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赤ヘル1975
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赤ヘル1975の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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値段もちょっと高いし、頁数も厚いし、野球は基礎知識程度の、女性だけど。 むっちゃむちゃ、面白かった。字も細かくないし。 読んでよかったです。 | ||||
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広島東洋カープの優勝の裏側が見れると軽い気持ちで手に取ったのですが 読み進めるうちに、重くなんとも言えない気持ちが押し寄せてきました。 内容は確かに裏側なんですが、人々の表面だけでなく奥底に眠る魂まで書き連ねてあり しっかり生きていかなきゃなという気分にさせてくれます。 広島に旅したい | ||||
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カープファンから赤ヘルファンにはたまらない1冊です。1975年25歳当時を思い出させてくれます。とても面白いです。 | ||||
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広島に原爆が投下されて戦後30年、弱小球団だった赤ヘル軍団・広島カープが広島市民の悲願だった初優勝を遂げた1975年、転校生のマナブが訳ありで父親と広島で暮らし、広島カープの優勝パレードを見て、また転校していく。その6ヶ月の親友ヤスとユキオとの友情、不甲斐なく事業の失敗を繰返す父親との生活、父と離婚した母親への踏ん切り、被爆後遺症などで亡くなって近所の方々との生活、巨人ファンから広島カープファンになる気持ちの変化など、多感な時期のマナブの気持ちをうまく描写していた。 | ||||
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私は当時、広島市内の某高校の1年生でした。優勝の瞬間は、学校の教室のテレビでみんなで見守っていました。この本の存在を日経の書評で知って、「重松清+赤ヘル」で即買いでした。 重松さんらしい作品だと思います。最近は不調、と言われているようですが、間違いなくそれをブッ飛ばしましたのではないでしょうか。 「カープ初優勝」という本当に大きなうれしいイベントが進行しているというのに、決してハッピーエンドではなく、結構ほろ苦いというか悲しいというか、読了直後は、戻ってこない時代そして恐らく二度と会うことのない友人たちのことを色々と思い出して、少ししみじみとしてしまいました。 でも、間違いなく、同時代に同じ場所で同じ空気を吸っていたということが、それだけでもものすごく意味があって、人間はその記憶だけでも生きていることを実感でき、前向きになれるということ … もう本当に重松さんらしいです。 原爆のことも、原爆以外の多くの戦争の犠牲者のことも、カープのことを考えれば考えるほど避けて通れません。本書の中盤でさりげなく、でもしっかりと出てきますが、似島のことや「八月八日は?」という質問 … 実は私も、よく知りませんでした。… それから平和資料館。ここは、私が小学校の頃には様々なホルマリン漬けのサンプルが展示されていて、それはそれは恐ろしい場所でした。 次に、広島弁が、広島市生まれの私から見て、完璧です。そして、私も忘れかけていた相生橋(〜基町)あたりの風景の描写もなかなか。重松さんは「ぼっけえきょうてえ」の岡山(ただし津山)のご出身で、山口には居住されたことがあるようですが、私の知る限りでは広島市内に長い期間住んでおられたことはないはず。なのにどうしてあんなにローカルでディープな広島を活き活きと描写できるのでしょう? 取材力? とにかく脱帽です。 そして、やはりカープの初優勝「ありがとう」。リアルタイムで応援していた広島市民として、これについてはもう何かを語る必要もないですが、あえて述べれば、キヌ(「なぜカープの監督になれないか」と本まで出版された衣笠祥雄)にも、もう少し光を当てて欲しかった、くらいかな。 とにかく、読み終わってしまうのが本当に惜しくてもったいなくて、無理やり時間をかけてじっくりとゆっくりとあの頃のことを思い出しながら読みました。トイレの中までラジオを持ち込んで野球中継を聞いていたけど、初優勝を知る前に他界したおじいちゃんのこと、小学校5年の時に広電の電車の中で、野球で有名なK高校の怖そうな連中に取り囲まれて金せびられたこと…(子供にたかるか〜お前ら!) 本書は、青春ものとしても十分にレベルが高いと思いますが、広島市民&カープファン&アラフィフの方々は、本当に特別な思いでこの本を読むことができるでしょう。そういう意味では限定的な読者に特別に訴える本です。そして、そこに該当している自分の幸運を思いっきり味わいました。死ぬまで横に置いておきます。 | ||||
