ヘヴン

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評判

ヘヴンの評価:

3.42/5点 レビュー 157件。 B ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全176件 121〜140 7/9ページ
No.56
(5pt)

何かと考えさせられます…

物事の正しいとか正しくないとかいう話と、道徳の善悪との対比みたいなものがあって、
なかなか考えさせられて、おもしろかったです。

正しいとか正しくないというのは、突き詰めると主観で決めるわけですけど、
道徳(いじめの問題)というのは社会的なものなので、
まあそれだけ社会よりも個人の方が強くなっているんですかね…
(と、意外にもいじめる側の論理に納得してしまう…)

あと、コジマ(主人公にからむ主要人物)の内面は描かれていないので、
本当に悟りを開いた聖人君子なのか、ただ単に自分より弱い人間を探している狂人なのか
とか考えちゃう…

はっきりいって感動はしませんでしたけど、いろいろと考えさせられる構図でしたので、
一読の価値はあると思います。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.55
(5pt)

何かと考えさせられます…

物事の正しいとか正しくないとかいう話と、道徳の善悪との対比みたいなものがあって、
なかなか考えさせられて、おもしろかったです。

正しいとか正しくないというのは、突き詰めると主観で決めるわけですけど、
道徳(いじめの問題)というのは社会的なものなので、
まあそれだけ社会よりも個人の方が強くなっているんですかね…
(と、意外にもいじめる側の論理に納得してしまう…)

あと、コジマ(主人公にからむ主要人物)の内面は描かれていないので、
本当に悟りを開いた聖人君子なのか、ただ単に自分より弱い人間を探している狂人なのか
とか考えちゃう…

はっきりいって感動はしませんでしたけど、いろいろと考えさせられる構図でしたので、
一読の価値はあると思います。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.54
(5pt)

悪魔的にして超リアルな百瀬と主人公の対話は必読!

斜視。日々見つけられる、気まぐれな「苛めの新しいたね」。「どれだけ考えてもけっきょくどうすればいいのかはわからな」い「なにをしても間違っているような気が」する中学生の日常。身近に同じような苦しみを抱える人がいるので、読んでいて胸が痛んだ。教室の中での苦しみがこんなふうにリアルに書かれていることに強い痛みを感じ、作者の持つ創造力の強度に圧倒される。
 コジマは、ドストエフスキー文学に出てくるユロージヴァイ(聖なる白痴とも言うべき存在、魂とは逆に肉体は不潔なことが多い)みたいな存在で、ちょっと図式的に過ぎる人物だと思ったけれど、「僕」と美術館に「ヘヴン」という絵を見に行って、その絵を見ないで帰る夏の一日は、悲しい作品の中で、キラキラしている大切な場面だ。もちろん、ラスト前の雨の公園の場面は圧巻。
 しかし、最もすごいのは160頁から180頁までの百瀬との対話だろう。ドストエフスキー風の悪魔的な人物のように描かれる百瀬って、実は今の中学生の多くの発想そのものを語っている。普通は言語化されないが、苛める側のあまりにもリアルな実感。もう、子どもたちはここまで追いつめられている。全ての苛められている中学生とその家族に読んでほしい場面だ。いや、文学を愛する全ての人に読んでほしい。
 百瀬を造詣しただけでも、川上未映子は21世紀の文学の旗手だと思う。今後が最も楽しみな(最も怖い?)作家のひとり。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.53
(5pt)

悪魔的にして超リアルな百瀬と主人公の対話は必読!

