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こうふく あかの



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【この小説が収録されている参考書籍】
こうふく あかの
こうふく あかの (小学館文庫)

こうふく あかのの評価: 4.00/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(4pt)

アントニオ猪木と昭和のプロレス

男が主人公で語る恐ろしい出来事、恐ろしい妻。
こんな男の気持ちがわかる著者は只者ではない。

アントニオ猪木と昭和のプロレス、男たちに戦う勇気を与えた。
それでは、2030年代の日本のプロレス界はどうなるだろう?
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4093862095
No.14:
(4pt)

生命の根源に触れる小説(大げさにいうと)

大げさに言うと、生命の根源に触れる小説であった。
生命のバトンはこんな感じで地球上の何処かで起こっている。運命的な繋がりってこういう事かも知れないと思いました。
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No.13:
(4pt)

表現しようのない可笑しさに溢れる、西加奈子らしさ満開の作品

妻に不倫され子までなされな男と、その三十年後、覆面プロレスラーの闘いが交互に描かれた作品。二つのストーリーがどこで交差するのか(おそらく誰もが)興味津々で読み進める。

世間体から妻に離婚を切り出せないええかっこしいの主人公。サラリーマンの悲哀と怒りに共感することしきりだ。この手の不倫話しはヘタをすると不快感だけなのだが、妻の夫に対する真っ直ぐな愛情がきわだって、きゅんとなってしまった。その顛末は、三十年後にさらりと判明することになる。

表現しようのない可笑しさに溢れる、西加奈子らしさ満開の作品であった。
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No.12:
(5pt)

人間の悲哀を温かい目線で描いた感動作

面白い。夢中で読みました。
よく練られたストーリーで人間の悲哀を
描きつつも心温まる感慨深い作品です。
サラバ以降はどうもエゴむき出しで
内省的で自分ためにだけに書いていて
読者がおいてけぼりになっているが
この頃の作品はちゃんと外の世界に向かって
書かれており読者を楽しませようとする
プロ意識とテクニックがあったと思う。
まあ最近はそういう職業作家的なものに
疲れて純文学作家、芸術家を目指している
のかも知れないが合っていない気がする。
このころの作者に戻って欲しい。
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No.11:
(5pt)

誰かと誰かの繋がり

誰かと誰かの繋がり、道とはこういうことだったか!みどりより、あかのほうが面白かった。この小説も、普通のサラリーマンの夫婦の日常をコミカルに描いているだけの物語かと思わせて、未来のプロレスの描写もあり、何がどう繋がるのかと考えていましたが、最後の最後でビックリさせられました。一気に読めて、最高でした。
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No.10:
(4pt)

あか

こうふくのあかの、あかとはなんでしょう。「血」をイメージするんですが。
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No.9:
(4pt)

この世に生を受けた時、確実に愛されていたことを確信した。

私はいま、精神的に消耗している。他人を見下したり、考え過ぎて消耗している主人公に自分を重ねた。生き別れたまま30年会っていない父親のことを思い出した。それでも繋がっているのだ。彼とは。孤独が少し吹っ飛んだ。心に一条の光が走った。
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No.8:
(5pt)

みどりも読むべきです

言葉の言い回しを、頭の中でゆっくりと辿りながら、作品に埋没してしまいました。
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No.7:
(4pt)

ネタバレ的な感想

ふたつの話が交互に進んでいくんですが、
最後にびっくりの展開でつながるというお話。

ひとつめがとある三十代の夫婦のお話で、
夫は会社ではできる社員で、家でもいい旦那で。
でも奥さんのことをすごくバカにしてて
そこそこ可愛いけどバカで俺がいなきゃ何もできない
と思っているんだよね。
まずそこがイライラするポイントなんだけど。
旦那様は裏の裏とか考えて良い上司を装ってるタイプで、そこもイライラするんだけど。
とにかく腹立つんだよね。
ある日、奥さんが妊娠するんだけど、
この夫婦はしばらくそんなことしてないので
必然的に奥さんの浮気になるんだよね。
旦那様は内心ブチ切れるんだけど、大人な人間を装って
冷静なふりをするんですよ。
でも奥さんが産むって言い出して、
旦那様も社会的にかっこ悪いから離婚したくなくて。
会社のデキナイ同期の紹介でリングがある居酒屋に行くんだけど、
その動機にだけホントのことを話すんだよね。
その居酒屋にデビュー前の大きなプロレスラーと小さなトレーナーがいるんだけど。
旦那様は奥さんが好きだからじゃなくて、プライドを傷つけられたってことで怒ってるんだよね。
そして、母としてどんどん強くなっていく奥さんに
モヤモヤしだしてキレて誰の子なのか聞き出すんだよ。
そしたらなんと、旅行先で襲われてそのままそうなったと。
奥さんは旦那様が自分に無関心なことが寂しかったんだよね。
そして産まれた子供が浅黒い巨大児。
赤ちゃんと自分が同じ道を共有したことに嫉妬して、
一生この子供を愛せないと思っちゃうんだよね。

