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地面師たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
地面師たち
地面師たち (集英社文庫)

地面師たちの評価: 4.17/5点 レビュー 99件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全99件 21~40 2/5ページ
No.79:
(4pt)

大団円が不満。

確かに面白い。
 テレビによく出てくる宣伝が思い浮かび、久しぶりに「リアルな本屋」さんで、
歩き回っている時に何となく手にとった。これが正解だった。
 この手のピカレスクロマンは、暗闇で動き回る人間達へのかなり綿密な取材が
ないと駄目なのだろう。題材に内容が喰われてしまって、説明文が浮きだってし
まい妙に無味乾燥になったり、題材周辺の出来事にリアリティがなかったりする
場合がある。

 本書では上記のことがそれなりにバランスが良く記述してある。ただ、本書で
取り上げられり「地面師」についてはもう少し詳しく記述しても良いと思う。
 不動産登記、面する道路によって建蔽率や容積率が変わること、借地借家のこ
と、本人確認手段のこと。これらに関する記述が少なすぎる。もう少し話をふく
らませることがあってもいいのではないか。

 主人公の設定も甘い。家族を全て、人生を全て、失った人間がかくも心を病ま
ずに(病んでいるという伏線はそれなりにあるのだが)「冷静に」事に対処すること
ができるのだろうか。詐欺師に全てを奪われた人間が、簡単に自分が詐欺師にな
るのだろうか。かなり作り物めいた人物設定であるかと思う。
 また主人公を拾った人物(悪の典型のような人物)も、得に描いたよな悪党ぶり
でいささか不自然。この人物の存在感は最後まで薄いままだった。

 ただ物語のスピード感はある。やもすると中だるみしがちな中盤で、少しずつ
その「業界」の内幕をちらりと見せたり、詐欺師どうしの軋轢を垣間見せたり、か
なり筋を錬ったのかと思わせる。筋立てを慎重に組み立てたことも分かる。
 二つの物語を同時に語ろうとしているが、これもあまりうまくはいっていない。
二つの物語が一つに収斂していくが、その交わる所がかなりご都合主義ではある。

 ピカレスクとしても推理ものとしても中途半端な印象も受けた。
 主人公が背負うものが重すぎて、物語に暗すぎる影もさしている。これが「物語
を楽しむ」ことを妨げてもいる。
 また詐欺の手口でその場しのぎ的な手口も紹介されているが、これは物語を薄
っぺらくしてしまう。例を挙げれば、本当の持ち主の住所や本籍地を変えること
がさらりと書かれているが、住所が変わっていても元の住所に住んでいることと
矛盾する。細かな点でリアリティが失われてしまう。

 著者は新庄耕。本書以外に、不動産会社を舞台とした小説や、ネットワークビ
ジネス(どんな仕事か検討がつかないが)の本などを上梓している。
 本書は文章自体にさほどの「味わい」があるのではなく、かなり軽い文体。悪く
言うと「ラノベ」にでもあるそうな文章、これが「読みやすさ」にも通じるのだが。
ストーリーはきちんと計算されているが、肉付けがかなり弱い。人物描写等もあ
りきたりでどうにも「典型的」な人物描写。物語のふくらみがもっと欲しかった。
 「神は細部に宿り」、「リアリティも細部に宿る」。

 と、不満ばかり書いたが圧倒的なスピード感があり、一気に読み通せた。これ
は不必要な肉付けを嫌ったためかもしれない。
 久しぶりに面白いと感じた小説だった。購入した非に2/3ほど読み、次の日
のために1/3は残しておいた。
 最後の最後に急に二つの物語が交わるが、どうにも「混線」している感がある。
 本書がドラマの原作となったことも頷ける。
 ただ惜しむらくは、最後の大団円が大団円として機能していない。こういう終
わり方もあるのだろうが、個人的には不満。どこかで「勧善懲悪」的なものがない
と、すっきりしない。個人の好みだろうが、これは☆を一つ減じる。
地面師たち (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:地面師たち (集英社文庫)より
4087443388
No.78:
(5pt)

