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つきのふね



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【この小説が収録されている参考書籍】
つきのふね
つきのふね (角川文庫)

つきのふねの評価: 4.30/5点 レビュー 67件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 21~40 2/4ページ
No.47:
(4pt)

クライマックスで手に汗握る作品です

友人から紹介されて読んだのですが、実は児童書だったんですね(笑)

普段小説は読まないのですが、だらだらした情景描写とか心理描写が嫌いで映像で見せてくれ
と小説は毛嫌いしていました。でも思った以上にテンポがいい作品で読みやすかったです。
他に森絵都さんの作品は他に「カラフル」を読みましたが、今作は音楽で言うところのクライマックスで
一気に盛り上げてから締めるというテンションの構成がひときわ印象的でした。

なんていうのでしょうか、日常の中にある普通の会話や状況の設定であっても、
森絵都さんの作品そこから何かをシンプルに感じさせるパワーがあるような気がします。

少し昔の作品ですが、この奇妙なメインの3人関係は現代社会でもありそうな予感がします(笑)
未成年でもバイトをすれば普通に社会人やちょっと変わったフリーターの人達に出会うことも
当たり前にありますし、出会い系(?)とかでそこから仲良くなって奇妙な友情が芽生えて・・・。
ということで現代でもその心理は陳腐化することがないように思います。
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No.46:
(5pt)

考えさせられる^ ^

森絵都さんの本は「カラフル」から読み気に入って他の本も読んでみようと考え「つきのふね」を選びました、
人間はみんなそれぞれいろいろな悩みを持ちそれと同居しながら必死に生きてるんだなと考えさせられる本でした!
最後のシーンがすごく良かった、途中で泣ける場面が多くて本当に良かった、
是非皆さんも読んでいただきたい!
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No.45:
(5pt)

文体最高 !

いま一番好きな作家さんの森絵都さんの長編小説。

本当に表現がスッと入ってきて、読んでいてため息すら出ます。

ストーリーも相変わらず秀逸で、最後まで息をつかせぬ展開でした。

もっと森絵都さんの本を読みたくさせる、そんな本でした。
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No.44:
(5pt)

最高です☆☆☆☆☆彡

幼少を思い出しつつ楽しめたらいいな、と気楽に読み始めたのですが、、後半でまさかの涙涙。気がついたら涙が頬を伝ってました。映画では感動の涙を流したこともありましたが(手紙、永遠のゼロ等)、漫画や小説では一切泣いたことがなかった私。。驚きです。温かい本に出会えて本当に嬉しいです。
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No.43:
(5pt)

とっても読みやすいです。

この作品で、森絵都さんの作品を初めて読みました。
とても読みやすく、スラスラといけました。
内容も、登場人物のそれぞれが悩みを抱え、苦しみながら
展開していきます。

後半、さくらが梨利に電話で言った「会いたい」という言葉に
グッときました。とってもエネルギーがあって、良い言葉でした。

これからも森絵都さんの作品を読んでいこうと思います。
面白かったです。
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No.42:
(5pt)

生きていく

一か月以上鬱の状態が続いているこの頃、頭の中で度々この物語が思い起こされ、読みたい読みたい、
と再び本を開きました。
本書は児童書です。図書館でも児童書のコーナーにありますし、カバーもいかにも子供仕様です。
その見た目から手に取る事すらしない方も多いと思いますが、大人にも十分に対応する本だと思います。
主に中学生3人と24歳の青年が出てきますが、中学生の心情の側に立って読み進めるのと、青年を中心に
読むのとでは、感じる物が随分と変わる内容ではないでしょうか。
私が本書に求めたものは、心に病を患う24歳の青年を軸として読むこの物語です。
人より壊れやすい心に生まれついた人間、と称される青年の心情、不安、傷故の彼の状態は、この世界では
決して他人事では無いと思う人は少なくないはずです。
青年を救うものは___。そして私自身を救うものは一体何なのだろう_____。

