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月光
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月光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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タイトルの通りです ヒロインから主人公への甘々な会話が"殺人レシピ"の存在で緊張感あるものに変わってるのがいい。 でも、みんな言ってるように終盤の展開がモヤモヤして少し残念。 次回作が出るなら絶対買います。 | ||||
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西尾維新の初期の作品「クビキリサイクル」「クビシメロマンチスト」「きみとぼくの壊れた世界」や、 乙一の「GOTH」のような作品が好きな人にとっては、なかなかの傑作だと思う。 ストーリーを簡単に説明すると、 ある日、ヒロインの月森葉子が落とした「殺しのレシピ」を主人公の野々宮が拾い、 後日そこに書かれた通りの事件が起きて月森葉子の父親が死んだ事から、 主人公は彼女が父親を殺したのか否かを探るというもの。 他のレビューにもある通り、最後まで明かされない謎が多いので、 ミステリーを期待して人には合わないかもしれない。 ただ、結局のところ、主人公にとっては事件そのものには興味が無く、 彼女が犯人なのか否かはどちらでもよい事だったのだろう。 あえて謎を明かさない事で、よりヒロインの魅力や神秘性が増したように思えたので、 自分としてはこれで良かったのだと思う。 | ||||
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なぜこの作品が賞をもらえなかったのだろうか。 私個人としては電撃大賞をもらった他の作品より面白いと感じた。 皆さんのおっしゃる通り、ラノベ作家が乙一さんの作品を参考に書いたというような雰囲気を持っている。 やや詰めの甘さが見受けられる。 しかし、読み始めると続きが気になりどんどん読めるし、この巻で完結なのかもしれないが、後日談や続きがあれば読みたいと思わせてくれました。 既存のラブコメ系ライトノベルに飽きた方にオススメです。 | ||||
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作品全体としての完成度が高いかというと必ずしもそういう訳ではなくて、慣用句の使い方や言い回しも含めて、今後の成長の余地はあると思う。ただし、サブキャラを通じた緩急の使い分けと、その結果として主人公たちの間に生まれる空気感を読者に感じさせる文章は、上手いと思った。 高校生の野々宮は人生に物足りなさを感じている。普通の良さは認めながらも、どこかで自分に刺激を与えてくれる存在を求めている。そんな彼の前に現れた1枚の紙。それには、殺しのレシピというタイトルと、プロバビリティの犯罪計画が書かれていた。 殺しのレシピを彼の前に落としたのは、完璧な優等生の月森葉子。彼女の普段の行動からは窺い知れない昏い衝動に興味を覚えた野々宮は、彼女に探りを入れるが上手くかわされてしまい、そして、そのこと自体に愉しさを感じてしまう。そんなとき、殺しのレシピにあるのと同じ状況で、月森の父親が事故死するのだった。 その後、月森に告白されるものの、殺しのレシピの件があるため、野々宮は素直に受けることはできない。だが、周囲からの冷やかしややっかみにイラつきを感じながらも、誰にも靡かない月森からの行為を受けることに愉悦を感じる自分がいることも自覚してしまう。そしてさらに新たな事件が起きる。 才色兼備のクラスメイトから言い寄られるという状況は、一般的に言うととてもうらやましい状況なのだが、そこにたった一つ、殺しのレシピという要素を加えることで、状況は全く異質のものとなる。そこから野々宮と月森の生まれる感情も、恋愛感情と名づけて良いものかどうか分からない。そんな風に、普通の状況に異物をポンと加えて、不思議な世界を作り上げている。 しかし逆に、何人かのサブキャラが登場しながらも、彼らはあくまで二人の間の空気感を作り上げるためだけの存在に過ぎないのではないか、という疑問もある。これは作品を作り上げる上で必要な措置なのかも知れないが、人間に対する捉え方としては寂しいとも感じた。 | ||||
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文章全体が非常に丁寧で好感が持てます。 地の文では主人公の冷めた思考が綴られていますが、どことなく米澤穂信さんの作品を彷彿とさせます。 ヒロインについても非常に魅力的に描かれています。 完璧超人+腹黒+モラルハザード、でもカワイイって反則でしょ・・w 主人公との掛け合いもテンポが良く楽しめます。 ただし、ミステリー要素に焦点を当てた場合は色々と甘さもある気もします。 そちらは今後期待したい部分ですね。 (上手くやれば叙述トリック等仕掛けられたのでは・・?と少々惜しく感じる部分がありました。) 稀に見る良作だと思います。 次回作も是非購入したいです。 | ||||
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タイトルと内容紹介の文章,そして絵にひかれて購入しました。 本当に久しぶりに一言一句しっかり読み込みました。言葉を早く読むのがもったいないと感じるほど,丁寧な文章に感心しました。 内容も主人公とヒロインの駆け引きがおもしろく,読み応えがありました。 最後の最後で分かるヒロインの葛藤や主人公への想いにちょっとうるっときてしまいました。(年甲斐もなく) おすすめといえる一冊です。 | ||||
