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永遠の出口
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永遠の出口の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 41~60 3/4ページ
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人は人と関わって生きてる。 それが楽しい時もあれば、 煩わしい時もある。 人と交わることが、うまくいってるようでも 実は歯車をごまかしているだけだったり、 うまくいかないことが、あとあとに心を育てていたり。 人との関係も、 自分との向き合いも、 一朝一夕でできるものじゃなくて、 積み重ねなんだよね。 そんなことを伝えてくれる一冊。 いろいろあるよね。 どの年齢にも、その年齢なりのいろいろが。 姉ちゃんの性格の悪さは読んでてもムッとしたけれど。 | ||||
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そのくらいの年代の女性が読まれるとかなり共感出来る作品だと思います。 そういう私も30代後半。 自分の小学生、中学生の頃を思い出しました。 人物像が丁寧に描かれているので感情移入しやすかったり時代背景が解るだけに納得出来たり。 ただ一つだけ気になったのが口語文で「見れる」という言葉が何度も出てきたこと。 「ら」抜き言葉を小説に使うということがどうかと思った。 著者は児童文学を扱っていた人だけにこういう面はしっかり表現して欲しかった。 つまらないことかもしれないが、私自身「ら」抜き言葉が大嫌いなので。 折角面白い作品だっただけに勿体ない気がした。 そこが星マイナス1の要因です。 | ||||
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大人になった自分が過去の自分を振り返る。 すると、当時、気付かなかったことが見えてきます。 主人公の小学生から高校生までの出来事を綴ることにより、心情の変化を描いています。 何気ない出来事と人との付き合いの積み重ねが“自我”を作るのだと感じます。 | ||||
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青春小説、と一言で切ってしまうには惜しい。 ヒロイン「紀子」の小学3年生から高校卒業までの変化と成長を追った連作集。 さて、近作は作者初の大人向け小説だが(本来は児童向け)森絵都は作品ごとに作風を変えられる技量の高い作家で、今作は特に秀逸。全編「私」一人称で語られているが、クロニクルともいうべき過去を振り返る形の語り口なので、一人称特有の「視野の狭さ」は無く、統一した「成長した」思考で描かれている。 作中では大事件などは起こらない。誰も殺されないし、誰もチャンピオンにならないし、誰も未来や宇宙に行ったりしない。 でも、お誕生日会や、グレかかった事や、両親の離婚危機や、初めてのバイトや、夢中になった恋や…本人にとっては大事件の連続の人生。 自分自身の人生に全く同じエピソードが被る人はいないだろうけれど、シンクロする部分は多いんじゃないだろうか。 タイトルかつ表題作「永遠の出口」はラストまで読み終わった後、納得させられます。特に女性にはおススメの一冊。 「私は日々の小さな出来事に一喜一憂し、悩んだり迷ったりをくりかえしながら世界の大きさをしって、もしかしたら大人への入り口に通じているかもしれないその出口へと一歩一歩、近づいていった」本文12ページより | ||||
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森先生の作品は女性向けに作られたものが多いので今まで読んだ事が無かったのですが、この作品はおもしろい! 1人の少女の成長をノンフィクション作品のように書いた作品なのですが、少女のいろいろな初体験を読んでいるうちに懐かしい気持ちになれました。 男の私でも楽しめる作品です。 | ||||
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初めての恋、初めての非行、初めてのバイト。誰でも通り抜けていく女の子でいられる時間。特に人との距離のとり方に失敗して、初めて付き合った男の子と別れるときは滑稽でいて、そういえば、一生懸命になるのが愛だと思っていたなと思いました。それから、あとでその男の子に、舞い上がっていたのにつまらなそうだったと言われ、キスしたかったと告白され、やはり私の大好きな男の子だったと思うところなど、じーんとしました。一番変なことで悩んで、でも一番楽しい女の子でいられた時間を思い出したくなったら、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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自分の実体験と重なるエピソードがある訳ではないのに、「わたし」の心の動き、「わたし」の感じ方の傷つきやすさ、が、「ああ、まさに自分の思春期にもこんなふうな心の不安定さ揺れがあったと思い出す」と感じさせる作品。 | ||||