とても優しい本です。心が疲れた時に、穏やかな気持ちにさせてくれる、読む薬の様な存在です。
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No.41:
(4pt)

死ぬことと生きることについて考えてた

本編を終えて余韻に浸りながら解説を読んでいたら、「大人のほうが、絶対に、この作品に弱い」と書いてあって、思わず激しくうなずいてしまった(笑)。森絵都の長編小説。

主人公は中学生のさくら。そして、友人の梨利。しかし、スーパーでの万引きが見つかってしまった時を境に2人の間には亀裂が入る。ちょっとおせっかいだけれど積極的な勝田くん。人類を救う船の設計に熱中する不思議な青年の智さん。発生する連続放火事件。そして。。。

「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている」。

普遍的なテーマを扱っており、終盤の展開もなかなか上手い。さすがは森絵都である。とても印象に残った。ただし、第36回野間児童文学賞受賞作品だが、売春斡旋や薬など、児童文学にしては少し重めの内容も含まれている。それから、ノストラダムスの大預言が流行ったころの話なので、少し古く感じるところがあるかもしれない。
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No.40:
(5pt)

買って良かった

森絵都さんの本が好きでこの本を買いました。(と、いっても森さんの作品をまだ3つしか読んでいないのですが…) 他の作品同様、感動しました。森さんが書いた話は、いつも読んでいるうちにその物語の中に入り込んでいってしまいます。 そして、どうゆう転回になっていくのか気になって、あっという間に読めてしまうんです。 実際、この作品も続きが気になって、真夜中なのに急に読もうと思い、あっという間に読んでしまいました。 もみろん最後は感動して涙してしまいました。
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No.39:
(4pt)

不安定な心、自分探しのモラトリアム

みんな悩んでいる。不安なのだ。あのときああしていれば、あのときあんなことをしなければ...

それでも時計は前にしか進まない。中学生3人と24歳の青年の行く先には何があるのか。

ストーリー的には面白かったけど、ちょっと著者の狙いが見えてしまうわざとらしい表現があって感情移入しきれなかった。3.5点。
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No.38:
(5pt)

読みやすい…でも深みがある

最近読書に目覚めた高校生の私ですが、とても読みやすくて、世界観に引き込まれました。
中学生の時の記憶が走馬灯のように蘇って、懐かしかったです。(本文中のような危なっかしいことはしてませんよ!汗)

みなさんのように、深く読み込めてはいないと思いますが、私が感じたことは
「人の心は繊細」
だと言うこと。
中学生って、一気に知識が増えて、それと同時にいろんな物事に興味が湧きますよね。
その反面、反抗期とか中2病とかで、だんだん自分が分からなくなって、心がとても不安定になるんです。
だから危なっかしいことをして、事件に巻き込まれるんです。
たった一時でいいから現実から逃げたいと思って、刺激を求めるんですよね。

でもそれは老若男女問わず誰にでもあることで、それの危険度が大きいか小さいかの問題だと思います。

森絵都さんは、そんな複雑な心境を巧みに描かれていて素晴らしいと思います。
心が洗われました。

他の作品も読んでみます!
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No.37:
(4pt)

厳しさとやさしさと。でも多少、展開が……

森絵都さんの作品は『カラフル』が最初だったが、とてもすばらしかったので、つぎに『つきのふね』を読んだ。現実に生きる厳しさと、くずれそうになる心、そしてやさしさがあふれていて、とてもよい作品と思ったものの、話の展開に少し不自然なところというか、無理やりな印象を受けた部分があった。また、最後の「さとる」の手紙は、もっと別のかたちにならなかったかなぁと……。でも全体としては満足。
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No.36:
(4pt)

