■スポンサードリンク


彼女は死んでも治らない



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
彼女は死んでも治らない (光文社文庫)

彼女は死んでも治らないの評価: 4.10/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

罪に対して脳天な結末に違和感

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

美少女のカバー絵とは裏腹に,宙吊り首なし死体の扉絵での始まりに軽く驚かされ,
物語の方もさもそれが当たり前のように進み,犯人捜しに動き出す流れに戸惑う序盤.
ただ,それよりも主人公の語りとテンション,メタ的なノリに好き嫌いが分かれそうで,
少なくとも,「キャッキャウフフ」のコージーミステリとは全く違うので注意が必要です.

また,何度殺されてもとある条件で生き返ったり,犯人を喰らう正体不明の存在など,
オカルト色が強いのですが,よくわからないまま勢い任せで押し通す様子に置かれ気味.
一方でその正体や背景などは,おおよそですが早々に見えてしまう話運びが物足りません.

当然,このあたりは後半で明らかにされますが,それとて今さらといったものであり,
途中から出てきた寺生まれの弓道少女に,それっぽい道具やまじないを唱えさせてなど,
一応,主人公の罪と罰,再生もありますが,何もかもが取って付けたように感じられます.

最後も,これからも泣いて笑って毎日をと,ハッピエンド風の幕引きとなっていますが,
彼女の償いが果たされたとは思えず,与えた影響の回復も中途半端にしか語られないなど,
謝るべき相手はもっとほかに居るはずで,脳天気なエピローグには強い違和感を覚えました.

なお,四月から七月まで,各話のタイトルに月名が冠されて(四月は~など)いましたが,
オマージュなのか,『私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ』を思い出された方も居るのでは?
彼女は死んでも治らない (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:彼女は死んでも治らない (光文社文庫)より
4334778755

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!