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つきのふね
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つきのふねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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みんな悩んでいる。不安なのだ。あのときああしていれば、あのときあんなことをしなければ... それでも時計は前にしか進まない。中学生3人と24歳の青年の行く先には何があるのか。 ストーリー的には面白かったけど、ちょっと著者の狙いが見えてしまうわざとらしい表現があって感情移入しきれなかった。3.5点。 | ||||
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最近読書に目覚めた高校生の私ですが、とても読みやすくて、世界観に引き込まれました。 中学生の時の記憶が走馬灯のように蘇って、懐かしかったです。(本文中のような危なっかしいことはしてませんよ!汗) みなさんのように、深く読み込めてはいないと思いますが、私が感じたことは 「人の心は繊細」 だと言うこと。 中学生って、一気に知識が増えて、それと同時にいろんな物事に興味が湧きますよね。 その反面、反抗期とか中2病とかで、だんだん自分が分からなくなって、心がとても不安定になるんです。 だから危なっかしいことをして、事件に巻き込まれるんです。 たった一時でいいから現実から逃げたいと思って、刺激を求めるんですよね。 でもそれは老若男女問わず誰にでもあることで、それの危険度が大きいか小さいかの問題だと思います。 森絵都さんは、そんな複雑な心境を巧みに描かれていて素晴らしいと思います。 心が洗われました。 他の作品も読んでみます! | ||||
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森絵都さんの作品は『カラフル』が最初だったが、とてもすばらしかったので、つぎに『つきのふね』を読んだ。現実に生きる厳しさと、くずれそうになる心、そしてやさしさがあふれていて、とてもよい作品と思ったものの、話の展開に少し不自然なところというか、無理やりな印象を受けた部分があった。また、最後の「さとる」の手紙は、もっと別のかたちにならなかったかなぁと……。でも全体としては満足。 | ||||
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自分では気付かないでいても、みんなに見守られて支えられて生きている。 そんな事を、改めて教えてもらいました。 物語後半、さくらから梨利への電話での言葉に心を打たれました。 短い一言の中に、友達へのどれだけの思いが込められているのか。それが伝わってきました。 一方、作品中に何度か登場する手紙も、大切な人への思いであふれていました。 中高生はもちろん、大人にも、親友の意味を教えてくれます。 そして、自分も一人ではなく、みんなに支えられていいるのだということを。 一つ気になったのは、他の方の指摘にもあるように、「万引き」等の問題だけでなく、 「薬物」「売春斡旋」等の言葉が文中に見られ、中学生に勧めていいのだろうか、という疑問もあります。 自分が年を取っただけで、今の時代にそんな事は考えすぎなのでしょうか。 | ||||
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『つきのふね』です。 舞台は1998年、主人公は中学生の女の子です。 児童書ということで、読者の子供にうったえかけるような優しさと、ラストの展開はハリウッド映画のようにと言うといささか大袈裟過ぎますけれども、かなり怒濤です。そのため、優しいだけではなく燃える炎のような激しさも感じられます。 巻末の金原瑞人先生の解説にあるように、完成度としてはかならずしも高いとはいえない作品です。ご都合主義な部分も多いですし、狙いがあざとく感じられる部分も多々あります。 そういう諸々欠点も承知した上で、本作は衝撃的な作品だったと思います。 特に、読者誰もが思うことかもしれませんが、ラストの手紙が衝撃でした。感動、というには直球すぎるのですが、衝撃だったのは事実です。 本当に感動的なのは、ラストよりもむしろ最後から二番目の手紙だと思います。作者らしい優しさの顕現でしょう。この状況におかれたら、なんとかしたいとは思っても、大抵の人はどうしようもないのではないでしょうか。ところが最後から二番目の手紙は、、まあこれ以上の言及は避けます。 主人公を含めメインのキャラ四人が、まともな人は実はいないのですが、でもみんな純粋で一生懸命で、そこがとうといです。 | ||||
