トップセールスに・・・

お話の経緯で出てくるのですが
お客さんに勧める時点で
売れないようになるような思考になっていたようです。

私の仕事で扱っている商品もそうですが
どれだけ素晴らしい商品であっても
買うか買わないかを決めるのは
あくまでもお客様
お客様の価値観に合致しない限り
どのような商品も販売することは
難しくなります。

ましてや扱っている商品が高額であればあるほど・・・

この作品は
最後の終わり方が
いまひとつキレがなかったよう感じますが
問いかけたいことはよくわかる内容です。

スランプに陥っている営業職の方は
一度読んでみたらとお勧めします。
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No.12:
(3pt)

これから住宅を買おうと思っている人は読む価値あり。

住宅販売の営業がどんな仕事なのか良くわかる。しかしラストページのエンディングがあまりに唐突で消化不良なのが残念。
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No.11:
(3pt)

暇つぶしにいいと思う

さっくり読める。興味本位でふんふん読める。
でも自分の本棚にずっと置いとくかというと疑問。
雑誌とかラノベに近い感覚。
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No.10:
(3pt)

意外性のない展開、折り返し地点で終わった感があった。

新聞で何度か広告が打たれていて、興味を惹かれる題材の小説だったので読んでみました。
読後感としては、ああ、ここで終わりか、というものでした。
不動産業界の内幕、不動産販売のための手法については、小説ではなく、不動産業経験者の暴露系の書物が出ていて、読んだことがありますので、本書に書かれている内容、つまり、最初は何件かいまいちの物件を見せ、最後にいい物件を見せて販売へと至らせるなどの手法は小説を読むまでもなく知っていましたし、受話器を手に縛り付けての電話セールスの過酷さは先物取引やワンルームマンション投資のセールス会社の強引な手法、昼夜を問わない電話セールスなどで有名なお話です。
というわけで、小説としての本書で、リアルな現実と知られていること以外の小説ならではの人間ドラマとしての何が得られるのかと期待して読んだのですが、残念ながら、一般的に想像がつくであろう定型的な人間ドラマ以上のものは描かれていませんでした。
本書に登場する豊川課長の過去についても、事実として描かれている以外の人間性を知ることができず、また、同棲相手の彼女との関係も起承転結程度の描写で、総じて、登場人物と他者との人間関係が浅く、物語展開を運ぶための恣意的な人間関係に感じられ、読後感として、なにか深く心に残るという小説ではありませんでした。ただし、90〜92ページの豊川課長のセリフは迫るものがあり、お見事でした。
大学を出て、仕事をすれば、誰しも、会社勤めやお金儲けの厳しさ、多種多様な人間と接することの難しさを感じることと思います。私自身、大学を出て、就職した際には学生という立場と会社従業員のそれとの違いに苦しみましたが、現在は年齢的にはそういった時期を経験済みなこともありましょうが、本書自体が類型的、定型的な青春小説であったこともいまひとつ琴線に触れなかった原因であると考えます。
本書はまさに「青春小説」であり、学生の方や、入社1年目の方には向いている本かもしれません。
作者の今後に期待します。
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No.9:
(3pt)