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世間知らずの学生時代。 まだ自分の意思すらはっきりとしなかったあの頃は、ことあるごとに、 おマセな友達や物知り顔の先輩に、あることないこと吹き込まれ、 心がグラグラ揺れたっけ。 子供だけの世界・・・学校。 わからないことだらけの大人への道。 初めての悩み、将来への不安は、ひとりで抱えるには心細くて、 友達と呼べる誰かと寄り添わずにはいられなかった。 特別なこだわりも才能もなく、これといってやりたいことも見つからず、 どうしたらいいのか、自分をもてあましていた中途半端な青春時代。 語るほどの武勇伝もなく、ほどほどに真面目でほどほどに不良。 かっこ悪くて人には話せない時代だと過去に封印して・・・数十年。 実はこれが、 全国共通の“思春期の傷(トラウマ)”だったと、この本は気付かせてくれる。 あくまでも過去を振り返る口調で書かれているので、大人の思考回路のまま 子供の頃の自分に会いに行くことができる、退行催眠療法的な作品。 不細工でカッコ悪い あの頃の自分を許せる・・・。 初めてなのに、よくわからなかったのに、良くやった。と言ってあげたい。 そんな気分にさせてくれる一冊です。 | ||||
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ささいな事でのケンカ、芽生えた恋心。 小さな冒険心を抱いた小学生時代。 何をやってもダメだと感じ、反抗心から非行へ走った中学生時代。 初めてのバイト、夢中で突っ走った恋。 大人の複雑さを知り、将来への不安を抱いた高校生時代。 どの話を読んでも「あー分かる!」と頷いてしまう。 今から振り返ると、子供の頃なんて根拠のない話ばかり。 何であんなことして、そんな風に思ったんだろう。 でも 本気だった。 夢中だった。 真剣だった。 何とも説明できないこの不思議な気持ち。 大人になった女性には一度読んでみて欲しい作品。 きっと昔の自分に出会えます☆ | ||||
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それぞれの年代の心理描写がとてもうまく、また「そのころには分からなかったけど今思えば…」という書き方もとても自然。読む人の年齢によってきっと違った面が印象に残ると思います。私は、最終章の主人公の年齢よりも少し上ですが、子供の頃の不安な気持ち、苦い思い出、隣りあわせだった危険をありありと思い出し(過去の何とかクリアーできたハードルばかり思い出すのはどうしてでしょうか?)自分がいとおしくなりました。 | ||||
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どうやら私は主人公と同世代のようです。 生きてきた時代背景が自分と重なりました。 また、物語に出てくる地名も 千葉県民の私には馴染み深く 共感できました。 今の私がこうあるのも 小学校・中学校・高校と その都度色んな経験があるからなんだと 改めて思いました。 | ||||
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恩田陸が『夜のピクニック』で登場人物に言わせた「みんなで夜歩く。たったそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」ということばを借りれば、少女がただ成長していく、それだけの物語がどうしてこんなに胸をうつのだろう。紀子という名前も平凡なら、生い立ちも家族構成も学校生活も平凡の一言につきる少女の成長を、9歳から18歳にまでわたって追う。勉強はきらい、かといって夢中になれるものもない。中学時代、短すぎる前髪が気に入らないというささいなことを機に不良仲間と交流したことはあったが、それもただの通過点でしかなかった。けれど、彼女がいくら斜に構えてみても、毎日の小さな事件に胸を揺すられ、成長を促される。おとなになって思い出すのは、こうしたどうということのない出来事や友だちとの会話や親との口論だ。いま、この年齢を生きている少女たちにそう教えてあげたくなる。彼女たちにとってはただのおせっかいでしかないのだけれど。 | ||||
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北上次郎氏の解説によると、本書は森絵都さん初の大人向け小説だという。そういわれてみれば、児童書では見られないような言葉や漢字が使われていた。ヒロインが過去を振り返るという設定で、小学3年生から高校卒業までの日々が綴られている。「昔はわからなかったけれど、今ではわかる。・・・だったのかも知れない」というような文が時折はさまれていて、エモーショナルあふるる物語にクールな抑制が働いていて、ドキリ。年齢を重ねるに従って、文章の雰囲気が変わってくることに気がついたときは、それが少女から娘へと成長していくことなのだろうか、と妙に納得した。表題作「永遠の出口」、「時の雨」など話の全貌が明らかになったときに深く染み入る題名も素敵である。 | ||||
