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ヒュウガ・ウイルス: 五分後の世界2
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ヒュウガ・ウイルス: 五分後の世界2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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ロシアンマンボという表現が秀逸ですね。 作者が読者にイメージさせたかった映像、喚起させたかった感情をこれほど正確に射抜ける言葉はそうないのでは? | ||||
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前作「五分後の世界」と同じ世界で展開する別のお話です。 前作と同じ登場人物での後日譚ではありませんので、それを期待して買おうとしている方はご注意を。 作品としては同じ軸の上にあり、魅力はいささかも落ちるものではありません。 相変わらず徹底した取材による描写は凄まじいものがあります。 村上龍さんは類まれな努力家であり、知的好奇心の充足に対しての意欲が人並みはずれて旺盛なのだと驚嘆するしかありません。 情報を詰め込むだけでなく、消化して自分の文章にして、なおかつ主題から逸脱しないでこれだけ書き込める力は驚異的ですね。 小説の中では感染力、致死率共に驚異的に高い「最悪」なウィルスという形で、短期的で避け切れない「危機」を発生させています。 圧倒的かつ驚異的な速度で進む危機の象徴としてウィルスを使っているのです。 小説中で語られるこのウィルスに感染しても生存するための条件こそ、現実のこの国に暮らすわれわれ一人ひとりに求められている事なのではないかと感じて、背筋に冷たいものを覚えました。 現実はウィルスほど劇的でなく生活習慣病的であるだけ、気づいたときには手遅れという事かもしれません。 「危機感」そのものをわれわれは持てるのでしょうか。 | ||||
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「五分後の世界」の続編、パラレルワールドものである。 とは言っても同じ世界観の上で、別の物語が展開する。 しかし「伝染性致死ウイルスの蔓延」という、 パニック映画ともゲームともつかない小道具を 導入してしまったばっかりに、 「もうひとつの日本」の甘い魅力も迫力も 半減してしまっていることは否めないであろう。 | ||||
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「ヒュウガ・ウイルス」は「五分後の世界」の続編として書かれた作品である。 しかし、登場人物は全く違い、ただストーリーの繰り広げられる世界だけが同じであった。 私は前作の続きを期待してたが、全く違うことにちょっと落胆した。 それでも村上龍の作品だと思い、楽しんで読めるだろうと思ったが なにぶんこれを読んだのが「五分後の世界」の後だったので、作品の迫力がないように思われた。 「五分後」は時間を忘れるほど熱中して読めたが、 こちらを読むのは少し骨が折れた。 生物の専門用語が多かったのも熱中して読めなかった原因のひとつだと思われるが・・・ | ||||
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ウイルスの話とか知的刺激にみちて、勉強になったし、楽しめた。彼の知的胃袋の深さは驚嘆にあたいする。あとUG軍かっこよすぎ!ただ病気の描写はグロイ。女性は読まないほうがいいかも。 ちなみにこの本を狭量なナショナリズムの発露として読むのは多分間違っています。それは万歳突撃した日本人の子孫が薄汚い“非国民“だったり、かっこいいUG軍の兵士が混血だったりすることからもわかります。 むしろ彼のエトスは一種の能力主義であり、一生懸命努力する意思や国際感覚や戦略のない奴は脱落させるべきだといっている気がする。(UG軍の兵士がみな完璧な英語をしゃべったり、外交上手なことからもそれはわかる。)たぶん改革できない日本の現状や愚鈍な政治家、企業経営者に村上は我慢がならないのでしょう。読者がその考えに共鳴できれば楽しめるし、そうでなければ反感をいだくのでしょうね。 | ||||
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前作五分後の世界の続編です。 前作を読んでないと理解できませんので読まれたほうがいいと思います。 映画、レットゾーンを彷彿させるウイルスの話。 非常にリアルに人が朽ちていく描写は村上氏ならではのもの。 正直気持ち悪くなります。 戦闘の描写も前作に負けておらずまるで戦争ゲームをやっているような感覚になり興奮しました。 相変わらず、日本国民は高いプライドと技術力、そして日本独自の文化で世界から注目されていました。 | ||||
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5分後の世界の続編かなと期待したのですが 世界が同じというだけで、出てくる人物は新キャラです。しかし、それでもこの世界観がとても好きな自分は ☆5つの作品ですね | ||||
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前作『5分後の世界』の迫力と強烈なメッセージに感動して、本作も読んでみました。一言でいえば、前作ほどのインパクトはなかったです。非常に強い致死性をもつ「ヒュウガ・ウィルス」が蔓延する街に、日本人としての誇りを失わず未だ国連軍との戦闘を続ける"UG"の兵士たちが要人救出のため乗り込む。彼らにCNN女性記者が同道することを許されたが・・・生々しい戦闘(というか虐殺?)や、ウィルスによる浸食で「壊れて」いく人間が執拗に描かれています。お食事前にはおすすめできません。「人間は柔らかく壊れやすいモノに過ぎない」という身もフタもない現実。そうした現実を乗り超えるために必要な資質とは?村上龍が多くの作品で登場する「危機感のない奴は死んでよし」という思想が本作品でも強烈に伝わって来ます。ですが、僕は「インザミソスープ」のように、厳しいながらも救いのある作品の方が好きです。 | ||||
