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イレギュラー
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イレギュラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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水害で活動できない蜷谷高校野球部の葛藤と青春を描く❗ まあ面白かった( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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まだこんな傑作が残っていたのか、という思いです。 作者も野球が大好きなのでしょうね。田舎の落ちこぼれ軍団の快進撃と言ってしまえばありがちだけど、水害を縦軸にして、ケンカ、置き引き、お好み焼きなどの小ネタを絡め、とにかくエンターテイメントに徹した飽きどころのない傑作娯楽小説です。部員9人という設定から容易に予想される身代わりについては、てっきり女子マネを使うと思っていたのにまさかのあの人(少しやり過ぎ)。 楽しい時間を過ごさせてもらいました。 | ||||
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最初の100ページくらいは、読みにくかったが、そこを過ぎると急にマンガのような展開で一気に読める。 本当なら、表現方法とか、そういうものも大切に読みたい派なのだけど、 この小説は、そういう感覚ではなく、ノリで読んでしまう。そのノリが許せる小説だ。 思わずつっこみを入れたくなるような展開だけど、すべて笑って許せる。 タイトル名にもある「イレギュラー」な小説だ。 ばかばかしいけど、なんか気持ちいい物語だった。 | ||||
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舞台となっているのは何県かは分かりませんが 水害で村民全員が避難、仮設住宅住まいを余儀なくされている ニナ村住民とその村唯一の高校、通称ニナ高の野球部員が この物語の主人公です。 通り一遍の高校野球の青春物小説ではない 被災地の住民と移転先の住民の謂われなき差別と くしくも被災者となった高校生の高校野球を通しての 青春成長ドラマを見事に描ききってます。 大勢の登場人物がいますが、まずはこの物語の主人公はやはり「コーキ」君 ニナ高2年野球部のエースで皆のまとめ役を担っている 性格的にはちょっと複雑に描いてますね・・・・ 地元の裕福な家庭という設定で、自分では何も出来ないのを負い目にしてる少年 コーキを中心に物語は展開します。 ニナ高は部員9人でマネージャー1人という 弱小チームに有りがちなやる気の無さが充満してる・・・ このチームが有ることをきっかけに生まれ変わっていく描き方は 分かっていても感情移入をしてしまう心地よさが有りますね。 | ||||
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高評価のレビューを見て、読ませていただきました。 舞台は何県なんでしょうか。ちょっとそこから良く分からない。水害って、どの程度? かつて騒がれて、田舎に引っ込んだ有名野球監督?何それ? 参考文献を挙げていらっしゃいますが、科学論文だったら最低40以上は並べることを 考えてみてください。とにかく設定が甘いとか、取材が少ないとか、勉強不足とか、 色々あるんです。 しかし、それを吹き飛ばすパワーでした。 野球好きの私にとって、蜷高と、千工の試合、特に最終回の攻防が全てでした。 ちばてつやのキャプテンを思い起こさせる盛り上がりは、そこまで不満だらけの展開を 全て覆すものでした。 たった3ヶ月。それぽっちの努力では何も出来ません。しかし、若い頃の可能性は、 奇跡を期待させてくれる。思わず、震えが来てしまう。 K高の彼らにしてみれば、わずか3ヶ月。その間に友情が芽生えるか。これも若い力の なせる業?なんて期待してしまう。 作者は大阪で阪神大震災に被災した方のようですが、この小説を見る限り、残念ながら 伝わってこない。本当に被災された方なのか? 水害で苦しんで、立ち直ったと思ったら、その数ヵ月後に地震が起こり、やっと 立ち直ったと思ったら、また地震。そして水害。そんな地域があるってことを知って ください。その地域の高速道路は、まともになるのに一年かかったのです。 まして、東日本大震災です。 しかしながら、昨年の高専ロボコンで東北代表が決勝を争い、高校サッカーで福島 代表が勝ち進んだ。そんな興奮を感じさせてくれたこの作品。期待をこめて75点かな。 | ||||
