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永遠の途中
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永遠の途中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
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女性二人の視点で物事を捉えつつ、27歳から60歳までの期間を描く、この話の焦点は「仕事に生きる女」と「家庭に生きる女」のどちらを選ぶかというところにあり、正反対の道を生きる二人が羨望や嫉妬、優越や満足などの感情を互いに抱きつつ、それぞれの道について考え、もがきながらも懸命に生きていく。 面白いのは「無視できない存在」「もう一人の自分」のような感覚で互いを認識しているところだろうか。 誰しも他人の中に過去の自分、未来の自分を重ね合わせることがあるが、そういった感情を上手く表現しているなと思うのだ。 | ||||
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主人公2人があまりにステレオタイプなのは残念だが(作者はあえてそうしたのだろうが)、展開のうまさは見事だ。 事前にあらすじも何も知らずに読んだので、こういった設定の物語にしては、新たな展開に期待を抱いて読み進められた。 どの年代の女性が読んでも、自己の人生を振り返らせる強さ・説得力のある本だと思う。 | ||||
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乃梨子と薫という二人の対照的な生き方をした女性の物語です。27歳から60歳までほぼ4年ごとに展開していきます。つまり3年一区切りとよくいわれるように、それぞれの生き方の変化するターニング・ポイントを描いています。 面白く一気に読めました。どちらの主人公にも幸と不幸が交差し「幸せだけれど物足りない」「充実しているが孤独」という言葉がつきまとう。彼女たちの葛藤が年を追うごとに変化していくさまもとても面白く、共感を覚えました。結婚、仕事、子供、出世、不倫、愛人、転職、再就職、老後…悩みはつきることなく彼女達を揺らし続けます。 ただ時代設定がハッキリしていなかったのが残念。あえてそうしたのかもしれないのですが、27歳の時代と60歳の時代の差がまったくないのは違和感を感じる。リストラやSARSを思わせる感染病の流行など現代の話かと思えば、今はとうに死語(?)になってしまっている「一般職」なんて言葉も飛び出してきて戸惑ってしまいました。いったいいつの時代なのか?時代小説風にする必要はないのでしょうが、ある程度彼女たちがどの時代に生きているのかハッキリさせて欲しかった。たぶんそのせいかもしれないけれど、薫の娘、紗絵の描き方が弱いと感じました。 戦後から現代にかけて女性の生き方は劇的に変化しています。それなのに薫や乃梨子たちの生きた時代と紗絵の時代の悩みが同じというのは違和感を感じます。紗絵には仕事か?結婚か?の二者択一の時代ではない、新しい生き方を提示して欲しかったです。 | ||||
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同期入社という同じスタートだった2人の女性が 結婚で少し違った人生になっていくことから始まります。 その都度自分にとって一番いいと思うことを選択してきたはずなのに うまくいったりいかなかったりしてしまう。 そしてお互いを少し羨ましく思い、かつ相手に対して優越感も・・・。 これって、多かれ少なかれ感じたことがある人は多いでしょう。 それでも最後に振り返ったときの言葉がとても良かったです。 自分を信じてあげられれば、本当に素敵な人生になるかもしれない。 唯川さんの作品はよく読んでいますが、一番よかったです。 | ||||
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一日で一気に読んだ。女の人生、27歳から60歳までを描いていて、結婚を選択して家庭に入った方と、結婚せずに働き続ける女の心情のどちらにも、痛いほど共感できた。結局、どちらが幸せか、なんていいきれない。いえるのは、人生はたった一度で、自分の人生のそのときそのときを自信を持って生きることが大事、ってこと。 | ||||
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一見、対照的な二人の物語です。でも本当はそうじゃない。 お互いがお互いの人生を少し軽蔑して、少し羨んでいる、 歩く道は違っても 人の人生を見つめる女心は同じ。 途中までは「どっちの人生も悲しい」って思いました。 女が生きるってことは少し悲しいんだ、と。 でも60歳のとき「振り返って一番後悔していること、それは自分が 選んだことなのに後悔してしまったこと。」という言葉は本当に 胸に来ました。人生は悲しくない。 自分自身がその人生を信じてあげさえすれば。そう思う一冊です。 | ||||
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二人の女性の二つの運命を時系列で追う、というストーリーです。 味も深みもある良い作品で、私は一気に読めました。 直木賞以降、作品を重ねるたびに文章が洗練されていっていることを感じます。 | ||||