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前作、「五分後の世界」の世界観を継続したファンタジー小説。 CNNのアメリカ人女性記者、コウリーの見た五分後の日本、そしてアンダーグラウンド。 本当の知性と、生き抜く為の力は「危機感」から生まれる。 ウイルスに悪意は無く、進化を促す媒介であり、メタファーである。 さて、ヒュウガウイルスが象徴したものはいったい何だったのか? 辛辣な筆者が現代人に下す最後の審判。 | ||||
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率直な所、落ちが落ちきれていないような気がする。やはり、20日間という短期間しか時間がなく終局を焦ってしまったのかもしれないが、読者の盛り上がりを治めれるほどの結末とは言い難い気がする。しかし、起・承・転の点では前作にも劣らない内容で、ウイルスや細胞、人体における知識がたくさん盛り込まれていて、前作より現実味を帯びて、はらはらするような内容になっていたと思う。今回の作品では難しい細胞などの話が多く出てくるが、特にウイルスや細胞における知識がなくては読めないという内容ではなく、難しいところは軽く読み流してしまっても十分内容を掴む事もできるし、楽しんで読むことができると思う。 | ||||
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十分に面白かった。話の展開にもスピード感があり、ラストも衝撃ではあった。だが「前作(五分後の世界)よりも面白いか」?となると私の答えはNOである。 前作出の好きだった点にUGの政治的説明や激しい先頭描写が挙げられる。 今回の作品ではこれらの点が前作ほどではないと感じた。国家レベルの物語というよりも、何かどこかの国の特殊部隊の活動を描いた作品といった感じがした。戦闘もありはしたが前作を超えているとは言い難い。 とは言うものの、作者のメッセージは十分に伝わってきたし、話自体はつまらないものではなかった。 余談だが、村上龍はよほど今の日本が気に入らないのだろう、と思った。 | ||||
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五分後の世界の続編。小田桐は出てこない。 主人公は別人であるが、前作のスタンスは変わらず 世界の構築のされ方は完璧で、圧倒される。 やや医学的な話が多くて、つまらない箇所もちらほら。 専門的な取材をすればするほどドツボにはまるのが村上 の悪い癖。 ラストは驚いた。無理に希望で終わらせようとせずあえて絶望の中で描かれていた。極限状態でのウィルスとの闘いで村上は 素直に負けを意識していたのか。素直になったなぁと感心した。 | ||||
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本書は、前書である五分後の世界を読んでいることが前提となっています。 なぜならこのパラレルワールドの説明がないからです。前書を読んでいない と理解に苦しむでしょう。 前書の登場人物はこのパラレルワールドの異常性を表現するために、外部の 人間である時空をこえてきた人間が主人公でした。 今回は、外部ではありますが、より内部性が強いパラレルワールド内の外部 である他国のジャーナリストが主人公となり、UG軍の異常性を表現してい ます。そしてここで問題となっているのはあるウイルスです。 このウイルスに関する医学的表現の細かさには圧倒されました。人物描写よ りもかなりのページ数がさかれていました。 このウイルスに感染して生還できるのは、日常的に危機感をエネルギーにか える作業を行ってきた人だけという著者のメッセージは非常に示唆的である と感じます。 ある世界を表現するための手法はごく一般的なものですが、内容が一般的で はなく、非常に奥深い(深すぎるのかもしれません・・・) 前書の五分後の世界を読んだすぐあとに読むことをおすすめ致します。 | ||||
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生存への可能性が個人の経験に左右されるというのは、他の村上龍の作品でも語られる「自立」に繋がっていくとすると、さまざまな題材を経由して語られる「自立」にはそれだけさまざまな場面で「自立」への経験と訓練がなされるということだと気が付かされます。「愛と永遠のファシズム」や前作「五分後の世界」にもみられる見開いたページに全く段落がなく続く戦闘の描写には興奮させられます。 | ||||
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最初のうちはアメリカ人ジャーナリストの目を通して、「五分後の世界」の日本及び日本人が描かれ、まさに五分後の世界 (幻冬舎文庫)の続編に相応しい内容だったのが、いつしか九州方面で発生したウィルス感染症が話の中心になっていく。致死率100%と思われていたこの感染症から死をまぬがれる方法は、現在の日本人に対するアンチテーゼと言えるものになっている。ウィルスに関する専門用語が多用されているが、文学的あるいは社会学的問題を、生物学的アプローチで昇華させたような作品とも言える。 | ||||
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村上龍氏の小説はトパーズ、限りなく透明に近いブルーなど、どちらかと言うと現実にありそうな話が多いのですが、 ”五分後の世界” ”ヒュウガウイルス”に限ってはSFチックで少々違った感じです。 感じ方は人それぞれだと思いますが、この本を読んだ時の興奮は鈴木光司氏のリングや螺旋を読んだ時に感じたものに近かったです。現実には起こりえないことにも関わらず気がつけばその世界にのめり込んでしまっていた、そんな感じでした。 ただリング等と違う点はもっとファンタスティックな世界があります。 ダークでどろどろしたファンタスティックな世界です。 | ||||
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主人公コウリーが、UG兵と行動をともにしてタイトルのヒュウガ・ウィルスについて記録をしていく話。 正体不明のウィルスに立ち向かっていくコウリーとUG兵。5分後の世界を違った視点から描いている。 5分後の世界を読んだ人は必見です。 | ||||
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