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きりこについて
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きりこについての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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これほど執拗にブス、ブスと繰り返す小説をはじめて読みました。 前半、主人公の少女のブス加減がこれでもかとばかりに繰り返されます。 そもそもブスとは なに? 人間の容れものと中身。 人にとっての美醜とは。 その人がその人としてある存在の意味...などなど 扱っているテーマは普遍で正直でまぁ重いのですが このままだとさすがに嫌になるこのダメ押しのしつこさに 『猫の視点』を挟むことで絶妙なバランスをとっています。 テーマの重さが読者に正面切ってぶつかるのをうまくかわしている。 このあたりが作者のセンスでしょう。 ちよっとズルイやり方ですが(笑) 最後が気持ち駆け足になったのが残念ですが 黒猫ラムセス2世の独白、とくに猫的大阪弁は上等です。 山田詠美 「蝶々の纏足」 木地雅映子「氷の海のガレオン」 という少女期を描いての名作、私の中でのベストですが そのどちらにもないカラリとした読後が魅力です。 | ||||
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カヴァーが子供っぽいので,誤解されても無理ないことだが,これは大人向けのファンタジーであってヤング向けではない.優しい心を醜悪な外貌に包んだ きりこ という名の女性の幼い頃からAVビデオ製作会社の副社長時代に至る成長 ( ? ) を,お互い言葉が分り合うと思い込んでいる超知性的な黒い雄猫 ラムセス2世 が描いた,という残酷で皮肉な (これが著者の持ち味なのだが) 物語なのである.最初は きりこ が余りといえば余りの無残でページが進まないが,優しさが表に出てくる頃は著者の意図も納得できるようになり,変った趣向のコメディーファンタジーが楽しめるようになる.全く奇想天外な発想で,テヘラン生まれエジプト育ちはさすがだ,と感服する.これほど途中が苦く,かつ後味のよい物語は,あまり経験がない.読んでよかった. | ||||
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きりこはブスな女の子。 両親の深い愛情に恵まれて 自分がとっても可愛いと思い中学まで過ごすが、 好きだった男の子に言われた『ブス』の一言から 次第に引きこもっていく。 が、ある事件をきっかけにきりこは少しずつ本当の自分を 認めていく。 きりこが拾ってきた猫、ラムセス'U世の目を通して 描かれるこの作品。 単なるブスの女の子の物語かと思いきや、 そうでないのが西さんらしい。 容れ物である自分の外見と 本当の自分である中身。 どちらも本当の自分で どちらも大切にしなきゃね、というメッセージが 強く込められているような気がする。 自分の好きなように生きることは 結局自分を一番大切にしていること、 周りの目を気にしながら生きることは 本当の自分をないがしろにしていることなんではないか、と そうか、そうだよなぁ、と 感心させられた。 人はやっぱりどうしても外見に目が行っちゃうものだけど、 ちゃんと中身も全部ひっくるめて 人を見なくちゃ、いけませんね。 | ||||
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人間の悩みを賢いしゃべれる猫が違う価値観で励ましてくれる話。ひょっとすると猫はしゃべれないだけで、冷ややかなあの視線は本当に人間を見下しているのかも。 | ||||
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