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冬姫



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【この小説が収録されている参考書籍】
冬姫 (集英社文庫)

冬姫の評価: 3.63/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

楽しく読めました

読みごたえがありました。
冬姫 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:冬姫 (集英社文庫)より
4087452468
No.16:
(5pt)

帯「武家の女は槍や刀ではなく心の刃を研いでいくさをせねばならないのです。」

書店で手に取り、帯と、「女はひとを怨むと妖怪になるのです」という書き出しに心を射抜かれ即買い。
そしてそのまま最後まで一気読みしてしまいました。

姉妹との確執、信長が格別に遇した理由、名将蒲生氏郷との縁。

戦国武将の娘の目を通して見た戦国時代は、他の戦国物の小説とは一線を画すものでした。
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No.15:
(5pt)

数々の「女いくさ」に健気に立ち向かった“運命の姫君”

遅咲きの作家=葉室麟の作品を選集掲載分を除けば私は単独で読んだことがなかったが、独特の美学、美意識を湛えた筆致で巧みに時代小説を紡ぐ名手との評判はかねて耳にしていた。
もっと早く作品に親しんでおけば良かったと、没後三年を経た今、後悔している。

本作では、織田信長の娘で蒲生忠三郎氏郷の妻という戦国の世に運命的な生を享けた冬姫が関わり合う登場人物と紡ぐ章毎のエピソードが秀逸で、人物像とともに静謐な中にも躍動感ある各人各様の「女いくさ」が活写される。

読者をあっと言わせる仕掛けも豊富で、作者の筆遣いは融通無碍の境地を自在に駆けめぐる。戦国武将たる乱世の英雄たちに加え、繊細優美な女人たちの強(したた)かさが雄渾に描かれ、歴史という名のキャンバスに鮮やかに息づく。

信長の倅(せがれ)たちは揃いも揃って誰一人身代を継げずに終わった不肖のたわけどもだが、娘たちは才色兼備の優れた姫君だったようだ。とりわけ主人公の冬姫には、叔母にあたるお市の方とその娘の茶々(のちの淀君)や同郷人ながらも愛憎相反する立場の細川ガラシャ(たま)との対比で、父信長の面影が色濃く投影される。

亡き父信長の果たせぬ夢(泰平の実現)を継承し、蒲生家の女として世を生き延びる智慧を発揮することが、冬姫の名前に相応しい峻厳苛烈な<冬>をやり過ごし、梅の香漂う長閑な<春>を迎えるための指針だった。

好むと好まざるとに係わらず、戦国の女たちは槍や刀を使わず敵を仕留める戦場(いくさば)に立ち、嫉妬渦巻く凄絶な謀略戦(「女いくさ」)に臨んだのだろう。

最終の「花嵐」の章で、天下人秀吉の愛妾に収まった淀君の専横に抗し、織田家所縁の女人たちが結束して冬姫を護るシーンが小気味好いが、信長の娘(冬姫)と姪(淀君)の徳の違い、器量の大小が浮き彫りになる。
鼎の軽重が問われるのは、何も時の権力者、為政者の男どもに限ったことではないと、作者が呟く声が聞こえてくるようだ…。
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No.14:
(5pt)

無名こそヒロインに相応しい生きざまを知って欲しい物語

他の作品を読んで作者の文章力を更に知った作品の一つです。無名こそヒロインに相応しい生きざまを是非知って欲しい作品です。
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No.13:
(4pt)

冬姫とは、参りました。

信長本を書いた作家や学者は数知れませんが、どんな事をしても信長は本能寺で死んでしまう。血の繋がりのある男どもは余りにも馬鹿で、泣けてきてしまう。信長所縁の女等の方が、男に較べればまだ救われる。冬姫はイイ女ですネ!
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No.12:
(4pt)

こういう女性が主人公のほうが好み

サムライものはうっとうしいこともあるのだが、これは楽しみながら読めた。
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No.11:
(5pt)

戦国時代の美女が綺羅星の如く登場!

戦国時代を生き抜くのは大変なことだったと思います。
死を常に意識せざるを得ない日々の生活は、今の私達にとって想像を絶する世界です。
そんな命がけの毎日を自分に誠実に生きようとする、冬姫の生き方には
時代を超えて心が揺さぶられます。
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No.10:
(4pt)

冬姫さんに

歴史物には、興味がありおもしろく読ませて頂きました。冬姫さんは、今まではあまり表には出ない方でしたが?信長の子供の中では、どちらかと云えば徳姫さんの方が表舞台に出て、冬姫さんは、その影に隠れて目立たない存在でしてが、この本を読んで始めてわかりました。蒲生家に嫁ぎどのように、生きたかが残念な事は、晩年をもう少し書いてほしかったですね!
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No.9:
(5pt)

