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赤ヘル1975
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赤ヘル1975の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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小学生の頃,広島は弱い印象しかなかった.小6の時,長嶋さんが引退.家に帰ると両親が引退セレモニーを観ながら泣いていた. 翌年,私は中1で巨人が最下位.赤ヘルが躍進.急に強くなった印象が残っている.そのころの広島の出来事が書かれている. 愛すべきチームがある広島市民が羨ましい.そしてこのような人々に愛されているカープが羨ましい.広島カープが応援したくなってくる. | ||||
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広島の人々の原爆への思いカーブへの思いがよくわかったし、今迄知らない事もわかり読みごたえがあった | ||||
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今年(2016年)広島カープがリーグ優勝したのを契機に『赤ヘル1975』を読みました。 この本は、それまで非常に弱かったカープが1975年にリーグ初優勝したことを縦糸に、原爆投下されてから30年後の広島の街と人々の姿を横糸に、そこへ少年の友情を斜め糸にして織りなした物語だと思いました。東京から広島の中学校へ転校してきた「よそモン」の目を通すことによって、多くの日本人に共通する原爆と戦争への知識や気持ちが表わされているように感じました。 そして優勝パレードのシーンで、30万人ものひとたちが集まって「優勝おめでとう」「優勝してくれて、ありがとう」と言うのを読んだとき、縦糸(野球)と横糸(原爆)が見事に結びついていると思いました。カープ優勝への思い入れは、広島の街と人々の復活への願いそのものだったのでしょう。 戦後の広島の情景と人々が深く描かれていること、多くの日本人の原爆と戦争への無理解がいろいろと書かれていることから、この本は立派な「戦後を描いた戦争文学」だと思いました。 良い本ですと言いながら星4つ(★★★★)の理由は次の通りです。 ①赤ヘル優勝と原爆を一緒に描き、関連付けようとした作者の意図はよく分かるのですが、そして良く書けていることも分かるのですが、やはり野球の優勝という明るいことと原爆という重いことを同時に読むのは、読者にとって辛いです。明るいことは明るく読みたいですし、重要なことは集中して真剣に考えたいです。 ②父の勝征さんの戦争体験(?)が思わせぶりに書いてあって、結局何も書かれていないのは良くないと思いました。 | ||||
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原爆との関わりをそこまで意識している市民がどれほどいただろうかと思いつつも、何かしら未来に向けて希望が持てたあの時代を思い出しながら読みました。25年ぶりの優勝をあの時と違った感覚で味わいたいと思う。 | ||||
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現在、かなり入れ込んでいるベイスターズファンの私だが、この年だけはさすがにカープを応援するサイドに席を連ねていた。だって、1975年は実家が広島だったし(自分は大学1年で東京)、何より、ずっとセ・リーグの“お荷物”と言われ続けてきた球団がついにリーグ初制覇するかもしれないんですよ。この歴史的瞬間に立ち会わない手はない!というミーハー気分も手伝って、広島出身の友だちと一緒にカープの応援に駆けつけた、というわけさ♪ 今マジックも1けたになり、25年ぶりの優勝まで秒読み状態となったというタイミングでのこの文庫購入。ちょっとだけ自虐ネタを披露させてもらえば、カープにとってのトラウマ的存在=ジャイアンツ(記憶にも新しい長嶋監督時代のいわゆるメイク・ミラクルにやられたのが広島)に3連勝して喜んだのもつかの間、直後カープに3タテを食らったDeNA。これって、もろカープの応援団長を率先してやってるようなものじゃん(^o^)/ そんなこんなで、現在はベイスターズとカープ同時応援状態の私だが(節操ない?)、実は密かに企んでることがある。リーグ優勝から1番遠ざかっているのが広島なら、唯一CSに出てない球団が横浜。リーグ優勝はカープに譲るとして、数年前のロッテのように、あれよあれよという間にリーグ3位から日本一!なんて夢を抱くのは虫がよすぎる? (あっ今、ベイスターズ、カープともに勝利のニュースが飛び込んできた!) | ||||
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なぜこんな良いお話がkindleになっていないのやら.... 読み終わって感動した後、分厚い本で置き場に困っています。 | ||||
