(短編集)

死者の奢り・飼育

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評判

死者の奢り・飼育の評価:

4.53/5点 レビュー 55件。 B ランク

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平均点4.53pt

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全132件 61〜80 4/7ページ
No.72
(5pt)

瑞々しい寓話的初期傑作集

"死者たちは、濃褐色の液に浸って、腕を絡みあい、頭を押しつけあって、ぎっしり浮かび、また半ば沈みかかっている"1957年発表の著者デビュー作『死者の奢り』そして当時23歳で最年少での芥川賞受賞となった1958年発表の『飼育』含む本書は実存主義、時代の閉塞感を感じる寓話的な初期作品集。

個人的には、著者の『万延元年のフットボール』を課題図書にした読書会を開催する事もあり、勉強のために手にとりました。

さて、そんな本書は『万延元年のフットボール』や『同時代ゲーム』といった、既読の長編作品–どちらかと言うと難解な作品から入った私にとっては、比較して【無機質かつ瑞々しく】とても読みやすい印象を受ける初期の短編、屍体処理室の不条理なアルバイトを描いた『死者の奢り』脊髄カリエスの少年たちの哀歌『他人の足』黒人兵と寒村の子供たちとの悲劇『飼育』外国兵の理不尽な仕打ちと傍観者への侮蔑を込めた『人間の羊』など6編が収録されているわけですが。

まず、やはり中では、デビュー作にして、屍体と妊婦など様々な形で生と死を繰り返し対比させた『死者の奢り』ありがちな黒人兵と子供たちの心の交流を描くどころか"黒人兵を獣のように飼う"と家畜として扱う『飼育』が【内容や主題にインパクトがあって】印象に残りました。(しかし屍体処理のバイトって、私が学生時代にも都市伝説的に話題になったのですが。実際どうなんでしょうか?)

また、残りの4作品『他人の足』『人間の羊』『不意の唖』『戦いの今日』についても。それぞれに敗戦後の日本社会の閉塞感や世界的な影響を与えていたサルトルの【実存主義の影響を強く感じる不条理さ】そして、後期の作品にも繋がるような【閉じられた集落の異質さ】が感じられると共に、次第に【作品が洗練されていく変化】も伝わってきて興味深かったです。

著者作を読み始める最初の一冊として、また敗戦後の昭和の空気感漂う作品や不条理な寓話的な短編が好きな人にもオススメ。
死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫)より
B000JARR3Y
No.71
(5pt)

希望を持ったり絶望したりする暇はない

東大新聞の懸賞小説で1等になった特徴のある顔立ちで色白の少年。学生の大江健三郎。
開高健とともに沈滞していた文壇に新風をもたらした存在。
23歳「飼育」で芥川賞を受賞。

「飼育」だけでなくどの短編もすばらしい。

以下 個人的に心に残ったところです。

「死者の奢り」

アルコール水槽に保存される解剖用の死体
妊娠した女子学生の下腹部の中
人間にちがいない液に浸る死と生

人を拒む生きている者より死者の世界に足を踏みいれたアルバイト学生の僕
生きている人間と話すのはなぜ困難なのか

「他人の足」

脊椎カリエス患者療養所の未成年者病棟
犬みたいに発情させられる看護婦の習慣

新聞が君たちのことを取り上げて報道するのは君たちが脊椎カリエスだからさ

自分の足の上に立っている人間はなぜ非人間的に見えるのだろう

「飼育」

敵の飛行機だ 敵がやって来た
黒人兵を獣のように飼う
僕らは衝撃のように黒人兵も笑うことを知る

戦争 血まみれの大規模な長い闘い 

黒人兵を焼くために集められた薪で書記は火葬されるのだろう

「人間の羊」

キャンプの外国兵から「羊」にされる日本人
人間に対してすることじゃない暴行

交番で不意の啞となる被害者
今度は「犠牲の羊」にされる

「不意の啞」

谷間の村へ入って来た外国兵を乗せたジープ
若い女たちは炭焼小屋へ待避し男たちは武器を畑の小屋へ運ぶ
決して彼らと争うな
負けた国の人間は虐殺されても不平はいえない