みんなに支えられて生きている

自分では気付かないでいても、みんなに見守られて支えられて生きている。
そんな事を、改めて教えてもらいました。

物語後半、さくらから梨利への電話での言葉に心を打たれました。
短い一言の中に、友達へのどれだけの思いが込められているのか。それが伝わってきました。

一方、作品中に何度か登場する手紙も、大切な人への思いであふれていました。

中高生はもちろん、大人にも、親友の意味を教えてくれます。
そして、自分も一人ではなく、みんなに支えられていいるのだということを。

一つ気になったのは、他の方の指摘にもあるように、「万引き」等の問題だけでなく、
「薬物」「売春斡旋」等の言葉が文中に見られ、中学生に勧めていいのだろうか、という疑問もあります。
自分が年を取っただけで、今の時代にそんな事は考えすぎなのでしょうか。
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No.35:
(4pt)

誰もが壊れそうな心を抱えたとうとい青春

『つきのふね』です。
舞台は1998年、主人公は中学生の女の子です。
児童書ということで、読者の子供にうったえかけるような優しさと、ラストの展開はハリウッド映画のようにと言うといささか大袈裟過ぎますけれども、かなり怒濤です。そのため、優しいだけではなく燃える炎のような激しさも感じられます。
巻末の金原瑞人先生の解説にあるように、完成度としてはかならずしも高いとはいえない作品です。ご都合主義な部分も多いですし、狙いがあざとく感じられる部分も多々あります。
そういう諸々欠点も承知した上で、本作は衝撃的な作品だったと思います。

特に、読者誰もが思うことかもしれませんが、ラストの手紙が衝撃でした。感動、というには直球すぎるのですが、衝撃だったのは事実です。
本当に感動的なのは、ラストよりもむしろ最後から二番目の手紙だと思います。作者らしい優しさの顕現でしょう。この状況におかれたら、なんとかしたいとは思っても、大抵の人はどうしようもないのではないでしょうか。ところが最後から二番目の手紙は、、まあこれ以上の言及は避けます。
主人公を含めメインのキャラ四人が、まともな人は実はいないのですが、でもみんな純粋で一生懸命で、そこがとうといです。
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No.34:
(2pt)

勝田くんは憎めないキャラ

森絵都さんの作品は、どれもよく設定や伏線が作りこまれていて、物語を追っていく楽しさがあってすごいと思います。
ただ、社会の生々しさというか、リアルなようで逆にリアリティがないように思えるふしが、はっきりあるように感じました。それは「援助交際(カラフル)」や「売春斡旋」といった”言葉”そのものにあると思います。
ニュースを見れば、こういった言葉がたまに取り上げられていて、そんな生々しい”現実”を作品に盛り上げていくことで、現代社会に生きる少年少女のリアリティを表現したいとおもっていらっしゃるのかはわかりませんが、少なくとも私が中学生の頃(10年くらい前)、万引きするヤンキーはいても、売春斡旋とかまでするクラスメートはいませんでした。だからかもしれませんが、私には全然リアリティが感じられませんでした。「さすがにそんな中学生いないでしょ」って。現実にはいるのかもしれませんが…。
だからこの作品とかを読んでいつも思うんです。”世知辛い世の中”を表現するのに、もっと別の”言葉”はなかったのだろうか、と。
「売春の斡旋」といった道徳的にいかがなものかと思われる言葉がどさっと出てくるのは、作品としては効果的なのかもしれませんが、こういう表現が平気で出てくる小説ばかりの世の中になっていくのはイヤだな…というのが率直な意見です。
どうせ中学生にすすめるのなら、他のもっと良い作品を探してあげたいです。
でも作品として読むぶんにはそれなりに楽しめました。映画のワンシーンを自分で思い浮かべて読んでました。勝田くんのキャラが濃すぎでとても面白かったです。
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No.33:
(4pt)

未来への船

学校で書かされる「進路希望調査」には、
いつも不安にさせられていたことを思い出しました。
たくさんチャレンジしてみたいことはあるのに、
あの紙にいざ書こうとすると、何も思い浮かばなくなってしまった覚えがあります。

