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見習い警官殺し



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見習い警官殺しの評価: 2.58/5点 レビュー 12件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(3pt)

気に入らない!

テンポが遅くて、何だか上下2巻にわざわざ分けるほどのことはないように思う。翻訳が悪いのか原作が悪いのか、捜査に緊張感がない。他の作家のものだけれど、《笑う警官》が最高だ。
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.11:
(4pt)

まずは上巻のみで

素晴らしい。
素晴らしくイライラさせられる。しかし、読むのがやめられない。
ちゃんと、カタルシスも味合わせてくれる。

下巻もすぐ読みたい。
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.10:
(4pt)

なぜ最悪の主人公なのか?

皆さんと同様、「許されざる者」を読み、期待して本書を手に取りました。
取り上げられるのは言ってみれば普通のセックス犯罪です。犯人と動機については読了しても判然としないことが残ります。主役(狂言回し?)は「最悪の捜査官」ベックストレーム。「チビでデブでケチでスケベで・・・」となれば、全世界の女性読者からそっぽ向かれることは確実です。最初から最後まで、ベックストレームは悪徳の限りを尽くします。(奴に報いは下るのか?というのも途中から読者の関心事になります。これが一筋縄ではいかず・・。)
では、作者は何を描きたかったのか?ひとつには警察組織の実態でしょう。ベックストレームほどではないにしろ、似たような性癖をもつ者は警察という組織にはいくらでもいるのでしょう(スウェーデンに限らず)。
それから、このような性犯罪が頻繁に起きているということ、その実相でしょう。「被害者女性が若くなければ、(性犯罪)事件には名前もつかない」と述べられているとおり、社会の関心にはバイアスがかかっている。
事件の解決に当たるのが二人の女性捜査官であること、また小説の末尾に性犯罪についての総括的なレポートが付されていること、さらには「刑事マルティン・ベック」で60年代のスウェーデン社会を描き切ったシューヴァル&ヴァールーに献辞が捧げられていること、なども作者のそうした意図を伺わせます。
ともあれ我らが悪役・ベックストレームのシリーズ、今後も期待できそうです!
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.9:
(1pt)

許されざる者を先に読んでよかった

レイフ・ペーションの作品と聞いて喜び勇んで読み始めた。
上巻の感想。この上巻、なぜ必要なのかわからない。
いくら読んでも全く話がすすまない。
収穫はスウェーデンの人も家の玄関で靴を脱ぐんだなーと知ったことくらい。
下巻を買うかどうしようか迷っていたら、ヨハンソンが登場するというので気を取り直して読み続けましたが・・・(下巻へつづく)
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.8:
(1pt)

許されざる者を先に読んでよかった2

最後の一ページまで、なにか、どんでん返しがあるんじゃないか、ぐっとくるシーンがあるんじゃないかと期待し続けて読みましたが、
なんにもなかった。
これで終わり!?むなしさだけがのこる。
シリーズで最初にこの作品を読んでいたらほかの作品は絶対に手に取らなかっただろう。
そういう意味では、「許されざる者」を先に読んでてよかったです。
見習い警官殺し 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 下 (創元推理文庫)より
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No.7:
(3pt)

『許されざる者』ヨハンソンとのまさかの再会

ドイツの法律家フェルディナント・フォン・シーラッハは、作家自身の実務経験に基づいた現実的な素材を元にした短編小説が特徴であるが、スウェーデン作家レイフ・GW・ペーションは犯罪学の教授である。そしてシーラッハとは対極的に同じ実務経験で得たものを長編小説に加工して提示している。現実に起きる事件はこんなものであり、それはこうして小説の素材になってしまうんだ、と二人のスタイルの違う経験豊富な作家たちが別の表現でエンターテインメントの地平に提示しているかに見える。

 長編小説としての本書は、シーラッハのように最小限の関係者だけで恐ろしい犯罪のエッセンスを数ページの掌編に込める方法ではなく、恐ろしく地味で、現実的で無駄も余白も多い捜査模様のうちに個性的な捜査官たちを配置し、それぞれのショートカット・シーンを幾人も幾通りもも積み重ねてゆくことによって、大きな舞台装置を演出しているように見える。

 ペーションという作家は初の邦訳作品『許されざる者』は、心臓を患った元警部ヨハンソンという、アームチェア・ディテクティヴ(車椅子探偵)ならぬ医療用ベッド探偵の推理、およびその手足となって彼を助ける元捜査官ヤーネプリングの活躍を描いたもので、ヨハンソン・シリーズの最終作が実は最初の邦訳となってしまったのだが、本書はその5年も前に書かれた作品で、ヨハンソンは後半戦で満を持して登場する。

 本書は、優秀厳格なヨハンソンとは対照的に、ちびでデブでエゴ丸出しでいいとこなしの駄目警部ベックストレームのシリーズ第一作である。故R・D・ウィングフィールドの人気シリーズ・フロスト警部みたいにユーモラスで頑固な親父捜査官なのだが、フロストのような捜査のシャープさがなく、部下に厳しく己に甘い半アル中の捜査官なのである。

