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消された文書
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消された文書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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どっかでこの本をという天の声?を聞いたのでレビューしてみることにする。 文庫版解説は清水潔(笑) 一般的に、報道記者が書いた小説は事実をちりばめリアリティーあふれるものが多いが、本書にはそれが少ない。 というより文庫改訂版としてもアラが目立つ。 ・女子高生強姦殺人事件の「デマ」何故流す必要がある?流すルートも沖縄県警ではなくビーチ前川のように警察庁もしくは警視庁内調から本土マスコミのトップ経由では? ・「冊封使録・羅漢」発見の経緯を考えれば自衛隊が密かにの回収に当たるのはまあ良い。訓練中の事故で実際には島内で死亡しているのだから海上保安庁の捜査も必要無し。ただし、警視庁捜査三課の女性刑事が死亡し遺体がないのなら、わざわざ尖閣諸島沖での自衛隊との共同訓練中に死亡したなどと言わずに、公安に出向捜査中死亡でも原因不明の失踪とでもいくらでも闇に葬れるだろう。むしろ「訓練中に中国軍の攻撃を受け死亡した」といえばすっきりしないか? ・魚釣島に上陸した部隊が中国軍の侵入に気付かない?潜水艦も発見できないのか?その状態なら上陸前に攻撃を受けないのか?ジュラルミンケースが解錠前に爆発するトラップである可能性も考慮しなかったのか? ・米軍関係者が何人も殺害され、バーで銃撃、基地内の駐車場で爆発があったとすれば、自衛隊治安出動の根拠として極左暴力集団や間接侵略が疑われますが。それでも「市民に銃を向ける」というんだ。 ・自衛隊治安部隊が「発砲(実際には親中勢力による陰謀)」したとされる抗議団体、3万人でなく300人なら一般市民ではなく極左暴力の関係者では? ・なぜ秋奈は阿久津の正体、オスプレイ撃墜といった重大なスクープをなぜ記事化せず黙っているのか? ・オスプレイは市街地に墜落するように「撃墜」しなければ反基地、沖縄独立を煽る意味で意味が無い。 ・治安出動から独立県民投票への流れが急(大阪都構想を見てもねぇ。特に資金とかどうしたの?)あらかじめ仕込み済? ・「冊封使録・羅漢」の秘密を知ってる人間が多すぎ。 ・日本政府の100億ドルの出どころと送金方法、安里の政治資金の隠し場所は? ・沖縄本島の事情だけだけど、宮古石垣とか事情は違うのでは?それとロシアや韓国、DPRK朝鮮民主主義人民共和国は出てきませんが? ・校正の問題だろうが「機密保護法」「沖縄駐留司令官は鹿児島師団長を兼任」という初歩的なミス。 その反面、ギリギリの差でも基地反対・沖縄独立が沖縄の絶対的世論だと思う感情、「入社以来、社論と違いという理由で記事を曲げられたり、咎められたりしたことは一度もない(評者注:つまり社論と違う記事を書いたことがない)」「まさか、あの国がそんな・・・・・・」に見られる、反日、反米、暴力を伴う反基地活動との一体化、核を持つ中国の軍事力への無批判といった沖縄メディア記者の実態はリアリティがあると思った。 結局、この本のストーリーはというと、沖縄防衛局の官僚に母親が「しばき隊リンチ事件」M君のようにタコ殴りにされてもなぜか沖縄マスコミがダンマリという息子、ハニートラップからの一発逆転を狙う自衛隊高級幹部、「日本もアメリカも好き」という沖縄人を嫌う元少女、沖縄マスコミの正義を信じてく違わない女性記者といった○人達がつむぐ、日本国に変わる琉球の王、王女の座を争う物語である。 ネタバレですが「冊封使録・羅漢」中身はというと「尖閣諸島は琉球の物」といっても尖閣は日本国の物にはならないらしい。独立する沖縄は尖閣を、沖縄を日本ではなく中国に売ろうとするように評者には思えた。 結局は安里は外患誘致恐喝政治資金規正法違反その他もろもろの犯罪者。裁判なき死刑ってこと。 ラストはハッピーエンドなの?唐突に独立してリーダーも不在、嘉手納はグアンタモ化、国家財政、経済も外交防衛も前途多難だと思う。堀口は無職でも「真の警察官僚」なら琉球共和国副大統領兼官房長官兼内務大臣兼警察本部長でも職はあるでしょうに。 是非はともかく、なぜこんな本になったかといえば、自分のイデオロギーに基づいた「日本が憎い、アメリカが憎い、軍隊が憎い、基地が憎い、それを支える人たちが憎い、それに反対する勢力は無条件で支持」という願望、希望(誇大妄想)を優先させて小説を書いたからではないか? 森村誠一や赤川次郎の「東京零年」が好きなら買いなので★★にしたが、そうでない人にとってはまったく価値のない本である。 | ||||
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