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面白いだろうということは読む前から少しは想像していたのだけれど、想像以上の、星は5個までしかつけれないのだけれど10個でも20個でもつけたくなるような素晴らしい作品だった。 試合の描写もよかったし、笑えるところもあり、読んでいて飽きることがなかった。 特に千校戦の前に監督の大木がマネージャーの琴子との場面も面白かったし、K校の狭間の「うんこボール」を投げるときの意外な癖なども、思わず声を挙げて笑ってしまったほどだ。 しかし、それ以上に本書が素晴らしいと思うのは、学ばされることばかりだということだ。 K校の監督・結城が高校時代ニナ校の監督に言われたイレギュラーした球の対処法、「最も忘れてはいけないことは、イレギュラーではボールデッドにはならないこと」という言葉や、素質だけで野球をやっていたコ―キがホームランを打たれたことをきっかけに、大木に教えを請い、成長していくところなど、教えられることばかりだった。 そしてそれ以上に胸に響いたのは、「何ができるだろう?」と考えていた狭間と矢中に放った結城の言葉。 このレビューを書いているのは、暮れも迫った12月4日である。 そしてそろそろ報道番組などから「今年起こった出来事ベスト10」などの声が聞こえてくる時期になった。 2011年の出来事で“東日本大震災”以外を一番にあげる人はいないだろう。 考えてみると、結局自分たちは何もできていないのではないだろうかと思う。 そして被災地の方の中にも、コ―キたちのように「お前らには何もできない」と考えている人も少なくないのではないかと思う。 悔しいけどそれは事実で、受け入れなくてはいけない真実である。 そう思っていたところに、結城の言葉が目に飛び込んできた。 「だったらもっと強くなれ」 教えれられたきがした。 自分たちができることは、あの震災を忘れないで懸命に生きていくことではないかと言われた気がした。 東野圭吾の『天空の蜂』と同じく、日本人全員が読まなければいけない作品だと思う。 是非、多くの人に読んでもらい、いろいろなことを感じてほしい。 | ||||
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『イレギュラー』です。400ページ以上ある文庫本なので、ちょっっと厚めです。 題材は表紙デザインから分かる通り、野球もの。高校野球+災害(水害)です。 『村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。そんなニナ高に目を付けた名門野球部K高。格下相手を練習台にしようというのだ。自分の球に絶大な自信を持つコーキは、合同練習初日に勝負を挑むが結果は特大ホームラン。プライドをボロボロにされたコーキはリベンジに向けて、猛練習を開始した。ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー。』 災害に関する法律は2006年時点のものとして描いています。 面白いかどうかに関しては、読んだ人次第だと思います。 けっこうドタバタギャグコメディ的ではありますし、展開なんかもありえねー野球マンガっぽいところもあるのですが、野球に関するところと、災害に関するところは巻末参考文献を見て分かる通り、しっかりしています。 村民みんなが避難所生活、というのが、なかなか悲痛に描いています。 「被災者のみんなに勇気を与える」なんていう自己満足的な熱さは無し。つまり、本書全体として、きれいごとではないのです。 だから青春物としては、まっすぐな熱さはやや物足りなくもあります。 登場人物はそれぞれ個性的ではありますが、さすがに多かったです。 1995年には阪神大震災、2011年には東日本大震災がありながら、共に直後のセンバツ甲子園が開催されたという歴史がありますが、高校野球と災害をミックスさせた異色の作品として存在感を示したと思います。★3。 | ||||