テーマは面白いが、少々不自然さと不完全な展開、惜しい。

主人公の松尾は明王大学を出て、就職活動もろくにせず、苦し紛れに入社したのが不動産会社「フォージーハウス」。 本社は恵比寿で、駒沢や中野にも店がある。 名門私大卒だが成績は悪かったか、普通は斯様な不動産会社に明王出身者は行かない。 営業に配属され、とにかく家を売れ、胃が痛くなるノルマ、体を壊す程の激務、暴力言葉のパワハラ常習化という、典型的な不動産業だ。 松尾の同期入社が30名、1年余で残るは6名。 全体として不動産売買の実際をよく聴取・調査して書いている。 しかし売れ残りの蒲田の物件での展開は、営業担当者の案内から契約までに「まわし」、「かまし」等々の営業手法実態を、新庄氏は誰かに聞いたまま書き写したようで、あまりのトントン拍子も含めて、逆に現実感を失くした。  本書でこの会社は単に不動産会社とするが、基本的に自社開発・分譲業か、不動産仲介業かだ。本書の会社は、不動産供給側と住宅購入者側の窓口となる仲介業だろう。 一般的に不動産の営業担当者のネックは、宅地建物取引主任者資格取得だ。 近時は受験者が多く合格が難しく合格しない。この松尾はその点には全く触れられていない。 宅建を持たずとも営業活動は出来るが、契約時の重要事項説明だけは宅建主任者が行う。 つまり実際には持っていないと話にならないのだ。   フォージーハウスのような会社は不動産業界では当たり前に存在する。 私も銀行から上場準備の都内分譲住宅販売会社に常勤監査役で入った経験があるが、社長のワンマンぶり、パワハラは半端でなく、営業会議での怒声・罵声は物凄い。社員の育成など考えない。 社員は使い捨て、退職者は実に多い。 開発物件として土地を仕入れるが、それを20坪前後に細かく区分けして、3階建の狭小住宅を建てて売り出す。折角のまとまった良い土地も、綺麗な小さな兎小屋となる。 持ち主も将来は売れず、建替えられず、環境悪化は甚だしくなる。 大型家具・家電の買換えは狭いから大変だ。玄関・階段から上げられない。外部から吊るして窓から入れる。 1階が半地下なら、大雨の際は道路から流れ込まないか要チェックだ。 アフターなどは形ばかり。 地盤も注意した方が良い。 当然こんな会社は上場などとんでもない。 本書を読みながら、当時のあの会社を思い出していた。
狭小邸宅 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:狭小邸宅 (集英社文庫)より
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No.8:
(3pt)

不動産の営業話・・

主人公は松尾君(男性)。
大学卒業後、不動産会社に勤めた。
仕事内容は、営業として家を売ること。

初めは、なかなか売れない。
それも当然である。
家は、一生で一番高い買い物だから。(本の中では、相場は4000万〜8000万程)
上司からは、いじめられる。「辞めろ!」と恫喝される。
私生活は乱れている。休みはほとんどない。アパートに帰っても寝るだけ。
そんな中で目標を失い、辞めようと考える。

しかし、偶然、家が売れた。
そのことがきっかけとなり、また、上司にノウハウを再教育されることにより、家が次々と売れるようになる。
待遇も給料も良くなった。

その分、社会や人を斜めからしか見られなくなる。
また、私生活は更に乱れる。
ずっと寄り添っていてくれた女性(真智子)を邪険に扱うようになってしまう。

最終的に、本人も、何が正しいのか?、何処に向かうべきなのか?を分からぬままラストを迎える。

不動産業界の現状が少なからず理解できた気がした。

松尾君が、自分の将来や周囲の人物の好意についてもっと考えて行動してほしかった。
また、他のレビューにもあるように、他の登場人物(真智子や課長)について、掘り下げて描いて惜しかった。
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No.7:
(3pt)

仕事との向き合い方に悩む人は読む価値あり

不動産業の内情をいくらか投影した作品だろうか。
思いやりや優しさが邪魔して、売上を作れない「僕」。そんな主人公には毎日のように罵声と暴力が浴びせされる。ある日、戦力外通告の異動を勧告された先の支店で、転機となる上司との出会いを果たし、一件の売上をつくる。以降、上昇気流に乗ったようにノルマを達成できるようになる。
要因は基本に忠実な営業活動だった。ここにはビジネスで結果を出す為の最低条件が描かれている。

しかし、売上だけに固執する「僕」に以前の優しさは姿を消していた。そんな自分自身に当惑しつつ、仕事を続ける「僕」の心の葛藤がうまく表現されている。
お金とやりがいと倫理。結論付けない終わり方は読者に考えさせる終わり方と言える。
私は、やり方が自分に合わず、結果を出せなくても自分が活きる道がきっとあると思うので、その道を探すアクションを伴ったフェードアウトはありかと。
ただ、ビジネスはそんなに簡単なものではないというのも受け止めたい一冊。

著者は1983年生まれ、29歳の会社員。
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No.6:
(3pt)

仕事は選びましょう・・

何故に 松尾君は会社を辞めないの??

真智子さんて どんな人なの??

