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ぬばたまおろち、しらたまおろち
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ぬばたまおろち、しらたまおろちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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読み始めはちょっとゆっくり目な感じでしたが、先生が箒に乗って「ひゃっほー!」するあたりから一気呵成、テンポ良く楽しく、どうなるのかハラハラしながら引き込まれていました。 セーラ、ジルーシャ・アボット、リーマや「夏への扉」などなど、懐かしい名前がそこここに散りばめられ、自分が同じ年頃だった頃の同好の士とのやりとりを懐かしく思い出し、最後はまさかのタイムスリップ。えー、そこに行くんだ〜!?と意外性に楽しませていただきました。 設定もキャラクターも秀逸で、異種族が共に生きられる世界が温かく、本当に楽しかったです。 | ||||
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一冊の物語を読んだのではなく バラバラに構成された話を纏めて読まされた、という読後感がありました あんまり感心できません 取り敢えず伏線なんかは張られていたのですが、それに伴う主人公の感性が 結構ずぶとい「女」感がすごくて、少女の潔癖さとか思春期の正義感とかの ジュブナイル特有の「懐かしさ」もありませんでした ほんとにね! すっっごく「おんな」です、この子! 大蛇と雪女(男)の間で揺れてしまって、だめだこんなことじゃ、自分が許せない、なんて よくある戸惑い「すら」なくて場面で簡単に乗り換える。 向けられる好意に戸惑うでもなく、あっさりと受容するおんな感。 育てて貰った恩義も感じてなくて、あるのは義理と、自己犠牲のヒロイン感。 厳しく躾けられた様子があるならまだしも、伯父さん夫婦、蝶よ花よで可愛がってくれてます。 主人公がもう少しみずみずしい感性を持っていたら良かったなあ。すごく女として図太いです。ベテラン感あるう | ||||
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和ファンタジー、魔法、学園、幼なじみ、婚約と盛り沢山の素敵な要素が詰まっててなおかつ文章が上手で読みやすい 正直アロウがいるのに別の男と距離詰めてラブコメやってるのかなり引いたんだけど最後まで読んで納得した 最高だった | ||||
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綺麗な状態で届きました。 小説としては、いまひとつ好きにならないものでした。乙女っぽい表現は好みではないので。 | ||||
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一巻の最初は、本当にRDGの雰囲気で好きだったのですが、ネッシーが出たあたりから「ん…?」となり、皆さんがおっしゃるとおり、ハリーポッターになりました。 途中ツチノコが出てきて…。ツチノコかぁ。みたいな…。 なんて言うんでしょう。リアリティが突然なくなったように感じてちと残念です。 二巻目ではダブルヒロインです。 視点がどちらなのか、長い文章を読んでからじゃないとわからなかったりするので、ちょっと読みづらかったです。 あとは、綾乃ちゃんのアロウや雪に対する態度が、あまり好きじゃなかったです。 好かれているという自信があるからこそ、なんだと思うんですが…このヒロインにそこまでの魅力があるのかなぁ……というように思えてしまってモヤモヤが…。 人間だから結婚を申し込んだのかということに、雪やアロウも(言葉で)何もなかったので、そこもさらにモヤっとしてしまいました。 | ||||
