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(短編集)
アーモンド入りチョコレートのワルツ
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【この小説が収録されている参考書籍】
アーモンド入りチョコレートのワルツの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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森絵都さんは大好きな作家さんで、言葉の使い方が読み手にすんなり入ってくるので直ぐに引き込まれその世界感に入ります。 どのお話も もっともっと読んでいたかったくらいでした。 そしてサティの「金の粉」を聴いてみようと思います。 | ||||
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総ページ数200前後の短編集。3作からなり、それぞれ70,50,100ページ前後。 個人的には真ん中の「彼女のアリア」がお気に入り。 変化をテーマにしながら永遠の一瞬を感じさせる作者の手腕にただ感激。 | ||||
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小学生の子供が図書館で借りてきて、気に入ってほしいといわれ購入しました。 | ||||
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子供の頃、何てことはない景色や場所に無性にあこがれていた。 それは、友達のバレエ発表会での楽屋だったり、外国のおとぎ話だったりする。 あの、観客からは見えない舞台の左右の袖って、もしかしたら一つの街なんじゃないか。 お店があって道があって人があふれかえっているもう一つの世界だと夢想しては わくわくしていた。 『世界の昔話・○年生』の本の中では、大人たちが寝静まった後、姫がこっそり床下の扉を開け階段を下り 夜道を歩いて城で開かれる舞踏会に行っていた。 だが、大人が気付いて床下を見た時には、階段は存在しなかった。 この床下の世界にも行ってみたくてたまらなかった。 表題作の『アーモンド入りチョコレートのワルツ』の、絹子先生宅で開かれる木曜日の夜の秘密のパーティ。 これを読んで、あの何とも言えない憧れと、「いやそんなものは本当はないのだ」という絶望を久しぶりに思い出した。 読んでは忘れていく小説が多いが、このお話は死ぬまで忘れない。 そして、私も、「絹子先生大好き!」といえる側の人間でありたいと思う。 | ||||
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中学生が読むにはいい内容だと思います。クラッシックミュージックにも興味を持てるかもしれないです。 | ||||
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中学2年の孫たちに読ませたいと思って送りました。 この年代の子供の本を探すのが大変ですが、ようやく、良い著者を知って、 他にもこれから送ろうと思います。 | ||||
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いま、一番好きな森絵都さんの本のなかで初めて買った本です。 文体がとにかくすばらしくて、ストーリーも秀逸です。 僕はこの本を読んで、もっと森さんの本を読みたいと思いました。 出会えてよかった本です。 | ||||
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ピアノの調べに乗せた3作から成る短編集。 どの作品もとても優しい文体に包まれていて、思春期の子供時代を懐かしく思い出させ、切なさもありながら、心温まる物語になっている。 読みやすく、主人公たちの情景、そして心情を容易に想像することができる。 こんな気持ち、そういえば僕も味わったことがあったなと。 おすすめは、「彼女のアリア」 主人公が一心不乱に走り出したとき、感動も物語も動き出す。 | ||||
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無事受け取れました。満足です。また購入しますのでリピーター価格の設定よろしくお願いします。 | ||||
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中学生の少年少女を主人公にした三つの短編が収録されています。 どのお話も、その年代特有の感情を丁寧に描かれていて、どこか切ない幕引きで余韻に浸れます。 また、失われてしまうきらきらと輝く素敵な時間には、思わず自身の体験を重ねてしまいました。 甲乙つけ難いのですが、個人的には「彼女のアリア」が気に入っています。 登場人物が少なく、無駄のないシンプルなストーリー展開に引き込まれました。 大人から子供まで、幅広くオススメできる一冊です。 | ||||