 事件は警察学校の女子学生がアパートでレイプされて殺害されたという単純なもの。事件現場には未登録のDNAが遺されていたので、ともかく家族関係、知人関係のDNAを検査するということだけが、ベックストレームの捜査方針。だが、刑事たちはいずれも個々により深い捜査や推理にこだわり、彼を苛つかせる。それぞれの捜査官たちの個性や物語も、シリーズ第一作らしく、微に入り細に入る。

 捜査は脱線と寄り道を繰り返し、単純な事件に見えるのに、マスコミとの戦争、社会現象としての捜査陣批判、的外れな捜査、無駄な捜査と、時間ばかりが無為に過ぎてゆく。ページは前に進むのに、物語は一向に進まない。本筋とは縁のない的外れな枝葉末節と思われる事象に寄り道し、捜査官の個々の描写に寄り道し、ベックストレームによる事件以外の汚職的行為の数々にも触れて読者を呆れさせる。

 ヨハンソンが事件に介入する後半部分では、こんな事件一昼夜で解決させられるじゃないか、との見通しで、それが当たららずとも遠からずの展開になる辺りで、ようやく読者は心地よさを得ることができる。全体に現実的すぎる事件の曖昧な動機、真犯人の性格の焦点が絞りにくい点、新装に至る歯がゆさ、などなど実際の事件とは、凡百のミステリー小説のようにミスリードや伏線による面白さではなく、こうした社会事象の積み重ねみたいな、人間模様の複雑怪奇さに面白さがあるんだよ、と犯罪学教授としての作者らしき声が聞こえてくる気がする。その辺りでシーラッハとの共通の地平があると、ぼくは感じた次第。

 誰にでもおススメできる小説とはとても言えないが、一昨年『許されざる者』の読者にとっては、あの頑迷で強推理のヨハンソンとのまさかの再会は、ある意味たまらなく嬉しく感じられるに違いない。
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.6:
(3pt)

『許されざる者』ヨハンソンとのまさかの再会

ドイツの法律家フェルディナント・フォン・シーラッハは、作家自身の実務経験に基づいた現実的な素材を元にした短編小説が特徴であるが、スウェーデン作家レイフ・GW・ペーションは犯罪学の教授である。そしてシーラッハとは対極的に同じ実務経験で得たものを長編小説に加工して提示している。現実に起きる事件はこんなものであり、それはこうして小説の素材になってしまうんだ、と二人のスタイルの違う経験豊富な作家たちが別の表現でエンターテインメントの地平に提示しているかに見える。

 長編小説としての本書は、シーラッハのように最小限の関係者だけで恐ろしい犯罪のエッセンスを数ページの掌編に込める方法ではなく、恐ろしく地味で、現実的で無駄も余白も多い捜査模様のうちに個性的な捜査官たちを配置し、それぞれのショートカット・シーンを幾人も幾通りもも積み重ねてゆくことによって、大きな舞台装置を演出しているように見える。

 ペーションという作家は初の邦訳作品『許されざる者』は、心臓を患った元警部ヨハンソンという、アームチェア・ディテクティヴ(車椅子探偵)ならぬ医療用ベッド探偵の推理、およびその手足となって彼を助ける元捜査官ヤーネプリングの活躍を描いたもので、ヨハンソン・シリーズの最終作が実は最初の邦訳となってしまったのだが、本書はその5年も前に書かれた作品で、ヨハンソンは後半戦で満を持して登場する。

 本書は、優秀厳格なヨハンソンとは対照的に、ちびでデブでエゴ丸出しでいいとこなしの駄目警部ベックストレームのシリーズ第一作である。故R・D・ウィングフィールドの人気シリーズ・フロスト警部みたいにユーモラスで頑固な親父捜査官なのだが、フロストのような捜査のシャープさがなく、部下に厳しく己に甘い半アル中の捜査官なのである。

 事件は警察学校の女子学生がアパートでレイプされて殺害されたという単純なもの。事件現場には未登録のDNAが遺されていたので、ともかく家族関係、知人関係のDNAを検査するということだけが、ベックストレームの捜査方針。だが、刑事たちはいずれも個々により深い捜査や推理にこだわり、彼を苛つかせる。それぞれの捜査官たちの個性や物語も、シリーズ第一作らしく、微に入り細に入る。

 捜査は脱線と寄り道を繰り返し、単純な事件に見えるのに、マスコミとの戦争、社会現象としての捜査陣批判、的外れな捜査、無駄な捜査と、時間ばかりが無為に過ぎてゆく。ページは前に進むのに、物語は一向に進まない。本筋とは縁のない的外れな枝葉末節と思われる事象に寄り道し、捜査官の個々の描写に寄り道し、ベックストレームによる事件以外の汚職的行為の数々にも触れて読者を呆れさせる。

 ヨハンソンが事件に介入する後半部分では、こんな事件一昼夜で解決させられるじゃないか、との見通しで、それが当たららずとも遠からずの展開になる辺りで、ようやく読者は心地よさを得ることができる。全体に現実的すぎる事件の曖昧な動機、真犯人の性格の焦点が絞りにくい点、新装に至る歯がゆさ、などなど実際の事件とは、凡百のミステリー小説のようにミスリードや伏線による面白さではなく、こうした社会事象の積み重ねみたいな、人間模様の複雑怪奇さに面白さがあるんだよ、と犯罪学教授としての作者らしき声が聞こえてくる気がする。その辺りでシーラッハとの共通の地平があると、ぼくは感じた次第。