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東京で暮らし始めてはや40年。昭和を広島市で過ごした中年の私にはたまらない内容でした。 ちょっとほろ苦いペーソスのきいた内容は当事の広島市民にとって忘れられない内容のものばかりです。 | ||||
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主人公と同世代である私の懐かしのあの日が蘇り、一気に読めた。 | ||||
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広島県人でこの年代を過ごした人は懐かし思いでと共に共感出来ます。 | ||||
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世界で初めて原爆の被害を受けた広島、様々な苦しみ悲しみを乗り越えて暮らす広島の人々、そしてそういった広島の人々に支えられて原爆の被害のあと30年にして初優勝を成し遂げたカープ、読み応えがありました。 ただ、主人公の父のマルチ商法の件はちょっとどんびきしてしまいました。作品に引き込まれている中、主人公の父が登場するとリアルさがなくなるというか白けてしまいました。著者が意図的に読者にブレイクタイムを与えてくれているのでしょうか?それにしてはもう少しバランスが取れるように表現されればよかったです。作品中で気を持たせたので父の戦争体験についての記載があればそのマイナスを帳消しいやプラスに転じたかもしれません。 | ||||
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カープの計6回の優勝のうち、唯一記憶がないのが1975年の初優勝です。当時4歳。初優勝どころかほとんど何も覚えていません。物語では、原爆が投下されて30年の広島がどんな街だったのか、どんな人がどんな思いで暮らしていたのかが、中学1年生の3人の主人公を通して克明に描かれています。当時の広島の人にとって原爆がまだ遠い過去の話ではなかったことがよく分かり、何も覚えていない私の記憶を補ってくれます。自分が生きた時代の"空気"に小説の中で触れることができました。最終章は本の表紙の絵が何であるかを教えてくれます。涙腺が緩くなっているせいか、終盤は泣き笑いが絶えませんでした。 | ||||
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子供の頃、西鉄ライオンズファンであった私も転校を何度も経験しました。ちょうどカープが初優勝した時は広島にいました。そして博多に転校。主人公のまなぶに自分の過去をダブらせ読みました。 しかし、転校にまつわる様々な思いが、広島の街が、そしてあのカープ優勝の瞬間への思い入れがが何も書かれていません。全てが軽すぎる。 作者が好きなだけにとても残念です。 | ||||
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概ね面白い小説だった。スピン(栞の紐)が真っ赤なのも、非常にセンスがあって関心した。 ストーリーは主にカープパートと原発パートに分かれ、 どちらも広島と密接した物になっており、単純な野球小説というわけでもない。 野球、もしくは原発に全く関心の無い人にはあまり面白い内容ではないかもしれない。 内容も昭和情緒というには相当下品なので、人を選ぶ。 この辺りに抵抗がない人には、是非おすすめの一冊。 500ページ以上ある長いストーリーなので、長所と短所を箇条書き。 ・長所 当時の時代背景を結構緻密に描写してるのではないだろうか。広島をちょっと下劣な土地に描き過ぎだけど、まあこんな物だったのか。 野球トリビアの数々が面白い。知らなかった情報もあった マナブと他のキャラの交友が薄めなのが却ってリアル。ヒロインっぽいキャラとも殆ど親密にならず、別れの際にちょっとした事が起こる程度という。この下品なキャラが恋愛するとか想像できないしね ・短所 表紙の3人を主役にしたんだろうけど、 ヤスとマナブのW主人公って感じで、ユキオが空気。 しかもEDにユキオだけが登場しない 表紙の並びが作中の描写と矛盾する。左からユキオ、ヤス、マナブ?クライマックスでこの表紙のシーンが出た時は関心したもんだけど、一瞬で冷めてしまった 無駄に長編で、関係ない会話も多い。途中から飛ばしてしまった。これは加筆よりカットすべき マナブの父親の空襲時のエピソードが無い。あれ?引っ張った割に、終わり? 小学生は小学校を卒業した瞬間中学生にはならないよね?新年度まで身分は小学生のままのような。同様に中学生も新年度までは中学生 山本浩二が小さい選手みたいに描写されてるが、当時としては相当な巨漢では?今の水準からいっても大型選手。 ましてや小柄なヤスや中学生から見たら巨大。作者のミス? | ||||