「戦いの今日」

戦争の肉体的な厭らしさ
戦争で犬のように殺される屈辱
われわれ日本の青年は戦線から離脱する
人殺しのジャップお前は俺たちの同胞じゃない
死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫)より
B000JARR3Y
No.70
(5pt)

意識が無い死者、意識がある生者

「死者の奢り」を何度も読んでいるうちに、この小説では「意識」が重要なテーマになっているのではないかと思いました。

「死者の奢り」に登場する水槽の中の死体には意識が無く、完全な《物》になっています。

「死は《物》なのだ。ところが僕は死を意識の面でしか捉えはしなかった。意識が終った後で《物》としての死が始まる。うまく始められた死は、大学の建物の地下でアルコール漬けになったまま何年も耐えぬき、解剖を待っている」(p.18)。

その一方、生きている人間には、水槽の中の死体とは違って、意識があります。そして、意識がある生者には「粘液質の膜」があり、他者を拒絶します。

「あれは生きている人間だ。そして生きている人間、意識をそなえている人間は躰の周りに厚い粘液質の膜を持ってい、僕を拒む、と僕は考えた」(p.28)。

この小説では、水槽の中の死者たちが「意識がなく、条理に沿った存在」として描かれていると思いました。一方、「僕」や「女子学生」のような生者は「意識があり、不条理に巻き込まれていく存在」として描かれていると思いました。意識がないロボットはプログラムに忠実に動作しますが、意識に目覚めた人間は計算外の行動をしたり・心に壁を作ったりする…というのに似た現象が表現された小説だと私は解釈しています。
死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫)より
B000JARR3Y
No.69
(5pt)

かつてのベストセラー。若い人も読むべきだ。

大江の硬い、しかしみずみずしい独得な文体。時間かけても読むことで本当の純文学の味わいを得られる。
死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育 (1959年) (新潮文庫)より
B000JARR3Y
No.68
(4pt)

これから大江が始まる

これこそ原点で始まり、書くべきして書ける ロリに死に何でもありの大江作品、読ませるし色褪せない そりゃノーベル賞も取るよ と思わせるテーマ取りと変態性、革新性 美しさより過激や斬新、過激などという言葉よく似合う 現代でも面白いし読みやすいから本好き高校生くらいにもお薦め
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.67
(5pt)

小説らしい小説

読ませてくれる文章でした。
装飾過多に感じて所々わかりにくい表現もあるのですが、文体から情景やにおいが立ち昇ってきます。
暴力的な表現はありますが、驚くほど残虐というような描写はありません。
性表現も直接的なものはないです。
死者の奢りや飼育もおもしろかったですが、個人的にはその他の収録作のほうが好きです。
小説としての完成度が上がって行く感じがしてとてもよかったです。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.66
(4pt)

心地の良い気色の悪さ

しなやかな描写と大江らしさが心地よく響いてくる。その為気色の悪さすらとても面白く感じる。なんとも言えない読了感、不思議な読書体験であった。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.65
(4pt)

アメリカ兵が日本人の本性を炙り出す

1957年と58年に書かれた短編六篇を収録している。
『死者の奢り』は死体置き場でアルバイトする学生の話で、『他人の足』はサナトリウムで暮らす少年の話だ。
閉塞感がみなぎり、厭な感じの迫力がある。

『飼育』落下傘で降下した黒人兵を村人たちが「飼う」。異邦人におっかなびっくりで対峙する村人の姿が笑える。
子供たちは黒人を純粋に面白がっている。つまり歪な偏見は持っていない。ノンフィクションかと思うほどリアルだ。
続く三篇は、すべて進駐軍が重要な役を演じる。
彼等の存在は旧来の価値観を根底からぶち壊すカルチャーショックであり、軽視すべきではない。
日本は敗戦国で、占領を受け入れたのだ。この事実は忘れてはならない。

あるいは隷属し、あるいは仲介の通訳に憎悪をぶつけ、あるいは脱走を助けようとする。
町中に外国兵が跋扈している状況は、人間の本性をむき出しにする。
現代文学として重要なテーマだと思うが、あまり他では読めない。貴重な一冊だ。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.64
(4pt)