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単なる野球の話と思って手にとったが大間違い。 野球の話もあるけれど、忘れてはいけないけど忘れていたことをたくさん思い出させてくれた。 決して明るい話題ばかりではないけれど、カープが1975年のシーズンを快進撃していくのに合わせて人として覚えていなければならないことが丹念に語られる。 家族の幸せの形が一つだけではないことについて、広島を襲った惨禍について、見過ごされてしまった人たちについて、小さな頃の友情の絆について。 できるだけ多くの人に読んでもらいたい。いやマジで。広島行きたくなった。阪神ファンだけど。 | ||||
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いとおしい。 この小説のはじめから終わりまで 全てがいとおしい。 読んでる途中から、無性に広島が恋しくなり 家族や親戚に会いたくなった。 間違いなく、これまで読んできた小説の中で ナンバーワンです。 この本に出会えたことに、心から「ありがとう」と 言いたいです。 | ||||
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カープファンのみならず、広島が熱く熱狂した1975年のお話です。 この時代の広島の少年たちは地元愛とカープを愛する気持ちが強い、遊びと言えば野球しかないような少年たちでした。 カープに一喜一憂し、甲子園での広島県チームの勝敗に一喜一憂し。 空き地の草野球にだって勝敗に一喜一憂していました。 今ほど娯楽がなく、東京も大阪も海外と同じくらい遠く感じた時代の話です。 私はこの時代、「よそもの」として広島に住みました。主人公の1人、マナブの気持ちはよくわかります。 最初、広島も、広島弁も、広島カープも大嫌いで、友だちが出来てようやく、 広島や広島県人気質がわかってきて、自分も広島弁を話すようになるのです。 広島県版「スタンドバイミー」のような味わいです。 主人公の少年たちの暑苦しいほどの、喜怒哀楽の熱さと、 それを取り巻く大人たちの、素朴でグズグズで、飾り気がなく、純情な、そんな存在感が素朴で味わい深さを醸し出しています。 オススメの1冊です。 瀬戸内出身で、カープの初優勝を覚えている世代の方と、転校生のベテランだった方には特に。 | ||||
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懐かしい名前、多数の方登場します。北別府投手・高橋慶彦内野手等々・・カープの歴史も興味深いです。 恥ずかしがり屋で野球の上手なヤス、カープ命のユキオ、父親の転職により転校続きのマナブ、この三人に真理子。 この子たちと大人や原爆を含めたやりとりが展開していく、いつもながらの重松さんワールドです。 いつもながら図書館で借り読みしました、お勧めです。 | ||||
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書店で偶然見つけた装丁とタイトルに衝撃を受け、「やられた!」と思った。中国地方出身者にとって、1975年といえばカープ初優勝しかない。優勝が決まった瞬間、今は亡き祖父とテレビを見ながら万歳したことを今でも鮮明に覚えている。僕もマナブと同じように、この年だけは巨人の黒い帽子からカープの赤い帽子に変えた。ページをめくるたびに、当時のペナントレースや社会風俗を懐かしく思い出し、読み終わるのが惜しくてたまらなかった。しかし、この本はただのカープ讃歌ではない。カープが初優勝した1975年は、悪夢の原爆からちょうど30年目の節目の年でもあったのだ。その史実がもう一つの重要なテーマになっている。カープ初優勝は、万年最下位の弱小球団がやっと優勝したという単純な出来事ではなく、ヒロシマの人々にとっては特別な意味があったということをこの本で初めて知った。それだけでも、この本を読んで良かったと感謝している。そして、多感な年頃の中学生3人組の友情、お人好しでだらしない父親と息子との関係といったいつもの重松節も健在なので、野球に興味のない女性にも楽しめるはず。カープを題材にした作品といえば、山際淳司氏の「江夏の21球」があまりにも有名だけれど、この本も後世に語り継がれていってほしい名作だと思う。 | ||||
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1975年初優勝の年にファンになった私にとって、本屋の店頭でみたこの本は、まさに直球ど真ん中。 おまけに著者が重松清ときたら買わずにはいられません。 広島県民でなくても広島カープを愛するファンなら絶対楽しめます。 この本を読んで関東の球場でカープを応援するのもいいけど、また広島に行ってカープうどんを食べたくなりました。 | ||||
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