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他のレビュアーも述べているようにとにかくくどく、展開の仕方が雑で設定が活かされていない。 特に序盤のつなぎがひどく角田村からディアーヌ学院への移動は読んでいて不愉快になるレベル。 最後に補足はされていますが、主人公の学園生活を描きたいがための理由に成り下がっています。 主人公の不幸な生い立ちの設定やよくわからない愛称呼び、下手すりゃ死人が出るのに安全性皆無の授業、必要性を感じないの多数のクラスメイトなどこれ必要だった?という設定がこれでもかと出てきます。 また、「Aさんが右足を出して左足を出して歩いた」というような文章がたくさんあり、結果として無駄に文章が長くなってます。 (上記のような場面は本編にはありませんが、特に車いすの子供が初めて歩いたというわけではなく一般人の行動です。) 物語は大きく分けると角田村篇、ディアーヌ学院篇、過去篇の3つに分かれます。 前述のとおり、角田村篇、ディアーヌ学院篇がとにかくくどく読みにくいので途中で何度か読むのをやめようかと思いましたが、過去篇に入ると話がすいすい進み、伏線が回収され一気に読みやすくなりました。 結果が、レビュータイトルで角田村で色々ありました、ディアーヌ学院でダンスを覚えました、過去篇で色々解決しましたとすれば半分くらいに凝縮した良作になるのではと思います。 その後続編が出ているので作品としての評価は高いみたいですので、今後もがんばってほしいところです。 | ||||
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親をなくした少女が、移り住んだ田舎の蛇の神さまのお嫁になる……ふむふむジャパンのファンタジーの王道ね、とそれなりに楽しんでおりましたが。 突然、ハリーポッターのパロディに突入。(かなりショーユ臭いホグワーツ生活ですが) それもかわいがってくれていた叔父夫婦を踏みにじるような形で。 その後も恋人の蛇には会いに行っても、ついででも叔父夫婦に顔を出そうとは思わない。 三分の二くらいまで途中飛ばしながら読んでみましたが、ストーリーも登場人物も(人じゃないのも含めて)寄せ集めっぽいし、なんかなあと思うことばかりです。 あとは最後の3ページくらいだけ読んでとりあえず終わろうと思っていますが。 アロウ君、結婚相手を考え直す気ない? | ||||
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あまりの面白さに、翌日仕事なのに夜更けまで読み続けてしまいました。 作者のFTへの情熱がほとばしっているのがよくわかる作品。 久々に魂がふるえるようなFTが読めて感動でした。 よし、仕事終わったら読み返すぞ! | ||||
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綾乃ちゃんの目上の人への敬語好感が持てるわ。15歳なのにね!気軽に楽しめるサクサク読める。のほほんとしてていいなぁ〜 | ||||
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面白かったです!! 和洋折衷ごちゃ混ぜファンタジー! 主人公の綾乃は岡山の山奥に住んでいて、大蛇のアロウが婚約者。(最初は大蛇が気持ち悪かったけど、それも最初だけ。)村祭り当日にネッシーに襲われ、そこを氷女の魔女に助けられ、魔女の学校に入学する。ここまでで100ページくらい。ほんと詰め込まれている! 魔女の学校ではもちろん、寮生活。王道ファンタジー(!?)はそうこなくっちゃ!!ルームメイトはのっぺらぼうで、クラスメイトは小豆洗いや人狼。もちろんイケメンの男の子(氷女と大蛇のハーフ)も登場し、親しくなっていく。イケメン男の子の親衛隊の嫉妬とかもあり、学園もの要素もばっちり。 なんと最後はタイムトラベルまで! 綾乃が本好きで、いろんな本の話が出てくるのも嬉しいところ。 作者が好きなものを全部詰め込んだような、おもちゃ箱みたいなファンタジーでした!なのにとっ散らかっているないわけではなく、ラストは予想以上にいい終わり方で、大満足でした!! おすすめです! | ||||
