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つきのふね
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つきのふねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 41~60 3/4ページ
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今回初めて森さんの著書を読みました。 主人公である「さくら」を視点に物語が展開していくのですが、彼女の独特なひねくった性格がうまいぐあいに話の流れをスパイス付けしていなす。 それに常に物語の先を予感させる…胸騒ぎのようなものを最後まで感じさせてくれて最後まで内容に釘付けになります。 またクライマックスの胸に来ること・・・一瞬息が止まります。 是非ご購読ください。 | ||||
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DIVEから入ったんで、森さんといえばストレートでベタな感動ものっていうイメージがあったんだけど、これはとっても不思議な世界をしっかりリアルに描いている。ただし、たしかにあの手紙はちょっとやりすぎだとは思う。「永遠の出口」もそうだったけど、やりすぎると衣良さんのフォーティーンみたいになっちゃうので注意してほしい。 | ||||
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とても読みがいのある本でした。 私は読むのに苦戦し、(難しかったため)一日一日、少しずつ読みました。 一気に読める本では無いと思うので、この『チョビチョビ読み』が読み方として、いいと思いマス(CuC〜*。) 話自体は随分壮絶で、少ーし入りにくい面もありました。 ただ、読み終えたあとは、「読んで良かった!!」と思えると思います。 とってもいい本デス(>u<●) | ||||
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わたしはこの本で森さんの本を読むのは2回目でした。 前回読んだ本が「アーモンド入りチョコレートのワルツ」だったので、正直結構温度差がありました。 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、読んでいてかなりゆっくりしていましたが、この「つきのふね」は、中学生らしい失踪感があふれています。 涙が出てくる。 切ないけれど暖かい。 森さんの世界があふれているお話だと思います。 わたしはまだ13歳で、さくらのような考えは持っていませんが、それでも引きずり込まれていくお話でした。一回読んでみて欲しい。 | ||||
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世界が、愛おしいと思いました。……現実の、ではなくて、小説の、ですけれども…。 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」が個人的に好きだったので他の作品も読んでみようと思って手にとりました。 短編集の冷たい甘さも素敵でしたけれども、このお話のほうが好きです。 この作品は、とってもとってもしょっぱいお砂糖のようでした。 中学生の女の子2人と男の子1人。あと、24歳のお兄さんのお話。 メインはさくらと言う女の子です。 彼女の視点で優しく、でも、甘やかではないものとして世界は描かれています。 登場人物の其々が、健気にただ生きています。 健気だからこそ、生きているからこそ、どうしようもない苦しみに苛まれて。 自分のことが見えている人は誰も居なくて、必死になって、大切な者を思っています。 自分本位な思いやり、といってしまうのはなんとも酷い言い様なのかもしれませんけれども、現実にあるのは所詮そんなモノなので…。 それを、どうにも温かに描いています。 切なくて、それでもほんわかする素敵なお話でした。 | ||||
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ヤングアダルトの本の中で私は一番好きな本です 妻から薦められていましたでも表紙が少女小説みたいで 読む機会を逸していました、まともな登場人物は皆無ですが 後半の緊張と疾走は言葉では表現できないほど美しく読後の 幸福感はなんとも言えず涙がでました。 今日は上手くいかなくても 明日また頑張ろう・・・・・ | ||||
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じっくりと引き込まれる序盤,盛り上がりを見せる中盤,疾走する終盤.一気に読ませてくれるラストよりも,読んでいて胸が痛くなるような序盤の方が読み応えがあった. 登場人物たちが大切に扱われており好感が持てる本だ. | ||||