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広島カープという球団にまつわる逸話は数多くあって、野球ファンならカープのファンじゃなくても若干の憧れとちょっとした敬意を抱いたことがあるに違いない。 タイガースファンに匹敵するようにスタジアムに集まるファンの数、 地獄の練習量でぐいぐい選手が鍛えられること、 どこか日本陸軍のような厳しいイメージ、 まるで伝説の中の人物であるかのような選手の顔つきとエピソード(鉄人衣笠、天才前田、炎のストッパー津田・・・) 唯一の市民球団で広島の人は心からカープを愛しているということ(市民が樽に寄付したお金で広島市営球場を作ったそうです)、 スポンサーであるマツダはそれを知ってか決して大きく目立とうとしないということ、 そして、原爆を落とされた市民がカープを心の支えとして生きていたということ。 東京でジャイアンツファンだった中学生のマナブは、父親の仕事の都合で広島に転校する。 広島で出会ったのは熱狂的なカープファンのユキオと、野球に非凡な才能を持ったヤス。 知らなかった広島の痛ましい歴史や市民の思い、父や母との関わり、友情と初恋。 そして、ネズミ講をはじめたマナブの父親のせいで少年たちの友情に危機が訪れる。 万年弱小球団だったカープが優勝に向けて快進撃した1975年。 広島の中学生たちの日本版「スタンド・バイ・ミー」。 想定していた通りの展開が起こり、どこかで触れたことのあるようなストーリー。今では考えられないような素直な中学生たち。 だが、むしろそれでいいのだ。 陳腐な歌の歌詞のように、出会いと別れを繰り返し、少年は大人になる。 ベタな別れのシーンがあるかと思いきや、ラストの展開にグッときた。 このラストだけで、読んだ甲斐があった、と思わせる。 ファンならもちろん、ファンでなくても、むしろ野球ファンでなくても読めるだろう。 そしてスタジアムに行きたくなること請け合いだ。 | ||||
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単なるカープものを超えた作品力です。 多分、何年かあとに読み返すことになると思います。 | ||||
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いたんだよね、確かに、あの頃、こういうヤスみたいな男子。女なんかにかまってられるかよ、みたいなね。savageでsophisticateされてなくて、そして熱い・・。本当に重松さんはうまいね、こういう微妙な感じを書くのが。あの年のカープファンの期待と不安と、シーズンが進むにつれて浮き足立ってくる感じとかも、よく出てる。あの年は学校でもカープの話題でもちきりだった。優勝を目前にして学校の先生までもが・・・しちゃうとか、どこの学校もそうだったんだね。自分は優勝の瞬間は学校の図書室のテレビで見た。前の年に亡くなったじいちゃんが-RCCラジオの途切れ途切れの放送を聴きながら毎試合自己流のスコアブック付けていたじいちゃんが-生きてたらどんなに喜んだだろう。あの頃の広島にはそういう人がいっぱいいたんだ。本当に特別な一年だった。重松さん、こんなに素敵なストーリーに仕上げてくれてありがとう。 | ||||
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カープへの広島市民の思いだけでなく、原爆を落とされ、苦しめられて来た人々の思いも描かれている。 カープファンだけでなく、多くの人にもお勧めの一冊。 | ||||
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カープファンでなくても 感動しました。 是非 多くの人に読んでほしいと思いました。 戦争を知らずに育った人は、特に考えさせられます。 切なく、温かい、昭和の懐かしい物語です。 | ||||
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広島といえば、カープ。それも1975年は初優勝。そして原爆。 ノスタルジー系の小説は、ついつい、ディテールにこだわり過ぎて嫌味なものになりがちだが、流石はシゲマツ。流石は隣県出身者。1975年という年代にも、カープの初優勝にも、原爆の捉え方にも、安心してノスタルジーを感じることができる。 | ||||
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岡山県人が広島のことを取り上げる、ってのは意外感あり。 基本的には、神戸や大阪の方しか向いてない県民ですからね。 県内最高峰の標高が、広島より1㍍低いのも、我慢ならないんだろうねぇ。 それは兎も角、小説の中に出てくる県立病院。 そのまま「県立病院」と表記されてますが、 広島市内に住んでる人は略全員「県病院」って云います。 タクシーの運ちゃんに「県立病院」って行ったら、 「どこね、そこは? 県病院のことかいね」って云われます。 つーか、路面電車の電停名も「県病院前」です。 らしくない取材不足ですね。 | ||||
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