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第2回創元ファンタジィ新人賞「優秀賞」受賞作。 東京創元社ってミステリ系以外の新人賞とか開催してたんや…と意外に思いつつ拝読。 物語は岡山県の県北、高梁市より更に奥まった場所にある川沿いの山村・角田村を舞台に幕を開ける。 主人公の中学二年生・深瀬綾乃は世話になっている叔父夫婦の家に東京からの珍しい客を迎える事に。 来訪者は叔父夫婦の息子である健介兄ちゃんの大学の先輩で民俗学の研究者・大原由希恵。 そんな珍しい来訪者を迎えた綾乃だったが、気分は今一つ浮かれない。 両親を交通事故で無くし、自分自身も左足に大怪我を負った綾乃は叔父夫婦の世話になる身であったが、 それ故に大学進学も躊躇われ、叔父が将来は良い婿さんを世話してあげる、なんなら離れも建ててあげるという 気遣いが逆に「自分はこの山村から離れる事無く一生を終えるのか」という重しとなっていた。 そんな綾乃が唯一本音を曝け出せるのは幼い頃に村を流れる川の傍にあった洞窟で出会った白い大蛇のアロウ。 人語を解するアロウはそんな綾乃に「綾乃には自分がいるじゃないか」とまるで綾乃が自分の嫁になる事が ごく当たり前の様な態度で接してくる。 由希恵が村に着いた翌日から綾乃は妖怪関連の話が数多く残る角田村の案内を自然と任される事になるが、 そんな綾乃に雨乞いの儀式として三年に一度催されてきた祭の舞姫の役目が当たったと叔父が知らせてくる。 夏休み中という事もあって舞の練習に追われる身となった綾乃だったが、 そんな忙しい綾乃を見た叔父が高梁の町に来ているサーカス見物に連れ出してくれる事に。 ショーが終わった帰り道に「南米の恐怖、アナコンダ」と看板を掲げた見世物小屋に寄った綾乃たちだったが、 青大将を見慣れている角田村の人間は「なんだ、こんなもんか」と大して驚かずに小屋を出る事に。 そんな綾乃にどこからともなく「見付けたぞ、見付けたぞ、見付けたぞ」という不気味な声が響いてくる。 祭の日が近づく中、川に向かった綾乃の前でアロウは人間の男の姿に化ける力を見せた上で、 綾乃が祭の終盤で寄る事になっている菊ヶ淵に主が戻っているから近付くなと警告を発する。 訳が分からない綾乃をアロウは突如抱きすくめ「他の奴に奪われるぐらいなら、いっそ」と水着を脱がせた上で唇を奪う。 唐突なアロウの変化に困惑し、逃げ出す綾乃。 高梁のサーカスからアナコンダが逃げ出したというニュースが伝わる中、祭の日を迎え無事に儀式の終わりを迎えた綾乃だったが、 村民に囲まれながらの帰り道で「川の中に何か大きい物がいる」という声が上がり混乱が起きる中、 誰かに突き飛ばされた綾乃は川に落ちてしまい、「あの時の恨みは忘れないよ」と言う何者かに襲われる。 必死の抵抗も虚しく絞殺されそうになった綾乃だったが、突如強烈な閃光が瞬き、隙が出来た襲撃者から助けられる。 綾乃を助けたのは竹箒の柄に跨り、ゴーグルを掛けた女民俗学者の由希恵だった… ……久しぶりに480ページもある分厚い文庫本を読んだけど、何というか良くも悪くも「子供のおもちゃ箱」みたいな作品。 おもちゃ箱ってのは子供が「僕の(私の)好きな物・大切な物」をごちゃっと大した整理も無しに詰め込めるだけ詰め込むものだけど、 本作はまさしく作者が「私が大好きな物を余さず詰め込んでみました」というある種のカオスさが特徴となっている。 物語の方は上にまとめた冒頭の100ページぐらい、岡山の山村・角田村を舞台に繰り広げられる異種婚姻譚みたいな展開から 突如として舞台を茨城県は筑波山の麓にある人間・妖怪(あるいはハーフ)の少年少女が学ぶ魔女学校「ディアーヌ女学院」へ。 ディアーヌ女学院で様々な生徒や教師と交わりながら魔女として修行を積む事になった主人公・綾乃の学園生活を描いたうえで、 終盤の三分の一は再び舞台を角田村、ただし100年近く前の角田村へと舞台を移すタイムスリップものへと 大きく分けて三つのパートの間で激しく転調する。 