皮膚感覚や臓器感覚に訴えてくる表現

大江健三郎(1935-)の初期短篇。人間の孤独や政治の欺瞞の在りようが、読み手の五官の神経(特に触覚と嗅覚)や臓器感覚に訴えかけてくるような独特な表現を通して、描かれている。

収録は以下の6作。
「死者の奢り」(1957)
「他人の足」(1957)
「飼育」(1958)
「人間の羊」(1958)
「不意の啞」(1958)
「戦いの今日」(1958)

特に「死者の奢り」「他人の足」2作が、その情景の美しさもあって、印象に残っている。

□「死者の奢り」

死んでしまった《物》と生きている《人間》と、その二者に間にはどれくらいの距離があるのか。死体を前にして、青年は観念的に、妊娠している女子学生は胎児を下腹に感じながら、死体処理歴30年の管理人は自分の子や孫を想像しつつ、それぞれが死と生との距離を測ろうとしているように見える。《人間》はいずれはみな死んでしまうのだから、《物》との距離は然程遠くはないのか。しかし、意識を備えている《他者》は、《物》とは異なり、別の意識の持ち主である《私》が発する眼差しや思惑を撥ねつけ調和を拒もうとする。生は希望のない徒労のようなものなのか。冒頭の死体処理室の描写が妙に美しく感じられ、アニメーションで観てみたいという気持ちになった。

「あれは生きている人間だ。そして生きている人間、意識を供えている人間は躰の周りに厚い粘液質の膜を持ってい、僕を拒む、と僕は考えた」

□「他人の足」

物語の冒頭、脊椎カリエス療養所は、少年たちにとってまるで母の子宮であり、彼らはその羊水のなかを揺蕩っているような、生活への不安も「健常」への強迫観念もない、無時間的で、重ぼったく惚けたような安逸に包まれた、或る種のユートピアのように描かれる。「僕らには外部がなかったのだといっていい」。しかし、如何なる自閉的な《内部》に退却してみようとも、《政治》から逃れることはできない。《他者》としての学生が闖入して以来、「凡てが少しずつ、しかし執拗に変り始め、外部が頭をもたげたのだ」。そこには《政治》にまつわる欺瞞もあれば、正義の名のもとの全体主義化だって起こり得るだろう。我々はどこにいても《政治》に対して無垢では在り得ない。この意味では、我々には《政治の外部》はない。

世界とは、あらゆる《外部》性の閉包であり、それ故にもはや《外部》の余地が残されていないもの、と云えるのではないか。

「この男は外部から来たんだ、粘液質の厚い壁の外部から、と僕は思った。そして、躰の周りには外部の空気をしっかり纏いつかせている」
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.63
(3pt)

反戦多し

当時のギラギラした大江が楽しめます。ノーベル賞作家は読むようにしています。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.62
(2pt)

個人的に非常に期待外れな短篇集

本書は,表題作の『死者の奢り』と『飼育』をはじめ,6作の短篇が収められている。

高校時代に読んだ『性的人間』と『セヴンティーン』をもう一度読みたくなり,それなら大江健三郎の初期の作品を読んでから再読しようと,本書を読み始めたが,ページをめくればめくるほど茫然とした。

情け容赦ない残虐な描写は一向に構わない。しかし,作品の舞台となっている戦中・戦後直後における日本人のコンプレックスと極度の対米感情の悪さはいただけない。作品に登場する米軍兵は決まってひどい役回りだ。本書を読んでいると,耳にタコができるほど聞かされた祖父の愚痴が蘇ってきた。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.61
(5pt)

言い表しようのない力強さ

死体処置室のアルバイト学生「死者の奢り」、拿捕された外国人兵士をペットと化す少年「飼育」他、人間の恥部をさらけ出したような、読んでいて厭な気分にさせられる作品集。

嫌悪感を覚えながらも、心の行き場のなさを突き付けてくるような、言い表しようのない力強さを持っている。

「飼育」は、隔絶された村落を舞台に、拘禁された黒人兵への少年の異様な愛着が一変するシーンが鮮烈だ。劇薬に近い幕引きとなるこの物語は、ビルドゥングルロマンというべきものであり、少年の姿に諦観や諦念という言葉を想起する。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.60
(3pt)

