旧友再会
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同じ年の重松氏の作品は、いつどんな作品を読んでも心に染み込んでくる。 そして読み終わったあと、心の温度が少し上がり、ほんわかとしてくる。 | ||||
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筆者の描きたかった昔と年相応に生きる日常をリアルなファンタジーとして描いてゐると思ひました。一度読み始めたらぐいぐいと引き付ける文章力は確かに強くあります。細かな設定、深く考へられた心理描写は見事なものがあります。唯、私は全面的に共感してゐるわけでもなく、そんな展開もあるかも知れないなあ位で読んでますます。 多分、筆者には思ふ世界があるに違ひありません。生まれ故郷と折り合ひをつける人の姿を描きたいといふ思ひ。父親の姿をピュアに描いて置きたい思ひ。離婚といふ現実で人はどう生きるのかといふ思ひ。昭和の家族の思ひをきちんと描いて置きたいといふ思ひ等々。そんな思ひも筆者によって少しパターンした描写や表現がないではないが、それは大きな問題ではない。兎に角、いいとも悪いとも言はないドラマを描きたいのとでありませう。 掲載五篇の中で一番に心動かされたのは、「あの年の秋」でした。昭和四十七年といふ世相を深く鋭く描いてゐる事に感銘を覚えました。戦争で家族を喪った祖母と家族の思ひやりのドラマに正直涙しました。横井さん、小野田さんに遺族は様々な思ひがあったのであらう事はよく伝はってきました。本当によく書けてゐると思ひました。家族の物語っていいなあと感じました。 その他の作品も悪くなかったのですが、地方と東京に住む者の葛藤をリアルに描いてゐた感触があります。併しながら、物語の中には明確な答はありませんでした。リアルに描き、そして、感じる世界があるのでせう。重松清には、様々な世界が描かれてゐるのでせう。折々読んでいい物語であります。 | ||||
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年月を重ねると分かるような「寂しさ」「切なさ」「やりきれなさ」がある。それを分かち合い、共感できる人々がいたらそれだけで幸せな人生だろう。そんなことをしみじみと噛みしめることができる作品であると思う。 | ||||
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中年男性のノスタルジーが満開となる五作品が収められた短編集。親や子、そして友に関する思いは、40〜50代ならば大いに共感できるだろう。感銘を受けるまでではないが、忘れ難いシーンが散りばめられており、温かな余韻を残す。 兄から認知症の兆候を見せ始めた母を預かった次男「あの年の秋」。タクシーの乗客は久々に帰郷した小中の同級生「旧友再会」。未経験のそば屋に再就職した父「ホームにて」。中学の息子の野球部員臨時コーチは、高校時代の熱血野球部員「どしゃぶり」。離婚を前に息子を連れ両親の元を訪れた日「ある帰郷」。 本作品中では、中編の「どしゃぶり」が良い。優劣をつけたがらない子供社会で、周囲からの反発の中、厳しい指導を続ける友人に戸惑う主人公。友人の真意を知った時、自分が違和感を感じていたことに思い至り、ハッとなってしまった。 | ||||
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久しぶりに重松清作品を読んだ。共感する部分が多かった。「お父さんはおまえたちになにものこしてやれなかったけど、よけいなものを背負わせることはなかったぞ。」「現実の世の中って、ほんとはリーグ戦なんじゃないか?勝ったり負けたりするんだよ。トーナメント戦は一回負けたら終わりだけど、そんなことないと思うんだよ、世の中って。」といった台詞は心に残った。やっぱり重松清は良い作家だった。 | ||||
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