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森絵都の短編集。3編とも主人公は中学生。それぞれ、ロベルト・シューマン、J.S.バッハ、エリック・サティの音楽が素材として織り込まれているのが特徴である。 繊細で、柔らかで、優しい文体が読者を包み込む。しかし、ストーリーもテーマもしっかりと練られている。どれもちょっと変わった物語なのに、あらすじをうまく展開させていて、力みもない。音楽とも調和し、ちょっと真似の出来ない独自の世界を描き上げることに成功している。 基本的には主人公と同じ年代の読者がターゲットになるのだろうが、その層だけに読ませるのはもったいないと思ってしまうような、なかなか見事な短編集だった。 | ||||
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もし、この本をあえて一言であらわすとしたなら 「せつなさ」 だと思います。 大人とは違う、少年少女の胸の内。 この本を読んで、今ではすっかり大人になったけれど、かつて「少女」だった頃の自分を思い出しました。 多感で傷つきやすかった少女だった頃の自分と、登場人物が重なって涙がこぼれることも…。 傷つきやすかったかもしれないけれど、すごく真っ直ぐに物事を見つめていた頃は、今よりも毎日がキラキラしていたかもしれません。 大人になる段階で、どれだけ大切なものをなくして、見失ってしまったんだろう…。 この森絵都さんの作品は「あの日の自分」へタイムスリップさせてくれます。 作品のタイトルはすべてクラシック音楽です。 音楽を知らなくても十分作品を楽しめますが、もし、その音楽を聴いたり、知っているなら、この作品の持つ世界観がさらに広がると思います。 | ||||
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思春期独特の心の揺らぎや悩みがやさしい筆遣いで紡がれています。 読み進めるうちに懐かしい気持ちになれる一冊です。 | ||||
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『アーモンド入りチョコレートのワルツ』です。あまり厚くない本ですが、三本収録の短編集です。 いずれの作品も中学生が主人公で、サブタイトルが付いている通り、クラシックピアノ曲を題材としている、という共通点がありますが、連作ではなく、個々独立した短編三作です。 また、題材とした曲を知らない方でも小説自体は充分に楽しめます。私も知らなかったクチです。 路傍の石文学賞をとっていますし、主人公が中学生ですから、メイン読者ターゲットは中学生前提といっていいでしょう。中学生が読んで楽しめるような平易な文章で書かれていて読みやすいです。小学校中学年くらいからでも読めそうです。だからといって文章の品格を犠牲にしているとか深みを損なっているとかいうことは一切ありません。大人が読んでも読み応えがある文章であり内容です。本は薄いけど中身はボリューム満点です。 中学生というのは、あるいは不登校のケースを考えて中学生の年代というのは、誰もが経験してきています。あるいはこれから経験するか、現在進行形か。 でも大人になっちゃうと、案外その頃の気持ちが色あせちゃって忘れ去っていたりします。あの頃、「あんな大人にだけはなりたくない」というピュアな憤りを抱いていたのに、気づいてみたらその「あんな大人」になっちゃっている自分がいたり。 でもこの作品は教えてくれます。中学時代というのは、過去の思い出として通りすぎて消えたものではありません。誰もが、今でも持っているもの。 人生というのは、一つ一つの齢を「重ねて」いくものです。「使い捨てする」ものではありません。重ねているから、仮に今28歳だとすると、28の年の重なりの真ん中あたりに、ちゃんと13、14、15歳というのがあります。28歳の自分は、重ねた年齢のタワーの上に乗っかっている状態。だから真ん中の13〜15が抜けてしまうと、だるま落としじゃないですし、成り立ちません。 どの作品にも、優しさが溢れ、でも決して甘いだけではなく、中学生くらいなら充分に分かるような世間の厳しさのようなものもきちんと内包していて、でも甘い時は永遠に続くものではなく、いつか必ず中学校を卒業する日が来るように、終焉を迎える。でもモラトリアムを卒業するからといって、悲観したり絶望したりすることはないです。そういう後味です。 「子どもは眠る」「彼女のアリア」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の三作なのですが、もう個々の作品を語るスペースすら無くなってしまいました。それくらい、どの作品も共通して愛おしく美しい珠玉の短編です。 もう今更中学生には戻れないような大人でも、この作品に出会えて良かったと思えることでしょう。そう思える心を、誰しも少しでも持っていると信じたいです。 | ||||
