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テティスの逆鱗
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テティスの逆鱗の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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唯川恵の小説は好きでよく読んでいるが本書には恋愛などは出てこない。それなのになぜかすごく引き込まれて一気に読んでしまった。 4人の主人公がどんどん「いってはいけない方向にいっている」という切迫した感じが伝わるのだ。 整形をしたことがない人間にとって整形した感想というのは想像の範囲でしかないが、やはり自分の身体に故意にメスを入れるというのは何らかの影響を与えるのかも知れない。 そして欲しいものを買うかのごとくどんどん自分の身体を変えていった結果、「自分とは一体何者なのであろうか」というアイデンティティの崩壊が起こるのだろう。 きっと世の中には実際に本のような女性(さすがにここまで狂ってはいないだろうが)も多かれ少なかれいるんだろうなと思った。 普通に年を重ねて皺が増えても体重が増えてもそれって幸せなことなんだと確認させられる一冊である。 男性はともかく女性にはおもしろいと思う。 | ||||
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一気読みできるというのは、物語にひきこまれたということ。 ちょっと有名なマンガに似てますね。 美人で容姿が売りの売れっ子芸能人が、美容整形依存症になっていくところ。やり手の女社長も出てきたり、売れるための接待も描いてる描写が、マンガと小説の違いはあれど、似てる。まあ、この設定は、この描き方しかないのかもしれないけれど。 売れっ子芸能人だけじゃなく、様々な女性が整形に依存していく話です。 「依存」は心が満たされないからおこるもので、その先には、さらなる空虚が待ってるわけです。 唯川さんの本は、読んでいると女性として心がえぐられるような作品が多いです。それでも、読みたいと思うのは、やはり、女性なら誰しも目を背けてはいけないと深層心理では思ってる部分をリアルに描いているからじゃないかなあと思います。 何かに依存してしまうのなんて、誰にも起こることであり、それが「美」というのは、それこそ、誰にでも起こりうることです。 今までは、「恋愛」(しかもドロッドロ)がテーマのことが多かった唯川さんですが、なんだか、もっともっとさらにドロドロとした世界へ進んだような気がしました。 ただ、小説の章立ての手法も、また、今回のテーマも、そんなに目新しいものではないので、その点で、☆4つです。作品は、楽しめる作品でした。文体も、相変わらず読みやすいです。 | ||||
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