社会派の担い手かもしれない、今後の作品も期待

ネットフリックスでドラマを見て非常に面白かったため読んでみました。
ドラマと多少の違いはあるものの、本筋は同じ。映像化に成功したんだなあと感じました。
この作品は実際の土地の名前が出てきたり、企業名が出てきたりするので非常にリアリティを感じつつも、
サイコパス心理というちょっとかけ離れた快楽殺人的なところに踏み込んでいます。
正直、そのサイコパス的な心理の深掘りは宮部みゆきさんなどに比べると浅いなって思うんですが、
あまりにもリアリティを感じさせるサラリーマンたちの描写や状況に引っ張られて、ぞくぞくする読み味となってるように思いました。
この作者は過去にネットワークビジネスや住宅販売について題材にしているし、自信がリクルート勤務だったこともあり、社会を切り取る目線を持っているように思う。
ネットフリックスは社会の闇を取り上げるような題材が好きだし、テレビドラマではとてもじゃないけどできないことに突っ込んでいく。
その題材としても非常にブラックでよかったなあ。
今後の作品も社会派に寄ったものを、よりリアリティを持って書ける人のような気がしています。
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No.77:
(5pt)

面白い

久々に面白い小説本、一気読みしました。
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No.76:
(5pt)

寺の女

地面師見させて頂きました。

僕は寺の女みたいな人間が嫌いです。
親の七光りだ、先祖代々だなんだ抜かして唯の無能の分際でのうのうと生きる、しかも裕福に。
そんな人間の裏で持たざる者たちが血を流してるのがリアルで心が痛くなりました。予め持ってる者はそんな現実を知る由もなく。

実家に家業のある息子、娘。社長の子供、寺の子供、遺産相続で資産を持ってる人間、、現実に落とし込んで改めてそいつらに対する嫌悪感を再確認すると同時に地獄に叩き落したい衝動に駆られました。
大変良いドラマでした。
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No.75:
(5pt)

面白い

土地取引の勉強・罠の気づきにもなりました。
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No.74:
(4pt)

スリリングな展開に引き込まれる

問題は表紙の実写版画像に引っ張られて、キャストの顔がチラついてしまうこと。自分の想像力に任せてフラットに読みたかった。
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No.73:
(5pt)

とても面白かった

実写化されキャストを知ってしまっていたので、ドラマを見ていないけどあたかもドラマを見たような感じになりました。
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4087443388
No.72:
(4pt)

地面師たちの生きるエネルギーに圧倒される

不動産取引の世界を舞台に、倫理感やルールを無視して大胆に行動する地面師たちに圧倒されました。彼らの非日常的な手法には驚かされ、社会の不平等や固定化されたルールに対する挑戦が感じられます。倫理的には問題があっても、そのエネルギーの強さは読んでいて非常に魅力的です。特に、詐欺の手口やその大胆さには目を見張るものがあり、手に汗握る展開が続きます。現代社会のルールに対する新しい視点を得たい方におすすめです。
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4087443388
No.71:
(4pt)

ノンフィクションを読んでいるようなリアリティでした。地面師という詐欺の実態を学べる良作です。

しっかりと調べ上げられた事実をもとに書かれた小説です。数年前に日本有数の大手ハウスメーカーが数十億円の詐欺被害に遭っていますが、この物語はほぼ同様のディベロッパーを詐欺に陥れるストーリーが主軸なので、読んでいるうちにフィクションと思えなくなる迫真性がありました。
もちろん細部では、この小説に描かれた以上の複雑なテクニックや怪しい輩たちの行動などあるのでしょうが、この作品を読むだけでもその一端をうかがい知ることができ、世の中の闇、無くならない詐欺という犯罪について知見が広がることでしょう。
作者の方も心がけておられるのだと推察しますが、あえて感情描写を最小限に抑え、ただ淡々と登場人物たちの行動を描くことにより、冗長さが排されよりリアリティの高い作品になっています。
普通の生活をしている限り、こうした詐欺に引っかかったり巻き込まれたりすることはないと思いますが、特殊詐欺が日に日に進化する中で詐欺という犯罪の、一般的なビジネスよりも精緻な手口を知っておくことは決して損ではありません。
映画化で話題になったため原作を読みましたが、ぜひ原作をじっくり読む読書体験をお勧めします。
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No.70:
(5pt)

