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(短編集)

我らが隣人の犯罪



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我らが隣人の犯罪の評価: 4.00/5点 レビュー 37件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21~37 2/2ページ
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No.17:
(5pt)

さわやか〜黒くない

この本は宮部みゆきが書いたショートストーリーがまとめられた作品です。
内容は主人公が小学生、さえない刑事、平凡な作家などと多種多様な一癖ある人物たちで、共通する部分はミステリでしょうか。全部が事件の謎解きというわけではなく、目の前の問題を普通じゃない奇抜な考えと行動で乗り越えていく、といったところです。
短いわりには読みごたえもあり、内容も重くないので、ちょっとした時間に読めてしまいます。
ちなみに、自分は登校中電車に揺られて読みました。
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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No.16:
(5pt)

ほのぼのとしたミステリ

 ミステリ、と言えば必ず死体が出て来るもの。そう思ったら大間違い。犯罪が起きなくてもミステリは存在するのです。宮部作品は、長編はもちろん読み応えもあるし、時代物もおもしろい。でも私は、こういった短編集が結構好き。短い話で読者を満足させるのって、結構大変なことだと思うからです。
 この中で一番好きなのは、『サボテンの花』。小学生の子どもたちが卒業研究にサボテンの超能力を証明する、という課題を選びます。担任教師は猛反対。しかし、本来研究課題は自由であるはず、と退職間近の教頭先生は子どもたちの味方になります。この教頭先生、一部の教師や親からは反感を買っている”教師らしくない教師”なのです。つまり、子どもたちの味方。子どもをきちんと”人間”として扱っている立派な大人。だからこそ、「校長」にはなれないらしい。
 子どもたちがどうしてそんな研究課題を選んだのか。それが卒業式のあとわかるのですが・・・ちょっと泣けます。学校にこんな先生がもっといたら。親がこんな風に子どもを見つめていたら。子どもたちにとって世の中はもっと楽しいところになるはずです。
 とても短い小説なのに、すごく心に残ります。「火車」とか「理由」とか、分厚い長編もいいんですが、こういう子どもたちの気持ちが丁寧に書かれている作品も大好きなのです。そういえば、『サボテンの花』が舞台になるんですよね。それも見てみたい気がします。
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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No.15:
(4pt)

出発点という印象

作者は本作以前にもサスペンス風の長編を発表していたが、お世辞にも良い出来とは言えなかった。本作もミステリとして読むとガッカリするが、登場人物たちの人間模様をほのぼのタッチで描いた人情物として読めば良い出来だ。
中でもタイトル作が秀逸で、ストーリー展開と最後のオチがうまく融和している。作者の風貌からか、こうした人間の機微を描く作風が合っているのだと思う。個人的には、本作を作者の飛躍のベースとなる出発点と評価している。
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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No.14:
(3pt)

のちの作品の原点ともいえる短編集

のちの宮部作品に大きく影響を与えたであろう5つの短編から構成されています。
一番のお気に入りは「祝・殺人」です。「長い長い殺人」や「模倣犯」といった作品の原点ともいえる短編です。表題作の「我らが隣人の犯罪」や「サボテンの花」からは、のちの「今夜が眠れない」や「夢にも思わない」といった少年を主人公としたユーモアを交えた作品を思い起こします。
ただ最近の秀作を知っているだけに、それらと比べるとやや物足りなさを感じるのは私だけでしょうか。宮部作品にはどうしても強く期待してしまいますので。
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No.13:
(5pt)

一気に読み終えました

宮部みゆきさん本の中で初めて買った1冊です。
電車の中で一気に読み終えてしまいました。
短編で構成されているので読みやすいです。
じっくり読みたい方には不向き!?
なんだかその情景や登場人物の行動が自分の頭の中で描かれて、
本を読んでいないような感覚になれました。
面白かったです。
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No.12:
(4pt)

長編でみたい

短編集なだけあってサクサク読めた。タイトルの作品は短編の中にもお楽しみ要素満載で上手いことまとまっているんですよね~。他のも面白かったけど、この作品のインパクトというか完成度を最初に読んでしまうと、さすがに霞む。短編なりの楽しさがあったけれども長編でずっと推理を楽しんでいたいと感じる作品だった。
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No.11:
(4pt)

宮部みゆきの原点

デビュー作でもあり本書の表題作でもある「我らが隣人の犯罪」を含む短編5編を収録。初期の作品ということで、読んでいてこそばゆい感じもするが、ユーモアと小洒落た構成に好感が持てる。少年が主人公であったり、その後の作品に見える宮部流小説の片鱗を思わせる。それぞれ趣向の違った作品たちが、短編集の楽しさを教えてくれる。好意を覚える作品が多く、お勧めできる一冊だ。
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No.10:
(4pt)

最初の短編集

この本は宮部みゆきの最初の短編集です。表題作『我らが隣人の犯罪』はデビュー作なのだそうです。全部で250ページしかなくずいぶん薄いのですが、『魔術はささやく』が話題になったことを受けて急いで編纂したのでしょう。5作の短編のうち4作までが殺人以外の題材を扱ったもので、人を殺さなくても良いミステリは書けることを見事に証明しています。犯罪を犯す側を主役に据えたものが多いのも特徴です。犯罪といっても、ちょっとしたイタズラに毛が生えた程度のもので、違法でないものも含まれるのだが、そうした“犯罪者”たちをユーモアたっぷりに描いています。ただひとつ殺人が登場する『祝・殺人』はうって変わってかなり陰惨な殺し方の事件を扱ったもので、犯人の心理も結構ゆがんでいます。他の作品とのコントラストのせいか、この作品の陰惨さが際立っており、印象に残りました。また、表題作や『サボテンの花』における子供の描き方の鮮やかさは、既にこの頃から宮部みゆきの専売特許となっています。
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No.9:
(4pt)

