ヘヴン

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評判

ヘヴンの評価:

3.42/5点 レビュー 157件。 B ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全176件 1〜20 1/9ページ
No.176
(5pt)

川上未映子はこんな物語も書けるのかと驚いた

ページをめくる手が止まらなかった。
川上未映子が紡いだ文字を追うのに夢中で全身が熱くなるのを感じた。
川上未映子といえば、性をテーマに読者に問いを投げかけるイメージが強かったが、今回の小説はそれとはほとんど関連が薄く、こんな物語も書けるのかと思わされた。

レビューをいくつか眺めたところ、苛めを軸に据えてこの作品を読んだ読者が多かったようだ。
しかし、私はそうは思わなかった。この作品にとっての苛めはあくまで舞台装置でしかなく、それは単なる手段であって、苛めそれ自体は大して意味を持たないような気がした。
私は、この作品に登場する苛めについて、この世の不条理という抽象的概念をたまたま苛めとして具体化したものに過ぎないと受け取った。この世の不条理に対して、各々の登場人物がそれをどう捉えているのか。その不条理に満ちたこの世をどう捉えているのか。つまり、各々の登場人物による「ヘヴン」が交錯する世界を主人公が生きるさまを描いた作品だと受け取った。物語の途中までは、コジマの「ヘヴン」が主人公にとっては唯一の正解のように感じられていたが、百瀬の「ヘヴン」論や、それ以外の人物の生きるさまから感じ取った各々の「ヘヴン」に触れる中で、主人公が自らの「ヘヴン」を見い出し歩み出す決心をする。そういった物語であると受け取った。ゆえに、物語の結末から私は特に消化不良のような気持ちは感じることはなかった。それまではただ他者の「ヘヴン」を受け入れるしかできなかった主人公が、自分の「ヘヴン」へと踏み出すことができたのだから。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.175
(5pt)

川上未映子はこんな物語も書けるのかと驚いた

ページをめくる手が止まらなかった。
川上未映子が紡いだ文字を追うのに夢中で全身が熱くなるのを感じた。
川上未映子といえば、性をテーマに読者に問いを投げかけるイメージが強かったが、今回の小説はそれとはほとんど関連が薄く、こんな物語も書けるのかと思わされた。

レビューをいくつか眺めたところ、苛めを軸に据えてこの作品を読んだ読者が多かったようだ。
しかし、私はそうは思わなかった。この作品にとっての苛めはあくまで舞台装置でしかなく、それは単なる手段であって、苛めそれ自体は大して意味を持たないような気がした。
私は、この作品に登場する苛めについて、この世の不条理という抽象的概念をたまたま苛めとして具体化したものに過ぎないと受け取った。この世の不条理に対して、各々の登場人物がそれをどう捉えているのか。その不条理に満ちたこの世をどう捉えているのか。つまり、各々の登場人物による「ヘヴン」が交錯する世界を主人公が生きるさまを描いた作品だと受け取った。物語の途中までは、コジマの「ヘヴン」が主人公にとっては唯一の正解のように感じられていたが、百瀬の「ヘヴン」論や、それ以外の人物の生きるさまから感じ取った各々の「ヘヴン」に触れる中で、主人公が自らの「ヘヴン」を見い出し歩み出す決心をする。そういった物語であると受け取った。ゆえに、物語の結末から私は特に消化不良のような気持ちは感じることはなかった。それまではただ他者の「ヘヴン」を受け入れるしかできなかった主人公が、自分の「ヘヴン」へと踏み出すことができたのだから。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.174
(4pt)

読後の感情が難しい

文体に特徴があるので読みづらい人はとことんまで読みづらいだろうと思います。いじめの描写が長く続き鬱々とした展開が続きますが、結末はかなり美しく印象に残りました。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.173
(4pt)

読後の感情が難しい

文体に特徴があるので読みづらい人はとことんまで読みづらいだろうと思います。いじめの描写が長く続き鬱々とした展開が続きますが、結末はかなり美しく印象に残りました。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.172
(5pt)

身近にある残酷な世界を感じた

個人的に、コジマが言う「自分たちに理解できないものがあることがこわいのよ」と、百瀬が言う「君が置かれている状況っていうのは、そういうたまたまが一致した単なるけっかなんだと思うよ」というセリフがいじめのきっかけをとてもよく言い表していると感じた。
また、主人公と話す百瀬のセリフからいじめる側の世界観を伺うことができた。動物的で倫理観がない世界。他人の立場になって考える想像力がないと人間は平気で残酷なことができてしまう。恐ろしく悲しいこと。
コジマがいじめに対処しないことを"受け入れること"として正当化してしまっているがために、イジメの世界から抜け出せずに環境を変えられないのではないかと思い、終始もどかしい気持ちがふつふつしていた。ただ、自分がいざ同じような状況に開かれた場合、何かアクションを取れるだろうかと想像するとわからない。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.171
(5pt)