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読んで一番に思うこと。 それは「私も同じような経験をした」ということ。 少なからず、主人公と同じような経験をしているはずだと私は思った。 もちろん私も同じで、懐かしいそれらの出来事に胸が締め付けられた。 人生を歩いていく中で、関わってくる人なんて無数にいて、その人たちといつまでも関わっていくなんて本当はそんなにあることじゃない。 小学校の友達、中学校の仲間、高校のクラスメイト、バイト先の先輩。 散々、色々な人が出てきてたけれど、それらのほとんどがその場限りで消えてゆく。 得てして、妙。そこがリアル。 そして改めて、こうやって大人になっていくものなんだと思えた。 私は最終章で涙が止まりませんでした。 | ||||
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あまりの上手さにびっくりした。小学生から高校生までの心理、クラスでの様子、胸がしめつけられる一瞬の切なさ。そして、リアル。特に一番最初の物語、あるいは、家族旅行の話は秀逸。 子供の頃の友達をいつまでも使いまわさないで、すんなり消していることにそこはかとなくリアリティ。物語の示し方も上手い。 大森望に、何でこれが直木賞取らないか不思議、とまで言わしめて作品。お勧め。 | ||||
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紀子の、小学生時代から大人になるまでの過程を、閉じ込めた作品。 ここに書かれているのは、一人の女の子の変遷と成長だが、 共感する人は多々いるだろう。 それだけ描写はしっかりしていたように思う。 「永遠」を追い求める時期、 そんなものなどないと絶望し、 移り変わる永遠の日常を送らなければならないと気付く時期、 「永遠」と上手く折り合いをつけていく時期、 誰もが通るであろう心理を、 一人の女の子の成長を通して描いた作品である。 | ||||
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誰もが少女の頃、紀子のような経験をしているのではないだろうか。親友、異性、親、級友、先生など、様々な人との関わりの中、笑ったり、怒ったり、泣いたり、悩んだりしながら、少女は大人になっていく。少女時代のきらめくような日々。そんな日がこのままずっと続くのではないかとさえ思える。だが、いつかは必ず終わりが来る。「永遠」ということは絶対にありえないのだ。「永遠の出口」にたどりついた時、少女はもう少女ではいられない。大人への階段を上る自分に気づいてしまう。紀子・・。彼女の向こうに、少女時代の自分が見えるような気がした。 | ||||
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中学受験生の父親として、娘の志望校の入試問題に出題されたというだけで本書を買ってみた。うーん、結構すごい作品。何よりも「小学生(特に女の子)の世界も大変だなぁ」と、とっくに自分の小学生時代を忘れた親世代に思わせる。 ここ数日、勉強のやり方を巡って娘とケンカしていた。親子の信頼関係という最も大事なものを見失うところだった。もう仲直りだ。娘の好きな焼きそばパンとコーヒー牛乳を買ってこよう。 | ||||
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ずっと外国人作家の本ばかり読んでいましたが久しぶりの日本の本が、この『永遠の出口』です。高校の現代文の問題集の問題に使われていて、面白かったので買ってみました。私があまり読んだことのないタイプの本だったので凄く新鮮で世界が広がった感がありました。本の内容とは関係ないかもしれませんが、視野を広げてより遠くの世界を見ることの大切さを、この本から学びました。枠にとらわれずにいろんなジャンルの本を読むこと!!そんな信念を持ってこれからもたくさん本を読み続けます。 なんかただの「自分の決意」みたいですね・・でも私にとってはそういうきっかけとなった本なのです。 | ||||
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読んでいると自分の事かな?と思う所がたくさんあって、何回でも読みたいと思わせる本でした。一度読み始めるととまりません!!これは一度読むべき本だと思います。 | ||||
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