もう一つの話は無敗のプロレスラーの話。
覆面してるけど体が大きくてめちゃめちゃ強い。
セコンドに小さいおじさんがいて。
二人共すごい個性的なんだけど、かっこよいんです。
プロレスラーとして戦う限りは、死ぬ覚悟で戦う!
その覚悟があるから勝てる。と。
歳をとってきて、そろそろ負けるんじゃないかって言われてるときに、
得体のしれない新人からの挑戦を受けて試合して…
そのプロレスラーが…

時代がずれていて、最後はうまく噛みあうという
命の大切さとか、夫婦の関係とか。
どういうふうに子供を愛するのか。
最終的には自分の子供を誇りに思うことができるんだけど。
いろんな思いがあったんだろうなと。
素敵なお話でした。
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No.6:
(5pt)

きれいな状態でした。

想像以上にきれいな状態でした。梱包も丁寧でした。娘にもすすめたら気に入ってくれた作品です。
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No.5:
(5pt)

プロレス好きではないが、

人生の全てをあきらめがちに、期待することなく己を少し離れたところから見て『こんな風にやってきた自分なら今はこのくらいかな?』という感じで日々を過ごしているサラリーマン男性のお話とプロレスラーの話とが交互に書かれている。
ともすれば鼻に付きそうな男だが、生い立ちや想定外の不幸も無理やり計算の中に押し込む姿を読み進むうちに目が離せなくなり、私は興味のないプロレス部分は飛ばしてサラリーマンのエピソードだけを読み進んでしまった。
この作者はいつも、内容になんのひねりもないので、途中でラストがわかってしまうが、それでも読み進まずには居られなくなった。
最後までサラリーマンの話を読んでから、やはりプロレスラーの話を、最初に戻って読む必要があり、、ひとは選択肢が少ない方が生き易いのかな~なんて今どきのニートな若者たちの事を思った。
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No.4:
(4pt)

ビールが美味しくなる

靖男が私に似ている。そっくり。だから読んでスッキリした。私には兎島みたいな人がいるのかな
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No.3:
(4pt)

読後感良好

日垣隆氏が「つながる読書術」 (講談社現代新書)でこの著者の作品を絶賛していたのがこの作品との出合いのきっかけ。
日垣氏の感想と同様に今後が非常に楽しみな作家だと思った(まだ若い)。

2つの物語が同時に描かれ徐々に近づき終盤に見事に一つとなる部分で「繋がった」という感じして心地良かった。
血の繋がりのない親子(しかも妻の不貞で出来た子供)であっても長く一緒に暮らすことで我が子と呼べる日がくることをこの作品から強く伝わり読後感が非常に良かった。

巻末に収録している西原理恵子との対談も面白い。
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No.2:
(4pt)

爽快、人間っていいもんよ

何気ない日常の出来事や、信じられない問題、家族
社会・・・全ては、つながっているんだよ。
自分だけが、いい人間なんて思うんじゃないよ、正と負、大と小
善と悪、だから人間はいきていけるんだよ。
生まれ来るときも、死を迎えるのも、ひとりなんだから。
でも、どこかで必ず事実はつながっている。
それを受け入れないとね。

それに気づいたとき、みとめたとき
連帯感と幸福感に包まれる・・・そんな脳天がつきぬけそうな感情が
こうふくあかの には詰まってます。

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No.1:
(4pt)

何だか不思議なタッチ

2007年と2039年の物語が交差する不思議なお話。

2007年のお話は、
妻が自分の子ではない子を妊娠した男の話。
なんていうか、
妻に対する想いが自分勝手で、
外面はよく思われようとする男の身勝手さが
溢れていて、あまり共感できなくて
非常に読み進めるのがきつかった。
中盤以降、次第に追い詰められながらも
悩める姿に少しずつ、頑張れよ〜なんて思いながら読めたけど。
最後、子どもが産まれ、
その後、彼の取った行動、
それが2039年の話に繋がって行くわけだけど、
その辺は上手いなぁ〜と思った。

正直、
2039年のプロレスラーの話しとどう絡んで行くのか、
と思ったけれど、
しっかり2007年と2039年が繋がっていて
思わず「お〜〜〜っ」と感嘆してしまいましたよ。

今作も
前作「こうふくみどりの」に引き続き
猪木が実に良い働きをしている。
何故に猪木にここまで入れ込んでいるんだ!西さん。
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4093862095

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