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トロイメライ
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トロイメライの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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構成は単純だが笑えた。 | ||||
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テンペストを見た後で、是非とも見ていただきたい作品、登場人物が懐かしく、楽しい! | ||||
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庶民生活&岡っ引きの若者の活躍の琉球版、と思って購入し読んでみたが、ちょっと違う。 最初の導入が宮廷につかえる役人が宮殿からピーナッツ盗んできて、 王様しか食べられないというピーナッツ豆腐作って食べ、 余りの美味しさに「盗んで良かった」って、出入りする皆が食べたから共犯ねって。 江戸の武家物とは違う、盗む事におおらかな文化なのかと読み進めていったが、 主人公もぐーたらで、師匠は乱暴者。登場人物すべてが脱線し過ぎ。 「アギジャビョーオオオッ!」←これが主人公が驚いた時の擬音。 そして師匠は「お前が憎い!」と叫び続けながら、手にした煙管が壊れるまで打擲。 ここで世界観のユニークさに挫けそうになったが、全部読んでみた。 事件に対する判決は漢文で登場し、それに関する解説もない。 そして最後に必ず歌が延々と。(皆で歌ったり聞き惚れたりする) また登場人物の名前も、例えばABがフルネームだとすると、 最初A様として出て来て、次にBとの呼びかけ。これは一体誰なのか?と。 よくよく見て、別作品のスピンオフだと知り、納得した。 琉球文化が花やかなりしころの捕り物帳のような作品だと思って読むと失望する。 別に事件も解決されない。登場人物が子供の頃の思い出を語り尽くしたり、 料理に対する拘りも描写されるのだが、どれも中途半端でザッピングのよう。 わざとPOPなテイストを出しているのか? しかも、「逆ギレした」「いや〜ん、妊娠しちゃう」みたいな言葉使いなので、 まるで現代人のよう。 この作者の別作品のファンなら、たぶん色々なキャラが出て来て楽しく読めるのだろう。 あくまで琉球テイストなライトノベル。もしくは別作品のファン向けスピンオフだと思って読むといいが、 目新しい捕り物帳を探して読もうとしている本格派時代小説ファンにはお勧めしない。 | ||||
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テンペストの登場人物が時々顔を見せるものの、王宮の話ではなく、市井での庶民のお話です。例によって突飛なキャラクターたちが話を盛り上げてくれます。本作は短編の連作なのでストーリーはそれほど複雑ではありません。 著者の小説を初めて読まれる方は、そういったキャラになかなか馴染めないかもしれませんが、私はそういったキャラと現実離れしたストーリー展開が面白くて文庫本が出ると読んでいます。 庶民の生活は悲惨ですが、それを吹き飛ばしてくれる爽快感が得られる不思議な小説でした。特に終章は感動もの。貧しくても人には温もりがあると感じました。 続編を期待しています。 | ||||
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テンペストの世界のサイドストーリーということで、もう少し濃い内容かと思ったのですがスケッチというか素描のような小作品集で物足りなさが残ります。とても面白いのですが、好きな作者なだけに… | ||||
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テンペストの外伝とは知らずに、読み始めましたが、テンペストと同時代の市井の人々を描き、テンペストの登場人物も出てくるなんて、なかなか楽しい読み物だと思いました。 テンペストで、琉球王国や沖縄の人に流れるもので初めて知ったことは多かったのですが、さらに、このトロイメライでもいろんなことを知りました。なかでも、「糸満売り」なんて言葉も初めて知りましたが、衝撃的でした。糸満のウミンチュたちは、そういう歴史の上に成り立ってきているのだとは、考えたこともありませんでした。 そして、最後のお話、本を読んでいて涙が止まらなかったの久しぶりでした。 沖縄の先祖崇拝や、ガマの意味や、、、、、 沖縄料理に関する記述も、なかなか臨場感があって良かったです。 ジーマミ豆腐や中身汁の話、元々は宮廷料理だということは何となく知っていましたが、派手さは無く、そーなのかなー?ぐらいに思っていましたが、この本を読むと、味わい方もまた変わりそうです。一見質素にも見える、手間をかけた料理を味わうというのが、琉球の粋なのかもしれないと感じました。 ただ、八重山のピパーツはまだおいしいと感じたことはないんですよね・・・ピパーツのよさも知りたいところです。 | ||||
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大長編『テンペスト』のスピンオフとも言える作品。 『テンペスト』が表舞台の歴史物語ならば、 『トロイメライ』は、 裏と言うか、市井の人々の日常を描いた絵巻物と言えるだろう。 琉球王国と言う、 今では日本に組み込まれているが、 まったく文化も、政治も、歴史も異なる国の物語。 貧しい町人出身で、 下っ端警官(ま、今で言うね)となる少年を軸に、 武器を持たない、 持てなかった国の市井の人々の生き方がにじみ出てくる一作。 連絡短編となっており、 一話ごとに物語があるが、 それぞれが連動している。 また、底辺に流れるのが、 正義とか悪とか、権力とか、情欲とか、 そう言うありがちなものから、 少し、いや、だいぶ抜けてる沖縄テイストが、 妙に面白い。 まだまだ、終わらない、 続けることのできる作品。 『テンペスト』を読んでいると、 いろいろと登場人物が重なり、 さらに深みと奥行きが増す。 ラストに孫寧温が出てくるのは、 やはり、うれしいものだ。 | ||||
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テンペストですっかり池永ワールドにはまってしまい、期待しまくりでトロイメライを手にしました。キャラクターはたしかに魅力的ですが、テンペストのようなジェットコースター感覚は味わえず、水牛のようなまったり感の中で最後まで読みきってしまいました。 短編なので、あまり感情移入ができず物足りなさが残る作品でした。ちょっとがっかり・・・ | ||||
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2年前、小さな小さな島国に過ぎない黄昏の琉球王国を舞台に、とてつもなくダイナミックに、しかも終劇までジェットコースターのように飽きさせることなく、歴史に翻弄された人々が描かれた「テンペスト」にすっかり酔わされてしまいました。 本作はその外伝という位置づけですが、「テンペスト」が王宮である首里城が話しの中心だったのに対して、今回は庶民の街那覇が主人公たちの活躍の場となっています。 首里と那覇は隣り合わせの地域なのに文化が全く違う。従って、物語も市井の人々の、とはいえちょっと変わった人々ばかりですが、毎回ほろっとさせる人情話で構成されています。 1話に一人以上「テンペスト」の登場人物が出てくるのも楽しみの一つ。本当に作者は読者の楽しむツボを心得ていて、若いのに才能を感じさせます。 | ||||
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2年前の『テンペスト』は琉球王国を舞台にした、スペクタクルな大長編で読んでいてハラハラドキドキさせてもらった。彼の作品の中でも最も好きな作品だ。 今回の作品は、前作と同時代の琉球王国を舞台にして、筑佐事という当時の岡っ引きみたいな職についた青年を主人公にした連作モノ。前作のような血沸き肉踊るって感じはしないけど、むしろ琉球の市井の人々の生活を、人情味豊かに描いた心に残る作品だ。 前作『テンペスト』の登場人物も登場するので、ファンにはうれしいところだけど、あくまでも控え目。物語の中心は、主人公の武太と彼を取り巻く人々。前作の琉球王国の絢爛豪華はないけど、王朝の華やかさとは裏腹に、困窮する民たちへの著者の視線はとても温かい。読後感がとてもいい作品だ。 ぜひ、続編を出して欲しい。 | ||||
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