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通天閣
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通天閣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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大阪人は絶対読むべき。 大阪人以外の人も、楽しめる物語。 こんな俺でも、また明日も同じでも、 まわりの人を大切に、しっかり生きていこうと思いました。 西さんありがとう。 | ||||
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西加奈子という作家の小説を初めて読んだのですが、なかなか面白い。 通天閣周辺にすむ中年男と若い女性の2人。2人の接点は何もないと思っていたのが、最後には意外な接点が。 最後の顛末は漫画のように笑えました。大阪好きには一度は読んでもらい小説。一気に読めてしまいました。 | ||||
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さくらを読んだときは、退屈でとちゅうでやめてしまった。 しかし、この作品は違った。おそろしく達者な筆で人生の、大阪の街で生きる人々の悲哀を描ききっている。 登場するのは東京のマスコミに刷り込まれたような典型的な大阪人だが、これが通天閣、新世界界隈となるとまったく違和感がない。 そして上辺だけを見ればどうしようもない人々だが、心の中には人それぞれの悲哀、愛情、感慨、思い出を抱いて生きているということを作者は、澄んだ目で見つめ、見事に描ききった。 この人は第二の田辺聖子になるのではないだろうか。 近い将来、必ずや大きな物語りを書くだろう。 | ||||
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他の方も書かれているように、中盤から目が話せなくなります。 序盤は、なんじゃこりゃと言って放り出したくなるようなつまらなさ。 なぜかというと。あまりにマクロ。出来損ないの小説のようです。 ただ、途中から、登場人物に動きが出てきて、 読み進められます。 最後は、「愛してる」と叫ばれる棟の上の「ダマー」と同様、 ちょっと感動的です。 なかなかいい小説でした。 | ||||
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登場人物がだれもぱっとしない人ばかりです。美男美女も出てこないし、順風満帆な人生を送っている人も出てこない。舞台になっている場所も人情味あふれる感じの町ではあるが、人情を感じるような人間関係は描かれていない。でも、この作品にとっても「愛」を感じました。感動的な文章や素敵な言葉がちりばめられている、というわけでもないのに、文章一遍だけを読むと粗雑で淡々とした文章なのに、最後まで読むと心に何か温かなものが残っている、そんな作品でした。著者の中で一番好きな作品になりました。 | ||||
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かわいいなって。思いました。 マメを失いたくなくて、マメに罪悪感を持たせるためにしょーもないスナックで働いてる彼女のこと。 本当なら、そんな自分のプライドを持ってないような、 オトコがすべてみたいな女、好きじゃないんだけど、 なんか、いとおしく思えるんだなぁ。 西さんのお話だと。 マメって、犬っぽい名前だけど、 そんな名前にも、やさしさがあふれてる気がする。 でも、みなさん書いているみたいに、はじめはあんまり引き込まれないから★4つ。 | ||||
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大阪生まれで大阪育ちの私にとって、通天閣そのものには、何ら感慨を有さない。 上った事も無いし、日立の広告と、天気予報のイルミネーションの目立つ、単なる建造物に過ぎない。 つまり、大阪人の心の拠り所でもないし、大阪人の誇りどころか、何となく恥ずかしい。 それは、通天閣を、よく知っている方には、分かってもらえると思う。 通天閣そのものよりも、周囲にある串カツ屋に、魅力を感じる。 名物の串カツでビールをあおる、なんてグッド! 通天閣なんて二の次だ。 通天閣そのものよりも、この二人の心の屈折の具合が面白い。 「過剰に」おせっかいで、好奇心の強過ぎる大阪人にもまれる、二人の挙動が興味深い。 物語は、淡々と進む。 大きな抑揚もなく、終盤までさしかかる。 そして、一つのハプニングだ。 このハプニングに対する、周囲の冷めた反応も、なるほどと思う。 しかし、ハプニング以降の、二人の心境の変化は、目覚ましい。 それは、驚く程、前向きだ。 私を含めて、人生の荒波に、打ちひしがれている方にこそ、共感出来る部分が多いと思う。 本書を手に取る方は、少し人生観が変わるかも知れない。 | ||||
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本の世界に入り込むまでにすご〜く時間がかかります。 序盤は本当に面白くない。 でも二人に欠けているものが見え始めると少しづつわかってくる。 関西独特のノリとテンポの良さで読ませます。 二人に欠けているもの・・・それは「愛情の記憶」。 愛すべきものを愛してあげることもできなかった後悔と、 愛してほしかった人に愛されなかった過去。 恋愛だけでなく、広い意味での愛。 それを沢山傾けられたり、あるいは抱いた経験は その人自身を作る大きな要素になるものなんですね。 東京の人にとっての「東京タワー」、 そして大阪の人にとっての「通天閣」って 何か大きな意味のあるものなのでしょうか。 人生に立ち止まってしまった時、 高い建物に登ってみるっていいかもしれない♪ 下界に見える町並みや人、車の小ささを見たら、 何かふっきれるものがあるかもしれません。 | ||||
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ベストセラーの「東京タワー」に比べると、やはり高さの分、差がついたということか。 読み始めは少したいくつな気がしたが、徐々に引き込まれていった感じがする。大阪人の僕などには確かに染み入るくだりがあるが、関東の人にはどうだろうか。 微妙にクロスすることになる、中年男と若い女性。「あぁ、そういうことだったのか。」と物語の途中でわかる謎かけめいたストーリー展開は、なかなかのもの。 うまくいかない人生を送っている人、一読です。 | ||||
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有名なものでも2冊ある「東京タワー」は関東の都市生活者を象徴するネーミングだ。ならば、「通天閣」はどうだっっ。通天閣って、大阪人にとって何なの?通天閣が代表する関西人の生き様って、どんなもの? 通天閣は、そびえたってない。そりゃ高いよ。でも、まあええやんか、と言ってくれているような気がする。ちょっとカッコよくないかもしれないけど、絶対優しいやんか。 40過ぎたバツイチおっさんと、20そこそこの2流大卒女子(シングルマザーの子)の、別々の現代都市生活が交互に描かれる。どちらも通天閣のまわりでウダウダ投げやりに暮らしている。終盤、二人の人生がクロスする場面は、ストーリー作りのうまい西さんならでは。ぐいぐい迫ってくる。作り過ぎない結末も好印象。 各章の冒頭の、起きかけの登場人物の夢を描いた部分は、余り効果的じゃないかも…。 | ||||
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夢を失いつつ町工場で働く中年男と 恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。 この二人の日常が交互に描かれています。 そしてこの二人が接することはありません。最後までは。 最後にほんのちょっとだけ接することになるけれど お互いがお互いのことを認識することはほとんどなく そして物語は終わります。 主人公同士が結局会話らしい会話も交わさないまま 話が終わってしまう、 そんな小説です。 二人とも毎日にうんざりしながら それでいてその日常から抜け出そうとせず いつものように日々を繰り返す。 お互い、恋愛に関して心に傷を持つ。 誰かをしっかりと愛したこと、 誰かにしっかりと愛されたことを認識できないまま 今日までやってきた。 しかし、 そんな日常に起こったある事件。 その事件を通して、自分が誰かを愛していたこと そして誰かを愛していたことに気づく。 最後の最後にようやく希望の光が見えてきた、 そんな話でした。 悲しいときには通天閣に上るのがいいのだろうか? 上ってみたいもんだ。 | ||||
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