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私も一晩で読んでしまいました。 唯川恵さんの本はたいてい読んだのですが,それらの中でTopだと思います!(私的にはネ) 今,私も二つの道で迷っていることがあります。 そのどちらに進むかによって180°…とは言いませんが,人生は変わってしまうと思っていたのです。 しかしこの本を読んで,「私の考えていることは大したことではないのかもしれない」と思えるようになってきました。それはこの本を読んで,みなさん感じてみてください。 とは言っても,まだ判断はできていません。(もう半年も悩んでいるのですが。)この本と一緒に,ゆったりと決めていこうと思っています。 | ||||
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出発点が同じ二人の女性がまったく違う人生を歩いていく・・。 結婚を選んだ女性と仕事を選んだ女性、私は まだ22歳ですが将来をとっても考えさせられました。 | ||||
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いつもは本を読んでもなかなか読み進められないのに、今回は一気に読んでしまいました。結婚をする道を選んだ女と、しないことを選んだ女のそれぞれの生き様が描かれていてまるで自分の人生をシミュレーションしているようでした。文中の「もし、あの時ああしてたらって、自分のもうひとつの人生を勝手に想像して、それに嫉妬してしまうの。何だか、いつも生きてない方の人生に負けたような気になっていたの。人生はひとつしか生きられないのに。」という言葉が印象的でした。 | ||||
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人生とは何ぞや?ないし、時に考えに固執してしまいそうになるときに読んだら、参考になるんじゃないかな? と思えるくらい新鮮で面白かったです。 | ||||
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一晩で読んでしまった。 2人の女性の姿はあまりにもリアルで、「あー、自分みたい…」と ちょっと憂鬱になってしまう所もあった。 このような本が出るということは、こんな気持になるのは 自分だけじゃないんだ。と思う反面、そういうものなの?!と切なくもなる。 途中がリアルだったので、最後はもうちょっと元気になるような 完結の方が私にとってはヨカッタなぁ~と感じた。 …なんて結局は自分次第なんだけれども。 | ||||
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一晩でよみあげてしまいました。2人の女性の人生を、20代後半から60代まで比較しながら描かれていて、共感するところも教えられることも多く「あーそうそう!」と「うーん、そうだったのかあ。。」という思いが、サンドイッチのように交互に感じられ、次へ次へと読み進めました。共感する人多いと思います。2つの女性のタイプで自分がどちらに当てはまるか、自分とは違うタイプの女性がどんな風に考えてるのか、なんて思いながら読むとすごく感情移入できて、読み終わった後には「うし!明日から頑張るぞ!」と元気になれます。20代後半じゃなくても、実はどの年代の女性が読んでもその年代の立場で共感できると思います。 | ||||
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作者はかつて銀行のOLとして何年か勤務していたという。そのせいか、働く女性を描くのがとてもうまい。 結婚、出産、家族の病気…節目節目で仕事を続けるのか、辞めるのか、主婦だったらいつまたどんな形で社会復帰するのか…女性は男性に比べてはるかに多くの分かれ道がある。誰もがその時点で自分が一番良いと思って選んだ道。それでも、ふと立ち止まるとちがう道を歩んだらどうなっていただろうか、などと考えてしまう。 こんなはずじゃなかった、山のような洗濯物を一人で畳むとき、あるいは飲んで帰ってそれでも明日炊く米をとがなければならない時、ふと思ったりするのだ。それとよく似た思いがこの本のなかのあちこちに顔を覗かせる。 だから、作品の中の女性達にとっても共感できる。そうそう、こんなこともあるよなって。そして自分らしく生きていこうって思える。そんな本です。 | ||||
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広告代理店に勤める薫と乃梨子は同期入社の総合職、2人は1人の男性郁夫を好きになる。薫が郁夫と結婚し退職し、彼女は主婦として、乃梨子はキャリアウーマンとして道を歩み始める。 2人の人生を交互に描き、お互いの中に自分の別の人生を見続けていく作品、誰もがよく考える、もしあの時違う道を選んでいたらを考えさせる、テンポの良い作品 | ||||
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かつての同僚である、主婦と働く女の半生を綴った話。 女どうしのやっかみとか、結婚生活の幸福と苛立ち、女が一生働くということについてが「隣の芝生は青い」のような迷いもあるけれども、ポジティブに書かれています。 個人的に山本文緒さんや林真理子さんも好きでよく読みますが、唯川さんの本がいちばん読後感に元気がでます。 結婚してもしなくても、しあわせのものさしは自分が持っているのだなと感じました。 | ||||
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