セクス!w

短編集で、はじめて大江健三郎読みました。
面白いのもそうでもないのもありましたけど、全編通して何度出てきたことか
「セクス」wwwwwwwww
セックスというか「性」の表現何だろうけど、
田舎者みたいでウケました
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.59
(5pt)

濃厚そのもの

チョコレートのように濃厚な言葉と、こころの海。非常に身近な行為や感情によって発生しているはずの体や心の変化を、それを初めて経験する子供時代に帰ったかのように、常に再認識させられる。このようなコンテンツを手に入れられる、いや、拝見できること自体に喜びを感じる。一方、書き手から見た場合、非常に高く硬い壁なのではないかと感じる。再現する、近いものを作る方法に全く想像ができない。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.58
(5pt)

初期の大江さんの短編集、いけるよー

大江さんの初期作品ですが、興味ぶかい短編ばかりで、面白く読めました。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.57
(5pt)

読む手が止まらない

最高に面白かった
特に 「他人の足」と「人間の羊」が良かった
読後感は悪いが、現実の社会の覆い隠されている部分を
ばらして、がっつり見せつけられたような。
それはまぎれもない真実という感じで
教訓を与えてもらえたような読後感がある
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.56
(5pt)

臭ってくる程の描写力

初めて読んだ大江作品です。
 一発目の「死者の奢り」でいきなり衝撃を受けました。
 その場に居合わせているような臨場感。濃褐色のプールに漂いひしめき合う死体。変色しつつも引き締まり、しっかりと形を保つゴムのような弾力を伴う死体。そんな映像が鮮明に浮かんでくるのです。文章を読むことで、ここまで鮮明な生々しい映像が浮かんできたのは初めての経験でした。また活字を読むことで、ここまで明確に嗅覚を刺激されたのも初めてです。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.55
(5pt)

ユーモラスで最高な芥川賞で文壇へ。

私が記述したいことは、他のレビューに書いてありますので、
芥川賞の受賞作「飼育」の登場の仕方を紹介します。

大江健三郎は、サルトル流の実存主義者であった。
落下傘(パラシュート)で降りてくる黒人兵。それは、大江健三郎だ!
かつて見たことのない文壇の登場の仕方でありながら、芥川賞のみ
ならず、のちに、ノーベル文学賞を取り、海外に翻訳され、羽ばたいた!
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.54
(4pt)

大江氏の作品をはじめて読みました

大江氏の作品を読んでみたくなり、初めて読んだ本。
芥川賞受賞の「飼育」の他個性的な短編が収録されている。
戦後の日本と外国兵が登場してくる作品が多く時代を感じさせる。

これらの短編は読んでいて、雰囲気がふと自分が夜寝ている間に見る「悪夢」に似ていると思いついた。
結末があやふやな目覚め感がどうも「不安定でぎこちない」、「すっきりしない」というレベルの悪夢に似ている。決して寝汗だくだくの「悪夢」ではない。
そこが現実に近い「リアル」を感じさせるのではないでしょうか。

大江氏の作品は理解が難しいとよく聞くが、
私的にはその次の「悪夢」を読んでみたくなった。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W
No.53
(4pt)

文学的可能性を開拓した作品群。

『死者の奢り』
『他人の足』
『飼育』(第39回芥川賞)
『人間の羊』
『不意の唖』
『戦いの今日』
の六篇に江藤淳の解説を加えた短篇集である。

全篇に共通して「ふとした弾みで同じ空間に放り込まれた者同士の諍い」
「立ち止まって沈思黙考することのない文体」「気持ち悪くなるような生々しい肉体描写」が採用されている。
この作家は性器のことを「セクス」と呼ぶのを好むらしい。

小難しいことを考えてウンウン唸る訳でもなく、文体や描写がそのまま思想となっているように感じられる。
人間の動きを滞らせずにグイグイ突き進ませる作風は、平成の今でも、新しい文学的可能性に見えると思う。
死者の奢り・飼育(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 死者の奢り・飼育(新潮文庫)より
B00IP4BY6W