身近にある残酷な世界を感じた

個人的に、コジマが言う「自分たちに理解できないものがあることがこわいのよ」と、百瀬が言う「君が置かれている状況っていうのは、そういうたまたまが一致した単なるけっかなんだと思うよ」というセリフがいじめのきっかけをとてもよく言い表していると感じた。
また、主人公と話す百瀬のセリフからいじめる側の世界観を伺うことができた。動物的で倫理観がない世界。他人の立場になって考える想像力がないと人間は平気で残酷なことができてしまう。恐ろしく悲しいこと。
コジマがいじめに対処しないことを"受け入れること"として正当化してしまっているがために、イジメの世界から抜け出せずに環境を変えられないのではないかと思い、終始もどかしい気持ちがふつふつしていた。ただ、自分がいざ同じような状況に開かれた場合、何かアクションを取れるだろうかと想像するとわからない。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.170
(5pt)

種蒔き

読書とは種蒔き、読んでる時は理解出来ない事があっても時間が経ちその本の理解出来なかった所がフと思い出してその事を考えたり。
そうこうしていく中でその種から芽がでて成長して(あー、、、もしかしたらこういう事なのかもしれない、、、)と思ったりの繰り返しだったり。
彼女の作る世界はその種が沢山あってどれも私の中で面白い花を咲かせてくれてる。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.169
(5pt)

種蒔き

読書とは種蒔き、読んでる時は理解出来ない事があっても時間が経ちその本の理解出来なかった所がフと思い出してその事を考えたり。
そうこうしていく中でその種から芽がでて成長して(あー、、、もしかしたらこういう事なのかもしれない、、、)と思ったりの繰り返しだったり。
彼女の作る世界はその種が沢山あってどれも私の中で面白い花を咲かせてくれてる。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.168
(4pt)

こんな終わり方もアリ

黄色い家を読んでからのヘヴン。
中盤くらいまで徐行していた車が突然加速をはじめ、
最後の最後あり得ないスピードで飛ばしたかと思うと突然消えた。
そんなイメージ。

エピローグの部分がなかったので一瞬戸惑いましたが、
こんな終わり方もアリですね。
本でも映画でも伏線回収にこだわる人が必ず一定数いるんだけど、
自分はそんなの別にいいだろって思う。
話がより主人公目線だってことだよ。リアリティを出したのだと思う。
自分が生活してても回りの人間の動きなんて知らないことのほうが多い。

黄色い家と違って250ページしかないので、内容こそ重いですが短時間で読めます。
もう一度読み直して味わいたいです。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.167
(4pt)

こんな終わり方もアリ

黄色い家を読んでからのヘヴン。
中盤くらいまで徐行していた車が突然加速をはじめ、
最後の最後あり得ないスピードで飛ばしたかと思うと突然消えた。
そんなイメージ。

エピローグの部分がなかったので一瞬戸惑いましたが、
こんな終わり方もアリですね。
本でも映画でも伏線回収にこだわる人が必ず一定数いるんだけど、
自分はそんなの別にいいだろって思う。
話がより主人公目線だってことだよ。リアリティを出したのだと思う。
自分が生活してても回りの人間の動きなんて知らないことのほうが多い。

黄色い家と違って250ページしかないので、内容こそ重いですが短時間で読めます。
もう一度読み直して味わいたいです。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.166
(4pt)

‘実存小説です。おんなは度胸を見せてくれますよ。感動作品。

いったい存在とは何かを問いている。劇的展開をみせる。プチサルトルとプチ・ボーボワールの大変な物語ですぞ。 久々の”実存主義”小説でした。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.165
(4pt)

‘実存小説です。おんなは度胸を見せてくれますよ。感動作品。

いったい存在とは何かを問いている。劇的展開をみせる。プチサルトルとプチ・ボーボワールの大変な物語ですぞ。 久々の”実存主義”小説でした。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.164
(5pt)

残虐な苛めシーンがあるが、考え方として大切なことが書かれてあった

重かった。
途中、残酷な虐めのシーンは読めなかった。

コジマと百瀬の言っている事は逆説のように取れた。
コジマは感情でなんとかできると信じて進んでいるように見受けられた。
対して百瀬の言っていることは至極真っ当なことであると感じた。人はこの事(百瀬の話す内容)に気付いた時点で強くなれるのかもしれない。
そして、この事に気付いたということは、百瀬も実は過去に悩み苦しんだ経験があったのかもしれない。