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ほぼ一気読みだった。 「イレギュラー」・・・この深い題名が秀逸。 あらすじや内容紹介からは五十嵐貴久の「1985年の奇跡」と同じにおいがしたのだが、 あにはからんや、まったく違う。 あちらはまったくのおふざけだが、こちらはいたって真面目。 あさのあつこが帯を書いたのもうなずける。 伏線の張り方も回収も見事。 この作品は、「被災地・被災者」がもう一つのテーマだが、 彼らが差別される描写などは、一昔前の「被差別部落差別」を想起させる (今も残っているところがあるだろうが)。 中高生は、夏休みの宿題の読書感想文に躍起だろうが、あと10日ある。 この作品ほど、素直な気持ちで感想文を書ける作品はあまりないはず。 読むのには2日もあれば十分。 ぜひお薦めしたい。 とにかく登場人物全員のビルドゥングスロマンスであるから、 初読はコーキで、二度目は結城でとか、何度読んでも飽きないだろう。 去年は「一瞬の風になれ」からもらったパワーで夏を乗り切れたが、 酷暑の今年はこの作品で何とか乗り切れそうだ。 中高生以外にも、疲れたサラリーマンにもぜひ薦めたい一冊である。 | ||||
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意外とといったら悪いが、少年の成長物語あり野球の感動シーンあり所々笑わせるところありと面白いところが多くてよかったなあという印象だった。登場人物のキャラクターも個性的で面白かった。 本書のあらすじは以下の通りである。村が水害にあって、野球の練習もままならない蜷高野球部は、かつての教え子の結城率いる甲子園にも出場したK高のグラウンドを借りて練習することになる。そこで、蜷高野球部のコーキを中心としたナインがK高野球部のナインと共に成長していく物語である。 見所としては、投手としても素材は抜群のコーキがどう成長するか、そして蜷高野球部がチームとしてまとまり、県予選でどれだけ勝ち上がれるか。また、K高野球部が蜷高野球部に感化され、どれだけ成長するかということも注目するといいと思う。 | ||||
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最初は単純に高校野球のさわやかな青春物語かと思って読み始めました。 でも、それだけでなかったです。 野球が好きなのに、できないニナ高野球部。 水害のせいで村は壊滅状態、希望もなにも見えない中で避難所暮らしをする蜷谷村の人々。 悶々とした序章は、ちょっと苦しい気持ちにさせられます。 監督同士が昔の監督・生徒という間柄だったことから、ニナ高野球部は甲子園出場校K高のグラウンドを借りることになります。 生徒同士は最初はぶつかり合います。ぶつかり合い、お互を認め合っていく中で、立ちはだかる「水害」という大きな壁。 「どうにかしてやりたい」K高のみんな。 「何もできないんだよ」というニナ高のみんな。 そのまっすぐな想い同士が、すごく辛いのです。 そんな中必然のように起きてしまう事件。 そして、K高が知ることとなる、蜷谷村にとってのニナ高野球部という存在の大きさ。 そこからクライマックスまでは、感動の一言です。 野球を通じてさわやかに描かれていますが、災害の被災者に対する自分の考え方を改めて考えさせる、奥深い作品でした。 最後がとても清清しい終わり方だったのがすごく良かったです。 水害が増え、甲子園も始まる夏に読むにはいい作品だと思います。ぜひ高校生に読んでもらいたい作品です。 いろんなことを考えさせられました。いい本に出遭えたことをうれしく思います。 | ||||
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名門からダメ環境(orその逆)にひとり乗り込んだ主人公,という設定はありがちだけれども,この話の良さは蜷高メンバ(コーキ・モウ・神原・琴子)とK高メンバ(狭間・矢中・笹原・春菜)という“面の交流”が綿密に書かれていること。くすぐり満載のやり取り,電車の中で読む場合はご注意を。 イレギュラーが原因で現役を諦めたK高の青年監督・結城が,イレギュラーでセンバツが終わったK高ナインに足りなかったものを見抜き,天災という人生のイレギュラーに苦しむ蜷高ナインと正面からぶつかることで得たもの。それが説教ではなく,行動から感じさせてくれたところが最も良かった。 野球技術の記述は綿密で個人的には新鮮だったし,被災生活に関してもしっかり調査されている。口の悪い登場人物の中に垣間見える暖かさも良かった。今後も手に取りたい作家です。 | ||||