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この作品で初めて森 絵都さんに出会いました。 自分が昔、ピアノを触っていたこともあり、すんなり 小説中に溶け込むことが出来ました。 その後も森さんの著作物を色々読みましたが、 この作品がワタシにとっては1番デス。 誰かに森 絵都さんの小説を紹介するなら、ワタシなら コレ、です。 | ||||
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ちょっぴり切ない、でも温かい穏やかな気持ちになれる作品だと思います。 主人公はみんな中学生。 主人公の感じたままの世界が作品の中に広がっています。 だからこそ、まわりの登場人物の心の奥については 深い説明がそんなになされていません。 主人公の見たこと、感じたことから 他の登場人物について知ることができます。 少年たちの過ごす二度と巡ってこないひと夏の思い出が描かれた「子どもは眠る」 不眠症の男の子が、旧校舎の音楽室でピアノを弾いている どこか不思議な女の子と出会うことから始まる「彼女のアリア」 ピアノ教室に突然現れたフランス人の奇妙なおじさんとの交流が綴られた 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 どの作品も題名にあるクラシックの曲をモチーフに彩られています。 ささいな変化の訪れにより、いつまでも続いていくと思っていたものが 自分の意志とは関係なく突然終わりを告げてしまう そういった切なさの先に、新しい成長が見えてくる気がします。 作品に出てきた曲を、思わず聞きたくなっちゃいました。 | ||||
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初めて手にした森絵都さんの短編集。なんで今まで読まずに来たのだろう!!それ位感動しました。 この気持ち忘れずに、ずっと持っていよう。大切な記憶の一つずつに、そっと。 微笑み掛けて来てくれる、優しさに溢れている森さんの文章。あの頃から今まで。 長い間知りたかった、確めたかった、思いや言葉が頁を捲る度飛び込んで来る。 1つ年上のお兄ちゃん章くんとの夏休みの日々を描いた【子供は眠る】。 そうなんだよ、年上って絶対だったからこそ眩しかったし反発したんだ!。 不眠症という秘密で知り合った、ぼくと藤谷【彼女のアリア】。うんうん。 互いの欠けてる所こそに惹かれるんだよね。そんな風に読み進んで行って、 【アーモンド入りチョコレートのワルツ】。<ワルツはわたしに教えてくれる。 何を忘れて、何をおぼえていればいいのか。何もかもすべてをおぼえているわけにはいかない。 楽しかったことをおぼえていなさい、とワルツは言う。大好きだった人たちのことをおぼえていなさい、 とワルツはうたう。>目にした時、涙が止まりませんでした。 人間、いい事ばかりをおぼえている訳じゃない。 でも、森さんのようにキッパリとした覚悟で優しく言える人と出逢えるなら、 おぼえていることも素敵じゃないか、と。うん、これでいいのだ!! | ||||
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森さんという作家の作品をはじめて読みました。 この本を手にとったのは、今年の夏の100冊のブックカバーがほしかったからで、手軽に読めそうで、装丁が綺麗だからというただそれだけの理由で。 で、面白さに打ちのめされました。 ひとつが1時間もかからず読める3つの短編でありながら、心に触れてくる優しさ・切なさが凄いです。どの作品にも、それぞれのためのピアノ曲があり、私はクラッシックをまったく知らないのですが、どの曲も聞いてみたい!と思わせられました。 一気に彼女のファンになってしまいました。今日、次の本を買いにいこうとおもいます。 | ||||
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ピアノ曲の副題がついた短篇三作から連なっている。物語を読んでいるうちに、自然にあくまでも自然に、リズムが聞こえて来る。どれも中学生くらいの子達の思春期をえがいているが、どれも綺麗ごとではない。虚像の中にもリズムが刻まれている。 この三篇の主人公は、これから社会の理不尽さを目の当たりにしながらも、音楽に導かれてまっすぐと自分を確立していくんだろう。 機会があったら、サティの『童話音楽の献立表』を聞いてみたいと思った。 | ||||
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ピアノ教室でのお話や、夏休みの出来事、旧校舎での不思議な経験といったどこかしら懐かしくかわいいお話が音楽について書かれてあります。 全編が音楽に関係したお話のせいか読んでいるとどこからかきれいな音楽が聞こえてくる気がします。 クラッシックが苦手な私でもクラッシック音楽が聞きたくなりました。 文章しかないのに何故か絵本のような響きを持った優しい気持ちになれる本です。 のどかなお昼に日向ぼっこしながら読んだら最高だと思います。 | ||||
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