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ゼツメツ少年
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ゼツメツ少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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小説家の「センセイ」。地味な小説ばかり書いていたが、ある時タケシという中学2年生の男子と、リュウという小学校5年生の男子、ジュンという小学校5年生の女子から手紙が来る。このままだと僕たち3人はゼツメツしてしまう、センセイが3人の小説を書いて3人を救ってほしいと頼まれる。 そこでセンセイは3人の物語を書くことにした。ここから、タケシたちの物語が始まる。 リュウは夏休みに合宿に参加する。リュウの父が隊長で、中学校の理科の先生だ。副隊長2人はおばさんで、やはり学校の先生である。一行がやって来たのは化石の発掘現場だ。不登校の子どもを集めた合宿のようだ。リュウは不登校ではないが、いじめに遭っている。 その参加者の中にジュンもいた。そして、化石を見つけたらしい中学生に話しかけると、彼は化石を見せてくれた。それがタケシだった。 リュウは、ずるいことやひきょうなことが大嫌いな正義感の強い少年だった。学校でいじめられていたニシムラという少年を助けたのだが、代わりに自分がいじめられるようになった。そして夏休みになり、リュウたちは合宿に参加している。 1日目が終わり、全員がアンケートに自分の将来を書いたのだが、ジュンはそこに「ゼツメツしている」と書いた。 翌日は海水浴の予定だったが、リュウ、ジュン、タケシの3人だけ化石発掘のほうに行くことになった。 リュウは体育が得意だが、タケシはかなり鈍い。 タケシも「ゼツメツする」という言葉を使う。学校で弱いヤツは負けて、負けたヤツは追い出されるしかない。そして、自分たちはゼツメツしそうな種族なのだと言う。 タケシは小学校の時、年下の生徒からもいじめられていた。そんな状況を作ったのは彼の実の兄だった。 ジュンは学校に行けないのではなく、行きたくないだけだと言う。蛍雪セミナーという英才塾に通っていて、成績はトップである。だが、人間が嫌いなのだ。 タケシの発案で、3人は合宿の後で家出をすることになる。タケシは自分たちをイエデクジラと名付け、学校以外の場所で生き延びなければいけないと言った。 とりあえず、3人は家が不動産屋のタケシが鍵を持っているアパートに行くことにした。 タケシは数学で「3x+3y」とノートに書いてあるのにそれを黒板に書く時には「3x-3y」になってしまう。社会でも、平安京ができたのは794年だと覚えているのにテストでは749年になってしまう。そんな生徒である。 「大事なのは想像力だ」と言うタケシがセンセイに書いてくる手紙は、現実と虚構がない交ぜになっている。センセイの小説の登場人物とタケシたちが会っていたりするのだ。 タケシたちが遭っているいじめの様子はリアルで、涙が出そうなほどである。ジュンはジュンでなかなか深刻な問題を抱えている。 物語になっても、現実の問題が解決するわけではない。センセイは思う。「現実では決して起きない奇跡を信じるために、人は物語を語り続けてきたのではないか」と。 ちょっと荒唐無稽なところもあるが、心を動かされた作品だった。 | ||||
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中学生の娘とその友人が絶賛していたので読んでみた。 設定はありがちではあるけど文章は読みやすいし、途中まではよかった。 でも他の作品の登場人物が出て来て興醒めした。 過去作品を読んでいたらストンとくるのかもしれないけど、ちょっと狙い過ぎたかんじ。 新しい登場人物で同じ効果を生み出して欲しかった。 でも最近読書から遠ざかっていた娘が喜んで読んでくれたのでそこは高評価です。 | ||||
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重松氏の得意とする人間間の心の中、成り行きを追っていく本としてみていくならありだと思います。 但し、家出した子供三人の冒険内容に視点をおいて「楽しい」と思い読んでいく読者にっとては、後半からだんだん常識離れした内容、展開にがっかり来るかもしれません。 自分は、後者だったので評価が低目となりました。正直たびたび入る センセイとの手紙のやりとりの場面も邪魔に思いました。初めから3人が家出して冒険する「センセイ」抜きの小説として話を展開させたほうがよかった気がします。 | ||||
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居場所がない、居場所を失った少年少女たち。 まあおもしろく読めたんだが、そういうオチか。これはこれでいいけど。個人的にはリュウたちの明るい未来が見たかった。 | ||||
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