斜視。日々見つけられる、気まぐれな「苛めの新しいたね」。「どれだけ考えてもけっきょくどうすればいいのかはわからな」い「なにをしても間違っているような気が」する中学生の日常。身近に同じような苦しみを抱える人がいるので、読んでいて胸が痛んだ。教室の中での苦しみがこんなふうにリアルに書かれていることに強い痛みを感じ、作者の持つ創造力の強度に圧倒される。
 コジマは、ドストエフスキー文学に出てくるユロージヴァイ(聖なる白痴とも言うべき存在、魂とは逆に肉体は不潔なことが多い)みたいな存在で、ちょっと図式的に過ぎる人物だと思ったけれど、「僕」と美術館に「ヘヴン」という絵を見に行って、その絵を見ないで帰る夏の一日は、悲しい作品の中で、キラキラしている大切な場面だ。もちろん、ラスト前の雨の公園の場面は圧巻。
 しかし、最もすごいのは160頁から180頁までの百瀬との対話だろう。ドストエフスキー風の悪魔的な人物のように描かれる百瀬って、実は今の中学生の多くの発想そのものを語っている。普通は言語化されないが、苛める側のあまりにもリアルな実感。もう、子どもたちはここまで追いつめられている。全ての苛められている中学生とその家族に読んでほしい場面だ。いや、文学を愛する全ての人に読んでほしい。
 百瀬を造詣しただけでも、川上未映子は21世紀の文学の旗手だと思う。今後が最も楽しみな(最も怖い?)作家のひとり。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.52
(5pt)

イジメというより今の社会の本質を突いていると思った

中学生の社会も大人の社会も突き詰めればみんな同じ人間がつくりだしたもの。
大人社会にだってこの中学生たちに負けず劣らずのイジメは存在しているし、今後なくなることもないはず。
なぜなら社会を構成している人間が変わらないのだから。
新聞やテレビはイジメをいけないと声高に叫ぶけど、新聞社にいた私が見た世界はこの物語の中の中学と大差なかったです、はいw
ま、それは置いておくとして、イジメを受けるコジマが、神のような包容力を有しラストで全裸になる姿には感動を覚えた。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.51
(5pt)

イジメというより今の社会の本質を突いていると思った

中学生の社会も大人の社会も突き詰めればみんな同じ人間がつくりだしたもの。
大人社会にだってこの中学生たちに負けず劣らずのイジメは存在しているし、今後なくなることもないはず。
なぜなら社会を構成している人間が変わらないのだから。
新聞やテレビはイジメをいけないと声高に叫ぶけど、新聞社にいた私が見た世界はこの物語の中の中学と大差なかったです、はいw
ま、それは置いておくとして、イジメを受けるコジマが、神のような包容力を有しラストで全裸になる姿には感動を覚えた。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.50
(4pt)

想像力の力

川上さんの作品をまとめて読むのは初めて。詩も書く人の小説としてはくせのない散文で読みやすい。斜視の中学生の「僕」が受ける激しいいじめ、「僕」に「仲間です」というメッセージを送ってくる、やはりいじめられっ子の同級生の女子「コジマ」との出会い、「コジマ」が語る「ヘヴン」。と、ある意味こんなに分かりやすくていいのかな、作者は本当にひりひりした心をもってこんな話を書いているのかなと、3分の2くらいまではちょっと眉に唾をつけつつ読んでいたのだけれど、偶然に「僕」が学校外で会ったいじめグループの「百瀬」が語る人間観(いじめには善悪のような意味はない)、いじめは選ばれた者がいつかヘヴンに辿りつくための試練だとする(いじめには意味がある)「コジマ」の辿る最期(?)には胸をえぐられる思いがした。
 しかし、この展開は相当に作者の想像力による「作り物」という気もする。「いじめ」の陰湿さとはもっと違う、もっと静かで不気味なものではないかと。お話の上手さ、出来の良さはハイレベルだけれど、人間の怖さはもっと可視化できないところにあるのではという気持ちが残る。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.49
(4pt)

想像力の力

川上さんの作品をまとめて読むのは初めて。詩も書く人の小説としてはくせのない散文で読みやすい。斜視の中学生の「僕」が受ける激しいいじめ、「僕」に「仲間です」というメッセージを送ってくる、やはりいじめられっ子の同級生の女子「コジマ」との出会い、「コジマ」が語る「ヘヴン」。と、ある意味こんなに分かりやすくていいのかな、作者は本当にひりひりした心をもってこんな話を書いているのかなと、3分の2くらいまではちょっと眉に唾をつけつつ読んでいたのだけれど、偶然に「僕」が学校外で会ったいじめグループの「百瀬」が語る人間観(いじめには善悪のような意味はない)、いじめは選ばれた者がいつかヘヴンに辿りつくための試練だとする(いじめには意味がある)「コジマ」の辿る最期(?)には胸をえぐられる思いがした。
 しかし、この展開は相当に作者の想像力による「作り物」という気もする。「いじめ」の陰湿さとはもっと違う、もっと静かで不気味なものではないかと。お話の上手さ、出来の良さはハイレベルだけれど、人間の怖さはもっと可視化できないところにあるのではという気持ちが残る。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.48
(4pt)