完全なフィクションと思って読んだおかげで本書の世界観に浸れました

冬姫という人物に関する予備知識は一切持ち合わせていなかったため、
史実・怪談・奇談を織り交ぜて展開される姫の生涯の軌跡は、どこか神秘的でおもしろかったです。

完全なフィクションだと思って読んでいましたので、ややできすぎな展開も気にならず、
本書の世界観に浸れました。
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No.8:
(5pt)

心の刃を研いで

信長に娘がいたとは知らなかった。冬姫の凛とした生き方が好きで心にいつまでも残る作品です。
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No.7:
(4pt)

冬姫と蒲生氏郷のことをもっと知りたくなりました

「織田信長に関係する女性は?」と考えた時、頭に浮かんだのは正室の濃姫と、妹のお市の方。
 本作品の主人公である信長の2女・冬姫や、長女の五徳のことは、恥ずかしながら全く知りませんでした。
 「戦国時代、戦ったのは男性だけではなく、女性もまた、女いくさに明け暮れていたのだ」ということが書きたかったのかもしれませんが、「女いくさ」という言葉の頻度が余りに高く辟易してしまいました。使い過ぎでしょ!
 しかしながら、「茶々ら三姉妹は、お市が秀吉を亡ぼす〈女いくさ〉のために打った止めの一手なのではないだろうか」という一文を読んだ時には、冬姫同様、「戦慄を覚えて背後につめたいものが流れる」のを感じました。
 女性の情念は怖いです。
 葉室麟作品は、「蜩の記」に続き、本作品が2作目。
 よくわかりませんが、かなり作風が異なるような気がしました。
 史実とは異なるような部分や冬姫の人間離れした能力を書いた部分は、ちょっと引き気味でしたが……エンターテイメント作品という位置付けならば、それもまたよし?。
 この作品を読み、才色兼備の冬姫はもとより、その夫蒲生氏郷のことも、もっと知りたくなりました。
 氏郷のことは、利休七哲の一人であり、利休切腹後、その子・千少庵を保護したということくらいしか知りませんでしたが、信長に、幼少時代からその才を見い出され、キリスト教宣教師のオルガンティノにより、ローマ法王に「優れた知恵と万人に対する寛大さと共に、合戦の際、特別な幸運と勇気のゆえに傑出した武将である」と報告されたほどの人物。
 40歳と言う若さで、何故逝かなければならなかったのでしょうか。
 辞世の句は、「限りあれば 吹かねど花は 散るものを 心短き 春の山風」。
  (風など吹かなくても、花の一生には限りがあるので、いつかは散ってしまうのです。それを春の山風は何故こんなに短気に花を散らしてしまうのですか)。
 蒲生氏郷……その人生をもっと知りたくなりました。
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No.6:
(5pt)

女いくさを戦い抜いた冬

織田信長の娘、冬姫を中心として、女のいくさを描いた秀作。
作者のキリシタン観や、秀吉、明智光秀への歴史観は他の作品と一貫しており、
織田家の女たちの本能寺の変以降のたたかいという面から表裏のごとく生き生きと描かれている。
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No.5:
(5pt)

流石、織田信長の姫

終盤がちょっと物足りない感じがしましたが、初めて読んだ葉室麟の小説、はまった感じでした。
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No.4:
(5pt)

大変 面白く読みました。

毎朝の朝食前の入浴後の一時間 大変興味深く読ませていただきました。
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No.3:
(5pt)

楽しく読めました。

信長の娘が蒲生氏郷に嫁でからの波乱に満ち、女として充実した生涯だと思えました。
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No.2:
(4pt)

視点の置き場

女性の視点からの戦国時代。
織田の女たちの数奇な運命に視点を当てるとこういう世界を描ききれるのだと納得。
おごれる者の振る舞いはいつ見てもあざといなぁ。
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No.1:
(5pt)

華麗なるヒロイン

筆者の本ははじめて読んだ。
 
 非常にわかりやすい。スルスルと読める。
 重厚さはないが、ストーリーのテンポがよい。それぞれの章が短編としても読める構成になりながら、本書全体でもキチンとまとまっている。
 主人公冬姫は織田信長の娘であり蒲生氏郷の妻として影となり日となり夫をささえていく。そして、彼女を「鬼っ子」としとの淀が狙い、一方、その他の織田の血筋の女たちが周りを囲み守っている。
 主人公のピュアな性格も好ましい。「時代劇版ライトノベルズ」。一晩で読める。

# それにしても安土桃山は織田信長の血筋が動かしていたのだと改めて思う。かの武将の偉大さが本書でも伺われる。
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