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キュートな魅力とゴシップが絶えない ヒロイン月森葉子。 彼女を中心とした事件の捜査は一枚の紙切れ「殺しのレシピ」の発覚により進んでいく。 始めは興味半分で首を突っ込んだ 主人公野々宮だが…。 電撃小説大賞候補作という事で、手にとってみましたが大当たりでした。 このライターさんの書かれるキャラは、心情をよく理解させてくれる文章の下地があり感情移入がしやすいです。 それでいてテンポがよく 軽い文章なのも個人的評価高いです。 ラストシーンはとても「綺麗」でしたが、物語全体の〆としてはちょっと弱かったなと思います。 事件を巡る間に何度も交わされる主人公とヒロインの会話。 そこにはお互いの手の内を読みたいという意図が見え隠れしつつも表面上は初恋の間柄のような奇妙な関係。 少し奇妙で、ミステリアスな恋の物語。是非 一度読んでみてください。 | ||||
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「電撃最終選考作の実力とは、どんなものだろうか?」と思い、買ってみました。 ノリのいい会話とヒロインの謎に引っ張られ、あっという間に読了。それでいて、また開きたくなる不思議な魅力があります。 キャラが生きていて、特に、シニカルな主人公の思考はとても興味深かったです。 主人公とヒロインの駆け引きもさることながら、終盤での刑事とのやりとりはまさに必見です。 斬新なストーリーと、「そうきたか!」的な会話にセンスが光っています。 また、「殺しのレシピ」に込められた想いに、胸が熱くなりました。 非常に満足できる一冊でした。 | ||||
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小説的には、狂気の象徴である事が多いですね。 小説に限らず、フィクション全般ですが。 喜国雅彦のマンガ『月光の囁き』などは、アブノーマルな男女の恋模様を描いた傑作でした。 さて。 この作品も、一種の狂的な危うさを漂わせる女の子と、 彼女の持つ秘密の一端にたまたま触れ、事態に巻き込まれていく、これまた余りまともとは言いがたい男の子の話です。 ジャンルとしては一応ミステリーで、人が死にます。 ミステリーものの持つ『彼女は犯人なのか』的な緊張感と、主人公が手掛かり握っている事を彼女に知られているという状況によって、 上記の女の子の持つ怪しさ危うさを上手く演出しており、 なかなか予断を許さない真相もあいまって、退屈させません。 ミステリーにはこういう使い方もあるのかと感心させられました。 まあ、ヒロインが最有力容疑者というのはミステリー小説としては珍しくないのでしょうが、 ラノベのジャンルでそれをやるとこうなる、という見本のような作品だと思います。 | ||||
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日常に退屈を覚えるシニカリストな少年、野々宮。同じクラスにいるゴシップの絶えない完璧美少女、月森葉子。野々宮がある時、放課後の教室で彼女のノートを拾った際に見つけた一枚の紙切れ。「殺しのレシピ」というタイトルとその内容に、野々宮は興味を抱き、彼女に接触する。が、特にこれといったことも起こらないまままた退屈な日常が始まると思われたとき、彼女の父親が不運な事故死を遂げる。だがその内容は、「レシピ」に基づいた殺人計画に非常によく似通っていた。そして、それからというもの、「レシピ」の持ち主の月森が野々宮に積極的にアプローチをしてきて・・・ 難解トリックを用いたミステリーものに思えますが、そうではありません。野々宮と月森の駆け引き的なものを交えた会話の応酬と野々宮の人間観察がメインです。 主人公の野々宮。すんごく捻くれています。趣味が人間観察とそれから派生する妄想。「日常に退屈を覚え、人間観察を趣味とする」というキャラは割りといるように思えますが、彼はそれが徹底してますね。「偶然レシピを見つけた」とはいえ、持ち主の家族の告別式に興味ゆえに行きたいと思うくらいですし、家捜しをしようとするなど積極的に行動します。また、クラスメイトの好意に気づいていたり、ほんの数分の短い間とはいえ、女性を支配している状況に高揚感を覚えたりと最近のラノベの主人公らしくないところがありますね。新鮮です。この人物像、すごく好きだなぁ。 キュートな悪女、月森葉子。身内が亡くなった直後だというのに野々宮に交際を申し込むなど、その行動は謎の一言。周りは彼女を完璧な人間と捉えていますが、「レシピ」の存在のため野々宮は彼女を疑う。「親を殺したのか?自分を殺すつもり?それとも、とりこむつもり?そもそも本心なのか?あるいは・・・。」「だけど、楽しい」奔放な言動と行動に振り回されつつも、彼女と交流を深めていくうちに、野々宮は「月森葉子」という存在を興味深い特別なものとしていく。もちろん、異性への想いとは違う形で。捻くれた性格なものだから、彼の独占欲もまた捻くれているんですよね。「引っかかるものか」と抵抗する彼を手玉にとる月森の姿もいい。ラストシーンとかいろいろやられました。伏線とはこういうものなんだなと改めて認識しましたよ。「悪女」ですが「キュート」。これがポイントです。 イラストも綺麗ですし、この二人の関係はいいですね。ラストの写真撮影のところとか。この二人以外の登場人物も魅力があります。宇佐美の可愛さが異常。一巻完結もののようですが、続きが読みたいなぁ。しかし、続いたらこの作品のよさを潰してしまうような気もする・・・難しいところです。評価は星五つとさせてもらいます。 | ||||
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