うまく言葉には出来ないのですが・・・

非常に心を揺さぶられる小説でした。
才能があり、自分の世界観をしっかり持っている
作家です。
ラストシーンでは、胸が詰まって気がついたら涙を流していました。

しかしあえていいます。
いじめを行う側の論理が述べられていますが、
一言で言えば「たわごと」です。
よく読んでいる哲学者の言葉がそのまま出ているだけの幼稚なたわごとにすぎません。
小説で、登場人物にむぞうさにこのように他人の哲学を語らせてもいいのだろうか?
自分の言葉にさえなっていないこの「たわごと」はこの小説の
重要な部分でもあるのだが・・・。

レビューの方々も書いているように、
容易に、ニーチェとドストエフスキーを思い浮かべる。
すべて作者は承知して書いているのに違いないのだが・・・。

重松清氏の最新作「十字架」を読了したばかりなので、
「ヘヴン」とどうしても比較してしまう。

川上氏は、自分なりのニーチェ的言説とドストエフスキー的言説を
緻密な文章に構築するために、「いじめ」を単なる手段にした。
だから「ヘヴン」を読んでいじめを語ることはおそらくどうでもいいことだと感じる。
いじめという人間関係の係わり合いの中から、
人間はどのように変化してしまうものなのかを誠実に描ききった
「十字架」とはまったく異なる小説なのだと思う。
どちらが優れているかという比較そのものも意味は無い。

しかし、いじめに関する哲学好きの観念論者の「たわごと」を
別にすれば、非常にすぐれた作品だと思う。
次回作が楽しみです。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.47
(4pt)

うまく言葉には出来ないのですが・・・

非常に心を揺さぶられる小説でした。
才能があり、自分の世界観をしっかり持っている
作家です。
ラストシーンでは、胸が詰まって気がついたら涙を流していました。

しかしあえていいます。
いじめを行う側の論理が述べられていますが、
一言で言えば「たわごと」です。
よく読んでいる哲学者の言葉がそのまま出ているだけの幼稚なたわごとにすぎません。
小説で、登場人物にむぞうさにこのように他人の哲学を語らせてもいいのだろうか?
自分の言葉にさえなっていないこの「たわごと」はこの小説の
重要な部分でもあるのだが・・・。

レビューの方々も書いているように、
容易に、ニーチェとドストエフスキーを思い浮かべる。
すべて作者は承知して書いているのに違いないのだが・・・。

重松清氏の最新作「十字架」を読了したばかりなので、
「ヘヴン」とどうしても比較してしまう。

川上氏は、自分なりのニーチェ的言説とドストエフスキー的言説を
緻密な文章に構築するために、「いじめ」を単なる手段にした。
だから「ヘヴン」を読んでいじめを語ることはおそらくどうでもいいことだと感じる。
いじめという人間関係の係わり合いの中から、
人間はどのように変化してしまうものなのかを誠実に描ききった
「十字架」とはまったく異なる小説なのだと思う。
どちらが優れているかという比較そのものも意味は無い。

しかし、いじめに関する哲学好きの観念論者の「たわごと」を
別にすれば、非常にすぐれた作品だと思う。
次回作が楽しみです。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.46
(5pt)

主観は交わらない

主人公と百瀬(苛める側の一員)のやり取りが印象的だった。

人間のもっている主観は人それぞれ違うものだ。だからお互いを本当に知ろうと思ってもそれはできないのかもしれない。
主人公の言い分が百瀬に通じなかったのもそのせいだろう。

