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月神
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月神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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幕末福岡藩の尊攘派・月形洗蔵とその薫陶を受けた従弟・月形潔北海道典獄の二代にわたる、理想を追い求める生きざまを描く。 洗蔵は尊攘派として藩主の開国論に反対し、謹慎させられるもその主張を曲げず、尊攘勢主力の薩長を結び付けようと努力する。その主君よりも朝廷を重んじる態度に怒った藩主によって再び獄につながれ、ついには処刑される。 従弟の潔は、若い頃洗蔵の理想家肌の生き方を度々諭されていた。明治維新後、新政府の刑務官として、北海道開拓に必要な労働力確保のために、主に政治犯を収容する刑務所の建設を任される。寒さや飢餓など過酷な自然環境下で開墾を指導するが、たびたび脱獄に悩まされる。 健康を害した潔は職を辞し、福岡へ帰郷48才で病死する・・・。 著者得意の九州歴史シリーズ。地味な主人公たちだからか、唐突に現出する劇画調の場面(欠点)がないのは改善点。この作者らしく美しい詩や言葉をちりばめるのを忘れていない。引用文献リストは付されていない。 | ||||
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幕末の長州藩は、なぜ狂信的尊王攘夷だったのか。これは、さまざまな歴史書を読んでも容易に理解できない。『月神』でその謎解きができるかと思ったが、残念ながら謎は深まるばかりだった。月形洗蔵に少し肩入れしすぎの小説かな。意欲作ではあるけど、北海道における月形潔の存在感を知っている僕としては、この小説がフィクションであることにやはり違和感をもたざるを得ないし、読めば読むほどに引き込まれていく実感が持てないのです。駄作でもないけど、良作でもないということで、「好著」一歩手前としておきますかね、3点!! | ||||
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北海道樺戸監獄の月形典獄の生き様を描きながら、アイヌとの交流や北海道の様子についても語っている。 前半は幕末の攘夷運動について語られているが、ここについては冗長に感じた。 北海道民にとって攘夷運動は、利権争いに敗れた者が北海道で金儲けに走った原因としか感じられないからだ。 いつの世も、自分の正義と社会の正義をかざす人間の争いが続くのだ。 月神は薄暗くとも、確実に人を映し出していたかのように思えた。 | ||||
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