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これぞ青春!という感じでおもしろかった。水害で野球どころの環境じゃないニナ高野球部がグラウンドを貸してくれたK高野球部とお互いを刺激しあいながら成長していく様子はとてもよかった。個人的にはもう少し野球の試合を多くしてほしかった。結局ニナ高がまともに試合したのは千高との1試合だったし、K高の試合もあっさりしすぎていて野球の試合らしい緊張感がなかったのが残念だった。また、野球中心だからしょうがないが、恋愛も中途半端になっていたような気がする。 | ||||
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基本的には熱血野球物。ライバルたちとの友情が深い。だが、とてつもなくギャグ調で書かれているのでわざとらしさや暑苦しさがない。野球エリートのライバルピッチャーが努力の末身につけた必殺スライダーは「うんこボール」と名付けられちゃう。投球のくせを見破られないために、ずっと悲しい顔で投げ続けるのも爆笑場面。 「逆転」という小題も秀逸だった。えっそんなタイトルつけたら先が読めちゃうじゃない…と思わせられました。ははは。やるなあ。少年野球物としては名作です。 | ||||
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今どき村と町にこんな差があるか?!とか、替え玉とか、ありえないことがいっぱいで笑ってしまいましたが、いろいろなことを吹っ飛ばしてしまうようなくらいの青春小説でした。災害にあった人とそれに同情を寄せる町の人の気持ちの確執や、本音とたてまえの差には胸を付かれる思いがしました。 「イレギュラー」ってふだん野球でしか聞かないけど、本当は日常に転がっている言葉なんだなって改めて思いました。 | ||||
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野球を巡って、 主人公コーキや個性豊かなキャラクター達が生き生きと駆け巡ります。 ライバル校とのやり取りも面白く、素敵です。 文章のテンポもよく、 試合の描写では畳み掛けるように笑わせたり はっとさせられたり。 一筋縄ではいかない展開ですが一気に読んでしまいました。 野球を扱ったものというと 漫画のような展開を思い浮かべるかもしれませんが、 笑いを織り交ぜながらも 「被災」という現実問題を私達に突きつけます。 物語の中であまりにもいろいろな問題が噴出し、 暗い場面もあります。 彼らが最後までどうなるか判りませんでした。 単なる情けだけで友を救えるほど現実は優しくはない、 それは自己満足になってしまう。 それでも自分達には何かができるんだということを 主人公達、ライバル校、大人たち、そして関わってきたすべての人が 理解し、次のステージへ進んでいくように思います。 最後もすがすがしくなりました。 他の方も書かれていらっしゃるように 参考文献を見て頂きたいなと思います。 爆笑しながらも考えさせられる。 エネルギーの塊のような それでいて躍動感のある物語を是非読んでみて下さい。 | ||||
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素質は全国レベル、態度ならメジャーレベル、どこかで聞いたような内容かと思いきや、想像以上に面白かったー。笑いアリ、涙アリ、友情アリ、事件アリ、興奮アリ、教訓アリ、バラエティに富んでいます!ネタにハマりました!続きが読みたくなるような終わり。続刊でないかなーと思いました。 | ||||
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やたら登場人物が多い。でも、「これ誰だったけ?」といったストレスを途中で感じることなく、一気に最後まで読めました。「太陽がイッパイいっぱい」もそうでしたが、ひとりひとりのキャラクターがとても魅力的だからです。 それぞれの性格がわかりやすいので、漫画的ですが、これはホメ言葉です。否、これだけの数のキャラクターを書き分けるのば、漫画でも難しいのではないでしょうか。 テーマはそれなりに深刻で、参考文献を見れば著者の真剣さがわかります。しかし、それを決して湿っぽく書くのではなく、「笑かしたる」という気構えで書いているのが伝わってきます。 あまり売れていないようですが、多くの人に読んでほしい作品です。 | ||||
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