百瀬と主人公はわかりあえなかった。
一度はわかりあえそうだった主人公とコジマも本当はわかりあえなかった、と思う。

だから悲しい、というわけではない。人間とは、そういうものだ。
そう感じた。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.45
(5pt)

主観は交わらない

主人公と百瀬(苛める側の一員)のやり取りが印象的だった。

人間のもっている主観は人それぞれ違うものだ。だからお互いを本当に知ろうと思ってもそれはできないのかもしれない。
主人公の言い分が百瀬に通じなかったのもそのせいだろう。

百瀬と主人公はわかりあえなかった。
一度はわかりあえそうだった主人公とコジマも本当はわかりあえなかった、と思う。

だから悲しい、というわけではない。人間とは、そういうものだ。
そう感じた。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.44
(4pt)

素直な感想

読了して、常識的な素直な感想を抱きました。
子供というのは、常に大人の監視下に置いて、へんな方向へ向かおうとしたら、
軌道修正させて導いてあげなくちゃいけないよな、ということです。
えらそうに、大人だって不完全じゃない、なんて意見は無用。大人は子供より偉いのだ。
状況を変えるための選択肢だって、子供より沢山知っているのだ。
前半はリアリティがありましたが、後半はファンタジー小説です。
村上龍が娼婦を描く小説同様、ファンタジーです。
百瀬なんて、少女漫画に出てきそうなキャラクター。中学生でしょ?
おぼつかないファンタジーは、現実からこっぴどくやっつけられるんじゃないかな。
日本人がいじめを語るとき、なんでいじめられる側の物語にしてしまうんだろう、とずっと不満でした。
いじめを、いじめられる側が克服すべきもの、にしている。いじめられる側の成長の
物語にしてしまっている。本当はたかるハエを振り払うように、排除すべきものなのに。
克服の物語は、むしろいじめる側になるんじゃないでしょうか。
あと、いじめを描く小説って、どうして役割が固定しているのだろう。
馬鹿にしている筈の相手から、思いも寄らぬ屈辱を味わう、といった人間関係のダイナミズムがない。
そういう意味で、この小説には好感を抱きました。作者は百瀬もコジマも、同列に置いて否定している。
ちょっと贅沢な要望かもしれませんが、
ニーチェ的な力の理論と、キリスト教的な倫理観と、その対立をテーマに書くのだったら、
むしろ大人の複雑な世界で物語を展開させるべきでしょう。子供のいじめ問題を借りてそれを語るのは
ちょっと危険な気がします。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.43
(4pt)

素直な感想

読了して、常識的な素直な感想を抱きました。
子供というのは、常に大人の監視下に置いて、へんな方向へ向かおうとしたら、
軌道修正させて導いてあげなくちゃいけないよな、ということです。
えらそうに、大人だって不完全じゃない、なんて意見は無用。大人は子供より偉いのだ。
状況を変えるための選択肢だって、子供より沢山知っているのだ。
前半はリアリティがありましたが、後半はファンタジー小説です。
村上龍が娼婦を描く小説同様、ファンタジーです。
百瀬なんて、少女漫画に出てきそうなキャラクター。中学生でしょ?
おぼつかないファンタジーは、現実からこっぴどくやっつけられるんじゃないかな。
日本人がいじめを語るとき、なんでいじめられる側の物語にしてしまうんだろう、とずっと不満でした。
いじめを、いじめられる側が克服すべきもの、にしている。いじめられる側の成長の
物語にしてしまっている。本当はたかるハエを振り払うように、排除すべきものなのに。
克服の物語は、むしろいじめる側になるんじゃないでしょうか。
あと、いじめを描く小説って、どうして役割が固定しているのだろう。
馬鹿にしている筈の相手から、思いも寄らぬ屈辱を味わう、といった人間関係のダイナミズムがない。
そういう意味で、この小説には好感を抱きました。作者は百瀬もコジマも、同列に置いて否定している。
ちょっと贅沢な要望かもしれませんが、
ニーチェ的な力の理論と、キリスト教的な倫理観と、その対立をテーマに書くのだったら、
むしろ大人の複雑な世界で物語を展開させるべきでしょう。子供のいじめ問題を借りてそれを語るのは
ちょっと危険な気がします。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.42
(5pt)