 誰にでもおススメできる小説とはとても言えないが、一昨年『許されざる者』の読者にとっては、あの頑迷で強推理のヨハンソンとのまさかの再会は、ある意味たまらなく嬉しく感じられるに違いない。
見習い警官殺し 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 下 (創元推理文庫)より
4488192076
No.5:
(4pt)

楽しめた

ブラックユーモアに溢れ、確かにダラつく部分はあるものの、充分楽しめた
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.4:
(2pt)

フロスト警部?

日経の夕刊書評にもあったように、殺人事件をこれでもかと、長編化するためのエピソードが綴れていて、そのうえフロスト警部ばりの下ネタ満載のコミカルなタッチも含めて、ドイツ、北欧のシリアスミステリーとは一線を画すものだと思いました。従って、上巻で降ります!
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.3:
(1pt)

私には退屈二度読みしても無理だなぁ〜

ダラダラ会話が続いて、普通なら笑う場面も、ちっとも面白くなかった。しかも事件そのものはそっちのけで終わった感じだった。
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.2:
(1pt)

最低の主人公

主人公がクズです。性根が腐ってます。下劣です。不快成分の塊です。これで捜査能力に長けているならまだ救いがあるが、無能です。こいつが推し進める捜査手法もアホ丸出しです。よくもまあ、こんな奴主人公にしたもんだ…。この主人公を許容できるか、できないかで作品の評価も変わると思いますが、私は無理でした。マジで死ねばいいのにと思いました。扱う事件も痛ましく、結末も嫌な余韻が残ります。疲れた…
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068
No.1:
(4pt)

優れた警察小説、そのバイブレーション(笑)

「見習い警官殺し(上・下)」(レイフ・GW・ペーション 創元推理文庫)をKindleで一気読みすることになりました。
 スウェーデン・ミステリ。マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーへの献辞で幕が開けます。
 そして、今回の事件はとてもシンプルですね。見習い警官(警察大学の学生)・リンダがその母親のマンションの一室で強姦、絞殺されます。ローカル都市、ヴェクシーの県警本部長は国家犯罪捜査局の殺人捜査特別班に応援を要請し、派遣されたのはエーヴェルト・ベックストレーム警部とその捜査チーム。彼らは県警と協力しながら、或いはそう見せかけながら独自の(笑)捜査で犯人へと辿り着くことになります。その一連のあれやこれやの<騒動記>。
 ストーリーを追うつもりはありません。いくつか気がついた特徴を書き連ねたいと思います。
 まずは、ベックストレーム警部。主人公だと思いますが(笑)、これほど読者の共感を拒絶するようなキャラクターは珍しい。大切な場面はすべて人任せ、ピルスナーを痛飲し、金を好み、エロと「サラミ」をこよなく愛しています(笑)。私は最後までこのキャラは、作者が仕掛けたミス・ディレクションなのだと疑いませんでしたが、そのままでした(笑)訳者は、あとがきで「ポリティカル・コレクトネス」に言及していますが、米国でもリベラルな装い、振る舞いを見せながら、実は「極右」ということもありましたから、つまりは嘘偽りなくそういう過剰な人が「国家犯罪捜査局」の警部にたまたまなってしまったのでしょう。
 一方、その他の「警官たち」もまたよく描かれていると思います。「許されざる者」ラーシュ・ヨハンソン、女性刑事・アンナ、なんとまあニィランデル「国家犯罪捜査局」長官、そして最も<霊性>をたたえるヤン・レヴィン警部。
 最後まで伏線をしっかりと回収してパズラーとしての結構も保たれています。また私はスウェーデンの警察機構については何も理解してはいませんが、興味深い<警察事件>エピソードが多く連ねられ、作者の犯罪学者としての引き出しの多さを感じさせます。DNA捜査への深い理解と「欠陥」を示しながら、尽きるところ「蓋然性」を裏付けるための太古の昔からある「地取り捜査」はいつになっても変わらず必要なものだというテーマ性も垣間見えたと言っていいかと思います。
 また、ベックストレームが節目節目で感じる「馴染みのあるバイブレーション」も刑事のカンと考えてみれば、警官は警官であり、仲間を裏切ったりはしないと言ってのけるあたりも含めて、もしかすると本当は「いい警官」なのではと思ったりもしました。
 よって、事件は堅固に構築されています。しかし、ベックストレームのせいで読後感は最後まで「Bizzare」でした。
 本作は作者の2005年の著作ですが、<訳者あとがき>によるとシリーズの未訳がまだ3作残されているそうですね。ホーカン・ネッセルと共にこの国でも売れて欲しいと願っています。売れなければ後はない(笑)とは思いますが、でも本作の描写をパクらせていただくと「シマウマのシマは雨に流れても消えることはない」と信じています。
見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:見習い警官殺し 上 (創元推理文庫)より
4488192068

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