話の筋や業界の内幕などは とてもリアリティがあって
面白いけれども・・・

もう少し 人物を掘り下げていけばもっと厚みが出て
良い小説になっていくでしょう・・・

でも、住宅を買おうと思っている方々は 参考までに
一読する価値はあるように思います。

お客さんの「キャラ」も 膨らませていくと面白いですね・・

仕事で金を貰うのは大変です!!!
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No.5:
(3pt)

終わり方がちょっと、、、でも不動産屋は、、、

終わり方がちょっと尻切れになった感じがするが、
不動産屋、それも売買の営業はだいたいあんな感じだ。
25年前 自分もその中にいたから。
売れば神様、売らないのはゴミ同然。
売上がない社員は0社員と呼ばれた。
だから 偶然でも何でも「営業の神様は見ている」と言われ
諦めなかった。
でも 5年で足を洗った。

余談だが 客が自分から名刺をだすのは
自分の時にも 一人だけいた。
電話も向こうから
「あ、リクルートのXXだけど」 と かなり上から目線。
当時 まさしく 一番元気な リクルートの社員だった。
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4087452832
No.4:
(3pt)

完成品が読みたい

不動産の新人営業マンが身を削られながら家を売る話。文章は読みやすく、筋運びは滑らか。パワハラや長時間勤務といった社内の光景は、昨今のブラック企業を連想させてそれなりの生々しさがある。さほど退屈せず一気に読めるのではないか。

だが、完成品とはいいがたい。一流大学を出た主人公松尾は、なぜあえて不動産業を選んだのか。恋人とはその後どうなったのか。元カノは?そして唐突な結末。回収されていない箇所が少なくない。編集の手が入ったと思しき不自然な箇所もある。

折角の良作なのだから、文庫版ではぜひとも完成品を読ませてもらいたい。
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No.3:
(3pt)

「クロージング」がなんとも中途半端

「客をぶっ殺す」という隠語で表されるほど過激な業界の独特の体質を鋭く描き、その体質ゆえに次々と営業マンが辞める、というか辞めさせられしまう不動産販売会社に新卒で入社してしまった青年が主人公。

舞台となる「ペンシルハウス」専門会社での独特の営業手腕、小説的な練りこみで際立つキャラクター、普通の会社に就職して気楽にサラリーマン生活を送る大学の同級生など序盤から終盤までイッキに読み込んでいけるところが著者の力量であることには間違いない。

しかし、営業でいうところの「クロージング」が甘く、なんとも肩透かし。新人賞への応募作品であれば、続編期待よりももっともっと過激で極端なエンディングを狙うぐらいの新人らしい「イキの良さ」が必要だった気がする。
狭小邸宅 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:狭小邸宅 (集英社文庫)より
4087452832
No.2:
(3pt)

リアリティがない

私の家は世田谷、駅から4分。一戸建て。ペンシルハウスではないですが、狭小住宅です。建坪率40%、容積率80%。25坪の土地に家が建っています。25坪で容積率80%というのは床面積がわずか70平米しかありません。しかしこれでは住めませんので、実は違法建築で一部屋多く建てています。
この作品では販売の方からだけ狭小住宅に視点を当てていますが、工務店の方は、いかに狭い土地で、厳しい建築基準を逃れながら売れる家を作るかに心血を注いでいます。そのテクニックには驚くほどもののがたくさんあります。本当はこの作品でも、それを書いてくれればもっと面白かったのでしょうが。

それから、私がこの本を読んでいて非常に不愉快だったのは、主人公の松尾が会社に入って何年も経つのに、自分で「なぜ」を考えずに、まったく努力をしていないことです。豊川課長に指導されなくても、営業マンのイロハぐらいは自分で勉強しろ、といいたくなります。売るために必要なのは、相手をだますことではなく、相手に信用されることです。この男は全く相手を考えません。家族構成は、仕事は・・そんなことを知らないで、最適の物件を紹介できるわけがありません。今時、提案が出来ない営業マンが成功するわけはないでしょう。

この著者は、たぶん自分自身は家を買った経験がないのでしょう。聞きかじっただけの面白話を寄せ集めただけの小説に見えました。
狭小邸宅 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:狭小邸宅 (集英社文庫)より
4087452832
No.1:
(3pt)

タイトルに笑った

20坪の土地に鉛筆みたいな建物。何故そんなものが邸宅なのかと、タイトルに惹かれて購読した。
疑問はすぐに解消した。土地が1坪200万以上する、なので邸宅ということらしい。
購入者の層は中産階級。資産は持たないが学歴とプライドだけは半端でない連中。

一つ売れるまでの迫力は凄まじい。一気に読み進めることができた。
これが悲劇となったのは、売り手の主人公も客と同類であったということ。
プライドを捨てたつもりでも捨てきれない営業マンに、やり手の課長は「やはり無理なのか」と呟く。

ラストが今一。顧客に嫌みを言われただけで、何故こうなる?
それが単なるキッカケだとしても、あまりにも唐突。
次回作に期待する。
狭小邸宅 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:狭小邸宅 (集英社文庫)より
4087452832

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