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こんな気持ちだったかもしれないね。 登場人物たちの視野の狭さとか思い込みの激しさとか少し支離滅裂な連想とかね。 青い少し渋い林檎かじったような感じがしました。 それにしても森絵都さんの作品は読み易くてグイグイ引き込まれますね。 | ||||
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さくらと梨利の仲違いの原因が、お互いを裏切ってしまったが故に、お互いバツの悪い思いをずっと抱えていたっていう、すれ違いが切なくて切なくて涙が出てきた。 自分をまだ確立できていないような中高生にこそ、尊い存在って一番必要なんだと思った。自分はそういう人間になれていたんだろうかと考えた。 | ||||
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わたしは確か1999年頃に初めてこの本を読みましたその時は理解が難しかったのですが わたしも主人公たちと同じ15歳になり 再びこの本を手にしました 初めて読んだ時よりも主人公たちの 気持ちが理解でき より身近に感じることができた気がします。 とっくに過ぎてしまった1999年ですが 多く人々が不安を抱えながら生きていた年だったのだと思います。 | ||||
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最初の方は軽い気持ちで読んでいました。 しかし、読み終わった後に思ったことは、思った以上に奥の深い話だったということ。 最初は謎ばかりだったところが、だんだんと謎が解けて、話がつながっていくところがおもしろいです。 この本には性格のバラバラな4人が主となって出てきますが、 特に主人公のさくらと、親友だった梨利の切ない気持ちが、痛いほど伝わってきます。 「誰もが未来に不安を抱いている。 たくさん悩んで、つまずいたっていいんだ。」 私はこの本を読んでこう思いました。 この本はぜひもう一度読み直してみたいと思っています。 二回目に読んだときには、また違った気持ちで読めるような気がします。 | ||||
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森 絵都作品のなかで一番好きな作品になりました。 文庫が出るまでなかなか読む機会がなかった作品ですが、最高傑作でした。 青春のヒリヒリした痛みとか、その頃の焦燥感とかを描ききっている。 ラストの智さん手紙、これでもうこれ以上のものはないと確信しました。 でも、これからもこれ以上の作品を期待しています! | ||||
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ある日を境に、最高の親友だったさくらと梨利が口も聞かない日々がはじまり、その日以来、どうしていいのかわからないまま、不安と寂しさを抱えるふたり。そして、そんな梨利とさくらを見守る勝田くん。 さくらの心のよりどころである智さんは、任務にのめり込み、同じ頃、街では放火が続いている。 みんな弱くて、だけど強くて…。 それぞれが、自分以外の誰かを想う気持ちであふている。 『つきのふね』は、大きな愛を信じたいと思ったときに、おすすめです。 | ||||
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生きることへの、不安や、葛藤、切実、一途などのすべてが、素直に書かれている。 読んでいるうちに、まるで主人公たちを見守る親のような気分になってきて、最後がどうなるものかと話が進むたびに、ページをめくる手がとまらなくなってきて、ついにはそのまま読み終えないと気がすまなくなり、ほぼ二日で読み終えてしまった。 起きていること自体は些細なことかもしれない。 でもその子達自身にとってはとても大きい。 小さな決裂が、大きな裂け目になることがある。 そんな危うさの中で生きている波打つ青春は、危険だからこそ大人になっては味わえないキセキに出会える。 …なんて難しく語るべき内容じゃあない。 単純に言い表すなら、 肩をぽんっと後押ししてくれる、生きている人たちのためへの本。 | ||||
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「つきのふね」は揺れ動く14歳の少年・少女たち、そして心を病んでしまった一人の青年の「救済」をテーマにした物語です(少なくとも私は「救済」がテーマなのだと解釈しています)。 主人公は中学2年生のさくら。とある事件から親友の梨利、そしてそれまでつるんでいたグループを抜け、今の心のよりどころはおかしなきっかけで知り合った智さんという10も年上の青年。 そこにある日、尾行が趣味の勝田くんが加わることで物語が展開していきます。 さくらの抱える問題が一つではないだけに、お話がいろいろな方向に進みますが、共通して描かれているのはさくらたちの"14歳らしさ"です。 つねに未来に不安で、自分のことなのに自分がよく見えなくて、不器用にしか生きられない。 けれど、その不器用さが後半の"救済"のシーンで大いに意味があったのだと感じました。