んー深かった。
頭から離れない。
時系列でコジマのストーリーも知りたくなった。

著者の他の小説も読んでみたいと思った。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.163
(5pt)

残虐な苛めシーンがあるが、考え方として大切なことが書かれてあった

重かった。
途中、残酷な虐めのシーンは読めなかった。

コジマと百瀬の言っている事は逆説のように取れた。
コジマは感情でなんとかできると信じて進んでいるように見受けられた。
対して百瀬の言っていることは至極真っ当なことであると感じた。人はこの事(百瀬の話す内容)に気付いた時点で強くなれるのかもしれない。
そして、この事に気付いたということは、百瀬も実は過去に悩み苦しんだ経験があったのかもしれない。

んー深かった。
頭から離れない。
時系列でコジマのストーリーも知りたくなった。

著者の他の小説も読んでみたいと思った。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.162
(5pt)

とてもよかった

読み進めるごとに絶えず正しさとコジマと僕が変化していった。読了後、作者の不在を感じた。作者の技量がすごい。ドストエフスキーとの関連からこれを読んだのもあって、性格なんてものはなく誰も誰にでもなりうるのだなと強く感じた。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.161
(5pt)

とてもよかった

読み進めるごとに絶えず正しさとコジマと僕が変化していった。読了後、作者の不在を感じた。作者の技量がすごい。ドストエフスキーとの関連からこれを読んだのもあって、性格なんてものはなく誰も誰にでもなりうるのだなと強く感じた。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.160
(5pt)

息子が嗚咽しながら読む私を心配・・・

他のレビューを読ませていただいて、ドキドキしながら読み始めました。先品前半で既に止められなくなり、一晩で読み切ってしまいました。途中でタイトル『ヘヴン』の言葉が出てきますが、読み終わって、その意味を色々と考えさせられました。読書後の後味が良くない、何も解決していないなどレビューで読み、終わりは特に気になっていたのですが、私はこの終わりは好きでした。主人公側が輝くほど、対比でいじめっ子側のその後の落ちてく姿が想像できたからです。主人公にとって斜視であることの意味、コジマが清潔にしなかったことの意味、いじめの壮絶さよりも二人の世界の真実に嗚咽しながら読みました。百瀬のめちゃくちゃな論理も筋もない説明、小説の世界だけれども実の世界もこんな言い訳にもならないようなことがまかり通っているんだろうなと、北海道の旭川のイジメを思い出さずにはいられなかった。人間サッカーのシーンも最後の公園で雷と大雨を降らせた印象的なシーンもペンと紙だけで、ここまでの精神的身体的苦痛を描き切った作者に、改めて小説を読む意味を色々と考えさせられました。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.159
(5pt)

息子が嗚咽しながら読む私を心配・・・

他のレビューを読ませていただいて、ドキドキしながら読み始めました。先品前半で既に止められなくなり、一晩で読み切ってしまいました。途中でタイトル『ヘヴン』の言葉が出てきますが、読み終わって、その意味を色々と考えさせられました。読書後の後味が良くない、何も解決していないなどレビューで読み、終わりは特に気になっていたのですが、私はこの終わりは好きでした。主人公側が輝くほど、対比でいじめっ子側のその後の落ちてく姿が想像できたからです。主人公にとって斜視であることの意味、コジマが清潔にしなかったことの意味、いじめの壮絶さよりも二人の世界の真実に嗚咽しながら読みました。百瀬のめちゃくちゃな論理も筋もない説明、小説の世界だけれども実の世界もこんな言い訳にもならないようなことがまかり通っているんだろうなと、北海道の旭川のイジメを思い出さずにはいられなかった。人間サッカーのシーンも最後の公園で雷と大雨を降らせた印象的なシーンもペンと紙だけで、ここまでの精神的身体的苦痛を描き切った作者に、改めて小説を読む意味を色々と考えさせられました。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.158
(5pt)

全てが凝縮された小世界

というふうに感じられ、コジマの強烈な聖性にくらくらし、多分この小説で語られたことはおおよそ人が今まで苦しみの意味を考えてきたことの全てであるように思う。百瀬とコジマを超えてなお、僕らはこの世界をどう生きるのだろうか。これが小説というもののなしうることなのだろう、全てが小さな世界に凝縮されている。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.157
(5pt)

全てが凝縮された小世界

というふうに感じられ、コジマの強烈な聖性にくらくらし、多分この小説で語られたことはおおよそ人が今まで苦しみの意味を考えてきたことの全てであるように思う。百瀬とコジマを超えてなお、僕らはこの世界をどう生きるのだろうか。これが小説というもののなしうることなのだろう、全てが小さな世界に凝縮されている。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721