だから、さくらが進路希望欄に「不明」と書いた気持ちに深く共感しました。
未来への漠然とした不安が、この物語では繊細に描かれています。

心ならずも親友を裏切ってしまったことで落ち込み悩むさくら
穏やかで優しくて、でも心に傷を持ち全人類が乗れる宇宙船を設計し続ける智さん
うっとうしいけど憎めない、尾行というちょっぴり不気味な趣味を持つ勝田くん
万引きや薬の誘惑に負けてしまうさくらの親友梨利

みんなそれぞれ現実に悩んでて、未来とうまく向き合えない
そんな登場人物たちの姿は自分と重なるところがあるように思います。
「この世にはあいまいにおかしい人などいくらでもいるのかもしれない」
という言葉が印象的でした。
最初、宇宙船に乗せてね、と智さんに頼んでいたさくらの心境の変化も
心に残る場面でした。

銀のバレッタに手紙、古文書など小物の使い方がすごくうまいです。
夜の水たまりに浮かぶ「つきのふね」がとっても素敵です。
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No.32:
(4pt)

ノストラダムスw

ストーリーの中心付近にノストラダムスの大予言があるってのが微妙だよなぁ。
小説の中とはいえ、中学生になってもあんな与太話の影響を受けるなんてゆとり教育のなせる技か?
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No.31:
(3pt)

優しいのか激しいのか。

森 絵都という作家らしさが凄くでている作品のようには、感じます。
優しいのか激しいのか。

他の作品では、もっとちらっとしか見えない作者の激しさがかなりむきだしになっているような。

その点で、好きな人には、もっとも好きな作品かもしれません。

でも、物語の核となっている智の手紙の、最後の2行が余分だと思います。
あれは、子どもはかかない言葉だと感じます。
幼い子どもらしさを、「は」と「わ」・「チェロ」を「チョロ」とわざわざ間違えることで出そうとしてるのも、智が勉強もよくできる子どもだったことを考えると不自然な気がしました。
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No.30:
(4pt)

みんな傷ついている

角川の夏の100冊のうちの1冊だった。
ブックカバーがほしかったので、適当に選んだ。
読み始めてノストラダムスの話から始まったので
これは・・・ライトノベルなのか?と、思いきや
ノストラダムスの件(くだり)は、こころの不安を暗示していたのかと得心した。
万引きグループから抜け出せない友人と
万引き現場を見つかってつかまってしまい、
その事務所から逃がしてくれた青年の心の闇
主人公と友人をストーカーのように尾行する少年。
それぞれが、それぞれの心の傷と闇を持っている。
テーマは、暗澹としているのだが全体として美しい音楽のような本だった。
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No.29:
(4pt)

返って来ない想いは虚しい。

人間関係は煩わしい。
人の事を思いやるのは面倒くさい。
自分の好き勝手にしたい。
でも、人はひとりでは生きていけない。
当たり前だけど、今は当たり前では無いのかなと思った。
自意識過剰で、自分の事を中心に考えて傷つくのが怖くて・・・人の心を自分で測る。
本当は違うかも知れないのに。
「思いやりや信頼は与えた分、相手から自分に帰ってくる」
そんな心のやり取りが心を平和にするのだ。
見守られるのでなく、お互いに思いあう。
それが必要なのだと言っている気がした。
人を救うのは人。
結構、深い話かも。
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No.28:
(4pt)

中高生向き

智さんが精神を病んでしまったときに、さくらと勝田くんへあてた露木さんの手紙がよかったです。智さんのことを一番わかっている親友だからこそ、あのような手紙を書けるのだと思いました。 逆に露木さんが登校拒否になってしまったときの智さんの手紙もよかったです。中高生の人たちに読んでもらいたいです。人と人のつながり、思いやりの気持ちのある人になってもらいたいです。
つきのふね (角川文庫)Amazon書評・レビュー:つきのふね (角川文庫)より
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