帯の方には「横溝正史×ハリー・ポッター」とあるけど、横溝要素は登場人物が岡山の山奥の村を「横溝正史っぽい」と表現する程度で 魔女学園での学園生活もハリー・ポッターというよりは和製アニメの「リトルウィッチ・アカデミア」っぽいかなりライトな印象。 まあ、あまり出版社の売り文句に読む前から作品のイメージを固めない方が宜しい、と言う事で。 とにかくネタがハインラインの傑作SF「夏への扉」から引っ張ってきたり、「筑波山の首無しライダー」みたいな 都市伝説から引っ張ってきたりと作者の好きなネタを「これも使いたい、あれも描きたい」と詰め込めるだけ詰め込んであるし。 ベースには女性解放論というか、女性の生き辛さからの解放と自立、みたいなテーマがあるっぽい。 冒頭で描かれる角田村の叔父の家で「良い婿さん見付けてあげるから」という「悪意なき束縛」に自分の将来が 角田村の中だけで終わってしまう事に暗然たる想いを抱いている綾乃の姿を描いたうえで、 利便性では自動車や飛行機に劣っても箒に跨って自由に空を飛び回る自由を手放せないという魔女の感覚を繰り返し強調する辺り、 やっぱり、作者が描きたかったのは女性の解放だったのかな、と。 終盤で大正時代に魔女学園を中途退学して嫁入りせざるを得なくなった女性の姿を描いている事もあるし。 ただ、女性の解放をテーマに掲げている割には描かれる女の子たちの姿は少女漫画チックというか、従来の「恋が全て」 「好きな男の子にモテるのが大切」という部分が妙に目立つのがちょっと可笑しい。 特に中盤で描かれるディアーヌ学院はもともと女学校と言う事もあり、今でこそ共学を受け入れているけど完全な女社会。 「お茶とお菓子と恋バナ」が全てみたいな感じで、綾乃が女子の中心グループから魔女としての中途半端さや未熟さを揶揄われたり、 数少ない男子の中でも美形な雪之丞との付き合いが深まる中で露骨な嫌がらせを受けたり、ルームメイトの江戸っ子魔女・絵葉と 愚痴を言い合ったりと完全にライトノベルではお馴染みの「女子高生の世界」そのまんま。 綾乃自身も岡山に変えればアロウという想い人がいるのに、ディアーヌ学院では雪之丞との仲が深まって行ったりと 妙に気の多い女の子だなあ、最近の中学生って進んでいるなあと思って読んでいたら、この恋模様が終盤のパートに繋がる事に。 終盤のタイムスリップパートは…うーん、これは始まって割とすぐに終盤の展開が読めてしまう…。 冒頭の方で菊ヶ淵の主が戻ってきた際に見せたアロウの態度とアロウの存在と綾乃の想いをを知った際の雪之丞の態度、 そしてその両者に対する綾乃の態度で大体の流れが見えてしまう……この辺りの見え見えな伏線の張り方は要改善かな? 一応、この終盤はそれまでに張り巡らせた伏線の回収パートみたいになっているけど、もう少しスマートにやって欲しかった。 それ以上に三つのパートの間の繋ぎ方、特に序盤の角田村からディアーヌ学院への舞台の転換がかなり強引に感じられた。 確かに綾乃が角田村での生活に閉塞感を感じていたという描写はあるけど、由希恵がやってる事はほとんど未成年者略取か 「死亡工作をした上での失踪」みたいなもんだし、終盤でフォローしているとはいえ、叔父夫婦の所に綾乃が戻った際の 強引な説明で信用が得られる流れは「これはどうなの?」と疑問が残るのは否定できない。 ゴタ混ぜ感、ないしはカオス感みたいな「作者が好きな物を詰め込めるだけ詰める」タイプの作品が一概に悪いとは言わない。 在り来たりな展開よりは先が見えないカオスの方がよほど魅力的ではあるし、そこに惹かれる人もいるだろう。 ただ、各パートの繋ぎ方であったり、伏線回収が若干見え見えに過ぎたりという創作上の未熟さの方も否定できない。 デビュー作である以上、多少未熟さが出てしまう事は仕方のない事なのかもしれないが、まだまだ修正すべき点はある。 この作品で見せたカオス感が生み出す魅力を保ちつつ、スマートな=強引さを感じさせないストーリー展開を描ける様になることが 今後作家としてやっていく上で重要かな、と思わされた一冊だった。 | ||||
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