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学校で書かされる「進路希望調査」には、 いつも不安にさせられていたことを思い出しました。 たくさんチャレンジしてみたいことはあるのに、 あの紙にいざ書こうとすると、何も思い浮かばなくなってしまった覚えがあります。 だから、さくらが進路希望欄に「不明」と書いた気持ちに深く共感しました。 未来への漠然とした不安が、この物語では繊細に描かれています。 心ならずも親友を裏切ってしまったことで落ち込み悩むさくら 穏やかで優しくて、でも心に傷を持ち全人類が乗れる宇宙船を設計し続ける智さん うっとうしいけど憎めない、尾行というちょっぴり不気味な趣味を持つ勝田くん 万引きや薬の誘惑に負けてしまうさくらの親友梨利 みんなそれぞれ現実に悩んでて、未来とうまく向き合えない そんな登場人物たちの姿は自分と重なるところがあるように思います。 「この世にはあいまいにおかしい人などいくらでもいるのかもしれない」 という言葉が印象的でした。 最初、宇宙船に乗せてね、と智さんに頼んでいたさくらの心境の変化も 心に残る場面でした。 銀のバレッタに手紙、古文書など小物の使い方がすごくうまいです。 夜の水たまりに浮かぶ「つきのふね」がとっても素敵です。 | ||||
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ストーリーの中心付近にノストラダムスの大予言があるってのが微妙だよなぁ。 小説の中とはいえ、中学生になってもあんな与太話の影響を受けるなんてゆとり教育のなせる技か? | ||||
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角川の夏の100冊のうちの1冊だった。 ブックカバーがほしかったので、適当に選んだ。 読み始めてノストラダムスの話から始まったので これは・・・ライトノベルなのか?と、思いきや ノストラダムスの件(くだり)は、こころの不安を暗示していたのかと得心した。 万引きグループから抜け出せない友人と 万引き現場を見つかってつかまってしまい、 その事務所から逃がしてくれた青年の心の闇 主人公と友人をストーカーのように尾行する少年。 それぞれが、それぞれの心の傷と闇を持っている。 テーマは、暗澹としているのだが全体として美しい音楽のような本だった。 | ||||
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人間関係は煩わしい。 人の事を思いやるのは面倒くさい。 自分の好き勝手にしたい。 でも、人はひとりでは生きていけない。 当たり前だけど、今は当たり前では無いのかなと思った。 自意識過剰で、自分の事を中心に考えて傷つくのが怖くて・・・人の心を自分で測る。 本当は違うかも知れないのに。 「思いやりや信頼は与えた分、相手から自分に帰ってくる」 そんな心のやり取りが心を平和にするのだ。 見守られるのでなく、お互いに思いあう。 それが必要なのだと言っている気がした。 人を救うのは人。 結構、深い話かも。 | ||||
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智さんが精神を病んでしまったときに、さくらと勝田くんへあてた露木さんの手紙がよかったです。智さんのことを一番わかっている親友だからこそ、あのような手紙を書けるのだと思いました。 逆に露木さんが登校拒否になってしまったときの智さんの手紙もよかったです。中高生の人たちに読んでもらいたいです。人と人のつながり、思いやりの気持ちのある人になってもらいたいです。 | ||||
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今回初めて森さんの著書を読みました。 主人公である「さくら」を視点に物語が展開していくのですが、彼女の独特なひねくった性格がうまいぐあいに話の流れをスパイス付けしていなす。 それに常に物語の先を予感させる…胸騒ぎのようなものを最後まで感じさせてくれて最後まで内容に釘付けになります。 またクライマックスの胸に来ること・・・一瞬息が止まります。 是非ご購読ください。 | ||||
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DIVEから入ったんで、森さんといえばストレートでベタな感動ものっていうイメージがあったんだけど、これはとっても不思議な世界をしっかりリアルに描いている。ただし、たしかにあの手紙はちょっとやりすぎだとは思う。「永遠の出口」もそうだったけど、やりすぎると衣良さんのフォーティーンみたいになっちゃうので注意してほしい。 | ||||