彼らがすでに"上手に生きられる大人"だったとしたら、きっと"彼"を救うことはできなかったでしょう。 地の文をいかにも14歳らしく、いまどきの言葉で書いた森先生の魅せ方はとてもお上手。気が付けば物語にのめりこんでいます。 また、そんなふうに語られることでさくらたちの感情がありありと、現実に近い形で感じられると思います。 さくらたちと同い年の中学生の方に読んでもらいたいのもそうですが、私がとくに読んでほしい、推奨したいと思うのはすでに彼らの年代を通り越した大人のみなさんです。 大人のほうが、自分の中学生時代の不器用さを思い出せて、よりこの作品を通して森先生が伝えたいことを理解できるのではないでしょうか。 児童書だからといって敬遠せずに、多くの大人の方に手にとってもらいたい一冊です。 | ||||
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中学1年の娘に読ませるため購入、娘より先に読みました。最初はこの内容はどうかな、と思いましたが、最後は涙でぼろぼろになってしましました。思春期を乗り越えてゆくのは大変。大人になる過程でなにか命に関わるぎりぎりの体験をしてゆく・・・。これからその思春期に突入するわが子を冷静に見守りたいと思います。 | ||||
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最初はうまく物語に馴染めなかった。14歳の女の子ふたりと男の子ひとりが出てくる。ノストラダムスが世界の滅亡を予言した2000年を再来年に控えて不安になる少女。彼女に執拗につきまとう男の子。あるきっかけで彼女と仲違いしてしまった友だち。妙に大人びて乾いた部分と信じられないほど幼稚な部分があいまいに同居している。物語のリズムをつかめないまま、今度は現実感が希薄だけれど、それに比例して無垢な青年が現れる。なんだか全員が嘘っぽいのだ。だけれども、小説の中盤から目が離せなくなり一気に読み終えてしまった。すごく作り物めいた物語の中に、ぎこちないけれど、ナニモノにも替えがたい力強い輝きがあることに気がついたからだ。終盤の展開は特に強い。 | ||||
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色々と考えさせられる話。 誰でもほんのちょっとしたことですぐに傷ついてしまう今の時代。そんな中をどうやって生きていけばいいのか。時には死んでしまったほうが楽に違いないと思ってしまう、けれど生きているからこそ感じることの出来る命の尊さや、喜び。そのようなことを、3人の中学生と、一人の青年の物語を通して伝えているように感じました。 後半の臨場感がすごくて、自分がその場にいるような緊張感がありました。先の読めない展開。ついつい先へ先へとページをめくりたくなります。 バレッタが水溜りに浮かぶ様を”つきのふね”とたとえるシーンは、「なるほど」と、感動を覚えずにはいられませんでした。 手紙の最後の文。あれは読者に対する投げかけなのでしょう。ひらがなで書かれた幼い文章にはっと胸を打たれて涙が出ました。 | ||||
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児童書なのですが、森絵都さんの話は好きです。 文章が優しくて、ほんわりとしています。 中学生のさくらは、植物になってしまいたいと思うほど、進路に「不明」と書いてしまうほど、現実に落胆している中学生。 万引きにしくじったことで、「宇宙船を作って世界を救う」という智と知り合い、親しくなります。 万引き仲間だった同級生のりりと、そのりりを好きな勝田くん。 さくらと勝田君は、万引きグループからりりを救い出そうと、心を病んだ智を救おうと、頑張ります。 個人的に、空回りしていますが、一生懸命で時々はっとすることを言う勝田が好きです。 未来が不安で仕方がない中学生達、でも時々すごく大人で、そのギャップにはっとさせられます。 そして、現実を見れない智。 それぞれの描写が丁寧で深くて、自分にもそういう部分が少しあるな(あったな)と共感できます。 | ||||
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森絵都さんの本の中で一番好きな一冊です。 主人公「さくら」と絶縁中の友人「梨利」。梨々を追いかける「勝田くん」に、万引きで捕まったさくらを助けてくれた「智さん」。 1999年の最後の満月の夜、水城小学校で「つきのふね」を待つことになる4人の友人たちです。 中学生の私は、この話をどこかにありそうな話として読むことが出来ました。 「植物になりたい」と願うさくらの思いや、「さくらとは一緒にいれない、さくらとあたしは違う」と思い詰める梨利…。 どの想いもひしひしと伝わってきて、ラストを読むと切なく…そして嬉しくなります。 1つ1つの命って、こんなに儚くて壊れやすくて、そして強くて大切なものなんだなぁと思いました。 さくらや梨利、勝田君にも智さんにも幸せになって欲しいと心から思いました。 | ||||
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