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(短編集)
我らが隣人の犯罪
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我らが隣人の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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どしっと重い感じもなく割と普通に楽しめます。 | ||||
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宮部みゆきさんのデビュー作ということで読んでみました。引越した先の隣家の犬の鳴き声に悩まされた兄妹が叔父と犬の誘拐を試みるという話。コミカルな感じで、「火車」のシリアスな感じとは全然違くてちょっとびっくりしましたが、所々に「火車」につながるエピソードもあって興味深く読みました。ほのぼのと気楽に楽しめました。 | ||||
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知らなかった。時代背景が古いなぁって思いながら読んだのだが、 よくよく見ると20世紀の作品でした。 確かに街にはまだ防犯カメラもなければ、携帯電話も普及し始めた ばかりのころ。 ミステリー小説には良き時代でした。 | ||||
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宮部みゆきは江戸ものの短編が素晴らしいと思っていたが、いくつか長編は素晴らしいと思うし、この本のように現代を背景にしたミステリーものでも素晴らしい。 タッチは軽い。ときどき村上春樹の短編を読んでいるような(雰囲気は)錯覚を起こすことがあるが、春樹のような無駄な修飾や持ったまわったような比喩はない。無駄をそぎ落とした中にも柔らかみのある文章で物語がどんどん進んでいく。 『祝・殺人』のような戦後から抱えている闇が現在の殺人につながるようなところは松本清張っぽいなあと思うし、よど号のハイジャックが謎の推理を紐解くきっかけになるなどはのちの『蒲生邸事件』なんかを彷彿とさせるような何かを感じさせるものもある。宮部みゆきが後に見せる圧倒的な多様性がすでにこの短編集の中にある。 この短編集だけでもいろんなバリエーションやタイプがあり、それらがわざとらしくもなく、「あっ」と思うような結末にむかって行って、しかもそれなりに説得力のある伏線回収がなされる。この技量はたいしたもの。 長編もしつこくないし、短編もうすっぺらくない。現代ものも、ミステリーもの、怪奇譚もSFも時代小説もなんでもこなしてしまう。小手先の器用さの薄っぺらさがない。本当にすごい作家だと思う。 | ||||
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このところ宮部みゆき作品を読んでいて、デビュー作もゼヒ読んでみたかったので購入しました。 期待を裏切らず、面白かったです。 | ||||
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とても面白かったです。自分の好みにヒットしました。お勧めです 気負わずにさらっと読める作品でした | ||||
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「よくこんなストーリーを考えついたもんだなあ!」と感心した。凡人には、考えも及ばない。 特に、「祝!殺人」が凄い。なぜこの人が、なぜこんな方法で殺されたのかが、どうして解明されたのかも含めて、想像を超えたものだった。 標題作の「我らが隣人の犯罪」も、どんでん返しが素晴らしかった。 | ||||
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宮部みゆきという作家は本当に頭の良い作家だという感じがする。トリックが確かに技巧的ではあるが、何か明るさがあり、また人間肯定的なトーンがある。「この子誰の子」という短編ではAIDで生まれた子の優しさ、その家庭や恵美という女性、その子である葉月ちゃんという人々の温かさみたいなものが基調にある。だから、深刻なテーマだが 救われる思いがするのであろう。 トリックがごく自然に作品の構成の中に埋め込まれていて、またいかにもありそうな感じを与えている。 | ||||
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みなさんのレビューの通りだれも死なないミステリーでおもしろいです。 こうゆう作品、もっと増えてほしいです。 | ||||
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本書は、「我らが隣人の犯罪」「この子誰の子」「サボテンの花」「祝・殺人」 「気分は自殺志願」の5編の短編を集めたもので、1990年に刊行された単行本 を文庫化したものである。 いずれの作品も、初出は1987年から1989年までのもので、表題作となっている 「我らが隣人の犯罪」は讀物推理小説新人賞受賞作品で、今や日本を代表する 売れっ子作家でいらっしゃる著者のデビューのきっかけとなった作品である。 どうにかしてやっと見つけた中古アパートに引っ越してきた一家を待っていた のは、隣家からけたたましく聞こえる犬の鳴き声。主人公の誠と、そのおじさ んは、この犬を連れ出す計画を立てるが…。「我らが隣人の犯罪」 雨の日に留守番をしていたサトシの家に、突然やってきた赤ん坊を連れた女性。 その赤ん坊はサトシの父の子どもだと言い、家に上がり話をすると…。「この子 誰の子」 小学校の卒業研究でサボテンの超能力について調べたいと言ってきた6年1組 の児童たち。現実離れしたこの提案に担任は指導を放棄し、保護者からも冷た い視線を感じる中、教頭はOKサインを出す。ところが、児童たちの本当の目的 とは…。「サボテンの花」 都内で起こったバラバラ殺人事件。結婚式場に勤める女性が、刑事の佐竹に語 った推理を通して、事件の真相が明らかになっていく…。「祝・殺人」 まだ駆け出しの作家である周平に、自らの自殺志願を打ち明けた初老の男性。 周平は、この男性に思いもかけぬ提案をすることになる…。「気分は自殺志願」 著者がまだ20代の頃に書き上げた作品で、今でも版を重ね続けているところが、 著者の人気を物語っていますね。著者の初期の作品を、どうぞ。 | ||||
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学校が舞台であったり、少年の視点で書かれていたり、その他の作品も善意の人がたくさん登場するミステリ集。 ページを繰る手を滞らせない語り口と展開に、すらすらと二日で読み終えてしまった。 | ||||