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とても読みがいのある本でした。 私は読むのに苦戦し、(難しかったため)一日一日、少しずつ読みました。 一気に読める本では無いと思うので、この『チョビチョビ読み』が読み方として、いいと思いマス(CuC〜*。) 話自体は随分壮絶で、少ーし入りにくい面もありました。 ただ、読み終えたあとは、「読んで良かった!!」と思えると思います。 とってもいい本デス(>u<●) | ||||
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わたしはこの本で森さんの本を読むのは2回目でした。 前回読んだ本が「アーモンド入りチョコレートのワルツ」だったので、正直結構温度差がありました。 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、読んでいてかなりゆっくりしていましたが、この「つきのふね」は、中学生らしい失踪感があふれています。 涙が出てくる。 切ないけれど暖かい。 森さんの世界があふれているお話だと思います。 わたしはまだ13歳で、さくらのような考えは持っていませんが、それでも引きずり込まれていくお話でした。一回読んでみて欲しい。 | ||||
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世界が、愛おしいと思いました。……現実の、ではなくて、小説の、ですけれども…。 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」が個人的に好きだったので他の作品も読んでみようと思って手にとりました。 短編集の冷たい甘さも素敵でしたけれども、このお話のほうが好きです。 この作品は、とってもとってもしょっぱいお砂糖のようでした。 中学生の女の子2人と男の子1人。あと、24歳のお兄さんのお話。 メインはさくらと言う女の子です。 彼女の視点で優しく、でも、甘やかではないものとして世界は描かれています。 登場人物の其々が、健気にただ生きています。 健気だからこそ、生きているからこそ、どうしようもない苦しみに苛まれて。 自分のことが見えている人は誰も居なくて、必死になって、大切な者を思っています。 自分本位な思いやり、といってしまうのはなんとも酷い言い様なのかもしれませんけれども、現実にあるのは所詮そんなモノなので…。 それを、どうにも温かに描いています。 切なくて、それでもほんわかする素敵なお話でした。 | ||||
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ヤングアダルトの本の中で私は一番好きな本です 妻から薦められていましたでも表紙が少女小説みたいで 読む機会を逸していました、まともな登場人物は皆無ですが 後半の緊張と疾走は言葉では表現できないほど美しく読後の 幸福感はなんとも言えず涙がでました。 今日は上手くいかなくても 明日また頑張ろう・・・・・ | ||||
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じっくりと引き込まれる序盤,盛り上がりを見せる中盤,疾走する終盤.一気に読ませてくれるラストよりも,読んでいて胸が痛くなるような序盤の方が読み応えがあった. 登場人物たちが大切に扱われており好感が持てる本だ. | ||||
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こんな気持ちだったかもしれないね。 登場人物たちの視野の狭さとか思い込みの激しさとか少し支離滅裂な連想とかね。 青い少し渋い林檎かじったような感じがしました。 それにしても森絵都さんの作品は読み易くてグイグイ引き込まれますね。 | ||||
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さくらと梨利の仲違いの原因が、お互いを裏切ってしまったが故に、お互いバツの悪い思いをずっと抱えていたっていう、すれ違いが切なくて切なくて涙が出てきた。 自分をまだ確立できていないような中高生にこそ、尊い存在って一番必要なんだと思った。自分はそういう人間になれていたんだろうかと考えた。 | ||||
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わたしは確か1999年頃に初めてこの本を読みましたその時は理解が難しかったのですが わたしも主人公たちと同じ15歳になり 再びこの本を手にしました 初めて読んだ時よりも主人公たちの 気持ちが理解でき より身近に感じることができた気がします。 とっくに過ぎてしまった1999年ですが 多く人々が不安を抱えながら生きていた年だったのだと思います。 | ||||
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