前進している

いじめを肯定していたら、 出版できないでしょう。
いじめをなくすのは難しいから、希望を打ち出したら嘘くさくなる。

いい作品を書けば、今まで好きになれなくても覆ってしまうことがあります。
逆に、好きな作家であったとしても、上梓するたびにクォリティーが下がっていると嫌いになります。
ヘブンを読んでファンになりました。乳と卵は読みにくくて、秘すれば花である女性の生理現象を書いていたり、銭湯でいろんな女性の乳を描写していて、日本女性の奥ゆかしさはどこにいったと疑問をもち、嫌いでしたが。

ファンになったので、乳と卵を読み返して粗ではなく、良いところを探してみます。それが本来の読書の在り方だと、ヘブンを読んで立ち返ることができました。
次回作がとても楽しみです。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.41
(5pt)

前進している

いじめを肯定していたら、 出版できないでしょう。
いじめをなくすのは難しいから、希望を打ち出したら嘘くさくなる。

いい作品を書けば、今まで好きになれなくても覆ってしまうことがあります。
逆に、好きな作家であったとしても、上梓するたびにクォリティーが下がっていると嫌いになります。
ヘブンを読んでファンになりました。乳と卵は読みにくくて、秘すれば花である女性の生理現象を書いていたり、銭湯でいろんな女性の乳を描写していて、日本女性の奥ゆかしさはどこにいったと疑問をもち、嫌いでしたが。

ファンになったので、乳と卵を読み返して粗ではなく、良いところを探してみます。それが本来の読書の在り方だと、ヘブンを読んで立ち返ることができました。
次回作がとても楽しみです。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.40
(4pt)

この御時世に。

なんだか、この本について「善悪」について書かれている方が多いようですが。
自分は、全くそういうことではない、と思う。
即ち「このご時世に善悪二元論的内容を書くこと」で、その考え方そのものを打破しようとしているし、
その試みは当たらずも遠からずな印象。
と言っても、それ自体も目新しいものではない。

が、別にこれはポスト構造主義的な啓蒙書ではなく「それ自体」を加工せずに切り取るスタイルの文学、
として枠組みをすればそれなり以上だと感じた。

決して、いじめが云々、という教育的ものでもなければ、瑞々しさ故の歪んだリアルなんかでもない。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.39
(4pt)

この御時世に。

なんだか、この本について「善悪」について書かれている方が多いようですが。
自分は、全くそういうことではない、と思う。
即ち「このご時世に善悪二元論的内容を書くこと」で、その考え方そのものを打破しようとしているし、
その試みは当たらずも遠からずな印象。
と言っても、それ自体も目新しいものではない。

が、別にこれはポスト構造主義的な啓蒙書ではなく「それ自体」を加工せずに切り取るスタイルの文学、
として枠組みをすればそれなり以上だと感じた。

決して、いじめが云々、という教育的ものでもなければ、瑞々しさ故の歪んだリアルなんかでもない。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469
No.38
(5pt)

苦心作ですね

テレビドラマで見たことがあるノリを、上手な文章で奥の深い小説にしてしまっているので溜飲が下がる。

今までの作風は、題名や突飛な文体があざとくて取っつきにくかった。スタンダードに切り替えたことで、やっと川上さんの才能が見えた。

芥川賞は、取る前の実力、取った時の実力でなく、その後が大切だ。
審査員は、そこまで見越していたのだろうか。
ヘヴン Amazon書評・レビュー: ヘヴンより
4062157721
No.37
(5pt)

苦心作ですね

テレビドラマで見たことがあるノリを、上手な文章で奥の深い小説にしてしまっているので溜飲が下がる。

今までの作風は、題名や突飛な文体があざとくて取っつきにくかった。スタンダードに切り替えたことで、やっと川上さんの才能が見えた。

芥川賞は、取る前の実力、取った時の実力でなく、その後が大切だ。
審査員は、そこまで見越していたのだろうか。
ヘヴン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ヘヴン (講談社文庫)より
4062772469