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この本は宮部みゆきが書いたショートストーリーがまとめられた作品です。 内容は主人公が小学生、さえない刑事、平凡な作家などと多種多様な一癖ある人物たちで、共通する部分はミステリでしょうか。全部が事件の謎解きというわけではなく、目の前の問題を普通じゃない奇抜な考えと行動で乗り越えていく、といったところです。 短いわりには読みごたえもあり、内容も重くないので、ちょっとした時間に読めてしまいます。 ちなみに、自分は登校中電車に揺られて読みました。 | ||||
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ミステリ、と言えば必ず死体が出て来るもの。そう思ったら大間違い。犯罪が起きなくてもミステリは存在するのです。宮部作品は、長編はもちろん読み応えもあるし、時代物もおもしろい。でも私は、こういった短編集が結構好き。短い話で読者を満足させるのって、結構大変なことだと思うからです。 この中で一番好きなのは、『サボテンの花』。小学生の子どもたちが卒業研究にサボテンの超能力を証明する、という課題を選びます。担任教師は猛反対。しかし、本来研究課題は自由であるはず、と退職間近の教頭先生は子どもたちの味方になります。この教頭先生、一部の教師や親からは反感を買っている”教師らしくない教師”なのです。つまり、子どもたちの味方。子どもをきちんと”人間”として扱っている立派な大人。だからこそ、「校長」にはなれないらしい。 子どもたちがどうしてそんな研究課題を選んだのか。それが卒業式のあとわかるのですが・・・ちょっと泣けます。学校にこんな先生がもっといたら。親がこんな風に子どもを見つめていたら。子どもたちにとって世の中はもっと楽しいところになるはずです。 とても短い小説なのに、すごく心に残ります。「火車」とか「理由」とか、分厚い長編もいいんですが、こういう子どもたちの気持ちが丁寧に書かれている作品も大好きなのです。そういえば、『サボテンの花』が舞台になるんですよね。それも見てみたい気がします。 | ||||
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作者は本作以前にもサスペンス風の長編を発表していたが、お世辞にも良い出来とは言えなかった。本作もミステリとして読むとガッカリするが、登場人物たちの人間模様をほのぼのタッチで描いた人情物として読めば良い出来だ。 中でもタイトル作が秀逸で、ストーリー展開と最後のオチがうまく融和している。作者の風貌からか、こうした人間の機微を描く作風が合っているのだと思う。個人的には、本作を作者の飛躍のベースとなる出発点と評価している。 | ||||
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宮部みゆきさん本の中で初めて買った1冊です。 電車の中で一気に読み終えてしまいました。 短編で構成されているので読みやすいです。 じっくり読みたい方には不向き!? なんだかその情景や登場人物の行動が自分の頭の中で描かれて、 本を読んでいないような感覚になれました。 面白かったです。 | ||||
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短編集なだけあってサクサク読めた。タイトルの作品は短編の中にもお楽しみ要素満載で上手いことまとまっているんですよね~。他のも面白かったけど、この作品のインパクトというか完成度を最初に読んでしまうと、さすがに霞む。短編なりの楽しさがあったけれども長編でずっと推理を楽しんでいたいと感じる作品だった。 | ||||
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デビュー作でもあり本書の表題作でもある「我らが隣人の犯罪」を含む短編5編を収録。初期の作品ということで、読んでいてこそばゆい感じもするが、ユーモアと小洒落た構成に好感が持てる。少年が主人公であったり、その後の作品に見える宮部流小説の片鱗を思わせる。それぞれ趣向の違った作品たちが、短編集の楽しさを教えてくれる。好意を覚える作品が多く、お勧めできる一冊だ。 | ||||
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この本は宮部みゆきの最初の短編集です。表題作『我らが隣人の犯罪』はデビュー作なのだそうです。全部で250ページしかなくずいぶん薄いのですが、『魔術はささやく』が話題になったことを受けて急いで編纂したのでしょう。5作の短編のうち4作までが殺人以外の題材を扱ったもので、人を殺さなくても良いミステリは書けることを見事に証明しています。犯罪を犯す側を主役に据えたものが多いのも特徴です。犯罪といっても、ちょっとしたイタズラに毛が生えた程度のもので、違法でないものも含まれるのだが、そうした“犯罪者”たちをユーモアたっぷりに描いています。ただひとつ殺人が登場する『祝・殺人』はうって変わってかなり陰惨な殺し方の事件を扱ったもので、犯人の心理も結構ゆがんでいます。他の作品とのコントラストのせいか、この作品の陰惨さが際立っており、印象に残りました。また、表題作や『サボテンの花』における子供の描き方の鮮やかさは、既にこの頃から宮部みゆきの専売特許となっています。 | ||||
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「我らが隣人の犯罪」他4篇収録の短編集。どの話も個性が生きていて、みずみずしい感じの読後感を与えてくれました。その反面推理の手法や駆け引きをも巧みに描かれていて、なるほどな、と思わせる部分も多々ありました。個人的には「サボテンの花」と「祝・殺人」が好きです。人間の「良さ」と「悪さ」が対照的です。読後感は良好です。最近、みずみずしい本に出会ってないなぁ。そう思う人にお勧めします。下手なレビューで申し訳なかったです。 | ||||
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短編集なのですが、どれもこれも「よくこんなにいいものが思いつくな…」と脱帽するくらいいいです。どれもこれもそれぞれの個性をしっかり持っていて、心に残る作品。個人的に好きなのは一番最後の「気分は~…」。レストランのオーナーとの巧妙なやりとりには、宮部さんの腕に舌を巻きました。 | ||||
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