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つきのふね
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つきのふねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 61~67 4/4ページ
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同じ作者の『カラフル』と違って話の展開が読めなかったです。 最初いじめ方面の話なのかな?と思ったけどそうじゃなくて(よかった) 人間だれしも病んでいる(?)というお話でした。 登場人物はどの人も”よくわからない”というのが正直なところで (これをジェネレーションギャップと呼ぶのでしょうか?) 文章はあいかわらず読みやすく例えがわかりやすくていいです。 智さんの親友の描写はほとんどなかったのですが、 小学校の頃に貰った手紙で立直ったというエピソードが 留学先にまでその手紙を持っていっている事で裏付けられていて ふたりの関係をなんとなく想像できるようで上手いなぁと思いました。 最後にその手紙を持ってくる必殺技は反則でしょう。 悩みは、解決するというよりは誰もが抱えているものという感じがよかったです。 | ||||
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友達は沢山いても親友はいないという子供に読ませたい。親友だと思っていた子と気まずくなった女の子と、友達になりたくてお節介ばかりしている男の子と、精神的に疲れてはいるが根は優しい青年との、ちょっと現実離れした関わり方が描かれている。それは、お互いに気を使いながらも我がままでいて、負担のかからない付き合い方のようであったのが、だんだんとお互いのことを心配するあまりに、お互いの心の問題にまで入り込んでいくことになってしまう。こう言う友情もありかなと思うでしょう。 万引き、売春の斡旋、ノストラダムスの予言などが取り上げられています。それらについて、子供に説明する必要があるかもしれません。 | ||||
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生きることの難しさに立ち向かいながら 心の安全地帯を捜し求める少年少女の物語 おせっかいに必至に頭を捻り、駆け回るエネルギッシュさが 現代人や若者、少年時代とくくれない、高校生とも違う 中学生の不安定さがよく出ていて感動しました。 ヴァイオレンスとセンシティブのバランスが絶妙な逸品 | ||||
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人の心はとても弱くて、ほんの少しの世間の毒にも簡単にやられてしまう。 しかしその弱さの分だけ、世間に立ち向かっていくための力も持っている。 3人の中学生と1人の青年の弱さと強さを詰め込んだ小さな「つきのふね」は、自分の弱さをも愛せるようにしてくれるだろう。 森絵都さんの小説は、読書嫌いの大きな原因となる「情景文」がとても少ないので、読書嫌いの人にもお薦め。 又この小説は話の展開にスピード感があり、コミックス感覚でも読める。 | ||||
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この世界でうまく生きていこうとするのは、ある意味でひどく残酷なことなのかもしれない。 友達たちと折り合いをつけてなんとか繋がっていようとする自分。 先のことを考えると、すごく不安な気持ちになる。 この本に書かれているのと同じようなことを扱った本は、他にもたくさんあるだろう。 ただ、今この世界を生きている僕にとって、森絵都さんのメッセージは、どんな文豪の言葉より、力強く心に響いた。 「生きたい」 心からそんな気持ちにさせてくれる1冊。 | ||||
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中学2年生のさくらが主人公。彼女,ついこの間まで万引き常習犯だった過去を持つ。で,友達で,今も万引き常習犯で,悪い仲間と遊び続けている梨利とは,自分の裏切りが原因でまったく口を聞けなくなってしまっている。そんなさくらが,心の平和を求めて通うのは,自称「宇宙船を設計する使命を背負った」,その実何をしてるのか良くわからない青年,智のアパート。さくらは宇宙船の設計図を描くのに没頭している智をながめることでなんとか平和だったが,そこに梨利とさくらの仲たがいを心配するおせっかい野郎の同級生,勝田くんが入ってきて…。 「このごろあたしは人間ってものにくたびれてしまって,人間をやってるのにも人間づきあいにも疲れてしまって,なんだかしみじみと,植物がうらやまし!い。」 「あたしはちゃんとした高校生になれるのかな,ちゃんとした大人になれるのかな,ちゃんと生きていけるのかな…」 「オレから見りゃおまえたちみんな,自分のことばっか気にしすぎてんだよ」 生きるってことはこういうことなんだぞ,と頭をはたかれる感じでしょうか。ラストの「つきのふね」の絵が綺麗にはまってます。 | ||||
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「カラフル」や「宇宙のみなしご」より重い感じの話ですがそれだけに、心にずん・・・と響く物語です。今は本当に大変な時代。小さなことでかんたんに壊れてしまう心たちが、自分をささえていてくれた小さいけれど大切な風景や人をとりもどそうとする物語です。登場人物の複雑な思いや願いが切実に伝わってきます。とてもピュアで、じん・・・としました。最後に本を閉じて、 生きていよう・・・と思いました。 | ||||
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