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双仮面
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【この小説が収録されている参考書籍】
双仮面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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収録作品は「双仮面」「鸚鵡を飼う女」「盲目の犬」の三篇。元警視庁捜査課長の経歴を持つ由利先生こと由利麟太郎と、若き新聞記者三津木俊助が活躍するシリーズの短編集になります。 私が子供の頃、まず江戸川乱歩の少年探偵団シリーズにはまり、続いて横溝正史の作品にはまっていったのですが、数多く刊行されていた角川文庫の横溝正史シリーズのうち、私の住んでいた地方では何故か、「犬神家の一族」などに代表される金田一耕助ものと、由利先生と三津木記者、そして御子柴少年が登場するジュブナイルと呼ばれる少年向けシリーズが書店の店頭に並び、由利先生はてっきり少年向け作品の探偵(少年探偵団でいうところの明智小五郎)だと思っていたのですが、第二次世界大戦前の横溝作品では由利先生がまず登場し、その後、金田一耕助がメインになっていったことを大人になって知りました。 余計な前置きが長くなりましたが、この本の三篇の小説はすべて戦前に刊行された、由利先生を探偵とする成人向けの作品です。ただ、成人向けといっても金田一耕助の長編作品のような古い田舎の因習や上流社会の闇で起こる事件というのではなく、由利先生の場合はジュブナイル作品もそうなのですが、約90年近い昔の作品でありながら都会的でもあり、冒険活劇風でもあり金田一シリーズとはまた違った面白さがあります。 現代のミステリーのような緻密で複雑なプロットを期待する方には向きませんが、横溝作品好きには楽しめるかなと思います。 | ||||
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この不気味な表紙が本作品の内容を読もうと読者を誘っている気がする。 | ||||
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中編「双仮面」、短編「鸚鵡を飼う女」、「盲目の犬」の3篇が収められている。 いずれも由利・三津木ものである。 「双仮面」は昭和13年に『キング』に連載された作品。複雑な双子のトリックに、美女とのロマンスを絡めた冒険もの。 「鸚鵡を飼う女」は『キング増刊』に昭和12年に発表。他愛もないトリックだが、それなりに工夫がある。 「盲目の犬」は『キング増刊』に昭和14年に発表。バスカヴィル家の犬みたいな話だが、きちんとトリックが考えられており、読む勝ちがある。 | ||||
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