どんどん読み進める

Netflixで見た後、読みました。設定が少し違いましたが、内容がわかっていながら、とてもドキドキして楽しめました。
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No.69:
(2pt)

読みやすい

土地を使った詐欺師の話だが「なりすまり」という手口のみ。各種の書類や免許証、パスポートの偽造の細部は語られない。一方、主人公(?)の拓海の性格描写が府に落ちない。
これらの点をディティールを書き込むことでリアルにすれば、日本版フレデリック・フォーサイスも夢では無い、と思われる点が惜しい。
が、しかし、「世紀の空売り」というドキュメントで「リーマンショック」の実態を知ってしまうと、
ここまでしてやっと100臆を手に入れることが、あまりにバカバカしいとしか思えない。
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No.68:
(5pt)

気分転換にピッタリ★

犯人の心理状態の描き方が、秀逸で
終始、飽きずに物語に引き寄せられる。犯人の抱えるバックボーンも丁寧に描かれており、同情する点もある為、被害者よりも犯人の無事を願ってしまっていた。元凶である、ハリソン山中が不気味すぎて、ぞっとしっぱなし。面白い。
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No.67:
(5pt)

ドラマを観たあとでも楽しめる

一気読み必至のストーリーです。ネトフリのドラマを観たあとでも楽しめます。
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No.66:
(1pt)

つまらなかった

Netflicksのドラマが面白いと聞いて、最初にみてみました。あまりにつまらなかったので、早送りしながら、4話までみました。皆がネットで原作の方が面白いと書いていたので、原作を読んでみました。
正直、つまらなくて途中までしか読んでいないのですが、感想です。他の方も書いていた通り、最初のエピソードはよく書けていたかもしれませんが、あとは退屈でした。パラパラ読みしながら、途中まで読みました。基本的に、詐欺の話なので、読んでいて愉快な気分にはなりませんでした。
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No.65:
(5pt)

原作が先かドラマが先か

Netflixドラマ鑑賞後に読みました。ドラマは強烈で衝撃なシーンがあり、迫力がありました。原作はオプションはなく、それぞれの登場人物が丁寧に描かれてあり、フィクションとはいえ、実際の地面師の詐欺の出口が心の機微が上手く描かれてありました。是非、読んでみてください。
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No.64:
(5pt)

映像で見る前に原作を読んでみました

不動産業界に片足突っ込んでいる人間ですが同僚からの推薦で、映像を見る前に原作を読んでみたいと思いました。実際の事件は55億円の被害で関係者が殺されているわけではありませんが、エッセンスを昇華させて劇的にしている作品です。権利書や証明書の捏造など本当にそんなことがあるのか、と思わされました。大手不動産会社が騙されるのですが、その背景にはコンプライアンスやガバナンスのお粗末さが要因となっています。この作家の作品は初めて読みましたが、業界をよく観察されているなと思いました。おすすめの一冊です。
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No.63:
(5pt)

これは面白い

一気に読み切りました。
地面師たちの狡猾な立ち回りそれにうまく騙される強欲な人間たちがとてもスリリングに描かれています。
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No.62:
(5pt)

地面師たちおもろ

Netflixと並行して読み進めました。
文庫は文庫で想像を掻き立てるので面白かったです。
もう一度映像観て、また文庫も読んでみたいと思います。
楽しませてもらいました。
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No.61:
(4pt)

ドラマとはちょっと違う

がこれはこれでおもしろかった、もう1回ドラマ見てみよう
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4087443388
No.60:
(5pt)

一気読み

久しぶりに、入手するや否や、開いて一気に読みました。
 実話に基づいたとはいえ、ストーリーの展開に圧倒され、寝食忘れてグイグイ読み進めました。作家にも惹かれ、翌日『狭小邸宅』を購入。
どちらも、時々読み返してはいろいろ考えています。
地面師たち (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:地面師たち (集英社文庫)より
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