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リズム
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リズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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かつて小学生だった娘のために購入しましたが、本棚整理の一環で再読してみました。 あらすじは割愛しますが、本作は中学一年生が主人公です。おおむねそのあたりの読者層をターゲットにしていることと思います。その意味では良くも悪くもナイーブな書きぶりであり、ターゲット(中学生とか小学生高学年の子)には響くのかなあ思います。親戚夫婦の離婚に心を痛めたり、従兄弟が高校進学をせずミュージシャンを目指して上京することに共感したり。大人が素直に読めないような内容を瑞々しく描いていることは、素直に素晴らしいと思います。そういうの素直に読めない自分は大分汚れていると感じます笑 また本が極めて短いことも、読書の入り口へ誘うという意味では評価できると思います。うちの娘(日本語拙い)でも普通に読めました。内容の易しさや分量の少なさは、筆者の優しさでもあろうかと思います。 対して一点指摘するとすれば、当時と今との時代や感覚のズレを感じざるを得ません。本作の出版は1991年であり、バブル崩壊後とは言え、今ほどの閉塞感はなかったと思います。作品は全体を通じてやや牧歌的でセンチメンタル過ぎる気がしました。勿論、これは作者の責任でもありませんし、女の子向けの作品であろうものを、事もあろうか40代のおっさんが読んでいることが原因であると思います。 ・・・ さいごに。森絵都さんの作品、こと本作については、子供たちへの応援歌であると思います。 実は先日、森さんのエッセーを教科書で発見しました。光村図書の中三の国語の教科書です。彼女は本をあまり読まない子供だったそうです。ただし友達と居ても心のどこかに違和感を感じ、思い悩んだそうです。もし昔から本を読んでいれば自分と同じ感覚をもった主人公に会えたかもしれないとちょっぴり恨めしいような書きぶりをしていました。 人には人それぞれ感覚が異なりますが、人と違うことで落ち込んだり沈んだりしてしまうのが思春期特有の心の不安定さなのかもしれません。森さんはさまざまな主人公を描くことで子供達に、きみは一人ではないよ、と優しく問いかけているのだと思います。 ローティーン以下の子供が読むには良いと思います。大人が読んだら、、、そりゃ読む本間違えてますよって、読者を責めましょう笑 | ||||
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年上の少年の成長を通して主人公の成長を書いている。 置いていかれたような気分になる主人公、周囲が変わっていく寂しさ。 周囲は変わっても自分の本質「リズム」は変わらないと教える少年。 最後は少年を応援し見送る。 少しだけ大人になる。 子供に小、中、高校生時代に1回ずつ読んで欲しい。 自分の成長に気がつけるはず。 | ||||
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さすがは児童文学賞。こどもにも読みやすい、のびのびとした世界が広がっている。 のびのび過ぎるくらいに。 主人公は中学1年生だが、この作品を同世代が読むと「中学はそんなに甘くない。こんな風に生きられるはず無い」と思うんだろうな。受け入れられない感じ。 私がこの作品を読んで欲しいと思うのは、「中学生」という言葉にあこがれてしまう小学生達。 そして悪意まみれの世の中で、大事なものを忘れちゃってる大人達。 流し読みすれば、あっというまに読めてしまう。でも、じっくりとかみしめながら読むと、「自分を見失わない」ことの大切さを感じられる作品。 自分自身のリズムを、取り戻そう。 | ||||
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