読後感がいい。

「我らが隣人の犯罪」他4篇収録の短編集。どの話も個性が生きていて、みずみずしい感じの読後感を与えてくれました。その反面推理の手法や駆け引きをも巧みに描かれていて、なるほどな、と思わせる部分も多々ありました。個人的には「サボテンの花」と「祝・殺人」が好きです。人間の「良さ」と「悪さ」が対照的です。読後感は良好です。最近、みずみずしい本に出会ってないなぁ。そう思う人にお勧めします。下手なレビューで申し訳なかったです。
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No.8:
(5pt)

良いとしか言いようがない

短編集なのですが、どれもこれも「よくこんなにいいものが思いつくな…」と脱帽するくらいいいです。どれもこれもそれぞれの個性をしっかり持っていて、心に残る作品。個人的に好きなのは一番最後の「気分は~…」。レストランのオーナーとの巧妙なやりとりには、宮部さんの腕に舌を巻きました。
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No.7:
(5pt)

初めて読んだ宮部さんの作品でした。

友人に勧められて、宮部さんの本を読んでみようと思いました。書店に行き、始めに手にとったのがこの本でした。一つの物語ごとに区切りがついているから短編集は読みやすいかな、と思っていたのですが、大間違い。一つの作品を読んだら、次、次、と止まらなくなり、下車駅を過ぎて本を読み終えるまでひたすら読書に没頭してしまいました。初めて宮部さんの作品を読む方、まだ読んでいない方、どちらにもオススメです!ちなみに、私の好きな作品は「サボテンの花」です。最後には涙してしまいました・・・。他のどの作品も感動と驚きの連続ですよ!
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No.6:
(5pt)

すべてのはじまり

デビュー作にはその後の作家の要素すべてが詰まっているといわれる。デビュー作を含むこの短編集も例外ではない。巧みなストーリィ運び、みずみずしい少年像、ほんわかした暖かい作風、などその後の魅力の原点がすべて入っている。これから作家をめざす人にもぜひおすすめしたい一冊だ。ただ難点は、文庫版の解説。誰が書いたかは本人の名誉のために伏せるが、ヒドイ、ですね。
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No.5:
(4pt)

これが原点

宮部みゆきさんデビュー作であり、宮部ファンならぜひとも読んでほしい作品だ。当然のことながらかけだしの新人だったにもかかわらずかなりレベルの高い仕上げになっている。ただ、違和感を覚えるのは普通の人間に安易に犯罪に荷担させている点だ。宮部作品にはひねりにひねったトリッキーといってよいものもあるがそれでも読者を納得させるのは太い筋がとおっているからだ。いまや押しも押されぬ第一人者になってしまったからこそ書いてしまった高望みかもしれないが。
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No.4:
(4pt)

短編としてはとってもいいサボテンの花

この中に掲載されている「サボテンの花」はとにかくオススメです。最後の子供達の手紙を見て、涙ぐんでいる副校長先生をちょっと想像しただけでこちらも温かい気持ちになって涙腺が緩みます。子供達を教育するというのはこういうことを言うのだろうと思うし、相手の気持ちを考えるという意味でも勉強になる。きっとこの先生はさぞかしおいしい酒が飲めるでしょう。是非、学校の先生に読んでもらいたい。
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No.3:
(5pt)

今でも一番のお気に入り

 今や押しも押されぬ人気作家の宮部さんですが、すみません、今でも私が一番大事に思うのは、この本収録の「サボテンの花」なんです。少し前に別タイトルでミュージカルになっていたのには驚き、懐かしくて行きたくて真剣に検討してしまいましたよ。行けなかったけど・・・。 「宮部みゆきって読んだことないけど、面白い?」という人は、まず手始めにこの本をどうぞ!このお値段でこの充実感、絶対お買得!
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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No.2:
(4pt)

素晴らしい!『サボテンの花』

じつは、宮部みゆきと私とは同じ年である。 だからどうなんだ、と人は言うだろうが、私にとっては驚き以外の何物でもない。同じ年にして、どうして、こうもあらゆる年代の人の気持ちがわかるのか……。別に時代に苦労させられた世代ではないのだ。彼女の生い立ちをみても特別特異な経験をしているそうでもなさそうである。要は人間を見る目が確かで、暖かいのである。そういうことが最もよく現れた作品がこの5編の短編集の中の「サボテンの花」だと思う。絶対何かある、とおもいながらも、最後まで結末が見えなかったし、見えたときの暖かい気持ち……。作者の描く「少年」はいつも素晴らしい。
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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No.1:
(5pt)

どれも素晴らしい、短編集です。

この本は是非、「サボテンの花」から読んで下さい。子どもだった自分と少し大人になった自分との二人で、楽しんで読むことができると思います。そして最後には権藤教頭とともに生徒に泣かされて下さい。次に「この子誰の子」を。主人公の男の子の優しさに、ホッとして下さい。
我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)Amazon書評・レビュー:我らが隣人の犯罪 (宮部みゆきアーリーコレクション)より
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