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はだれ雪



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【この小説が収録されている参考書籍】
はだれ雪

はだれ雪の評価: 5.00/5点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

面白いです

父が葉室先生のファンでプレゼントに買いました。いつも面白いと満足していました。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.7:
(5pt)

いさお

こんな忠臣蔵があったのかと、感動の極みです。葉室麟さんのお人柄が良く偲ばれる作品だと思います。教えられる言葉が随所に出てきて、メモを取りながら読ませていただきました。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.6:
(5pt)

数ある葉室作品の中にあって「はだれ雪」は一番の力作だと思います

葉室麟氏の著作は今までに10作品読みましたが、「はだれ雪」は一番に推したい力作だと思います。赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件をベースにしながらもそれを独特の切り口で捉え、「人が生きるとはどう言うことか。苦境の中にあっても自分を慈しみ支えてくれる人々がいることを思い毅然と生きるとはどう言うことか」を格調高く語っています。登場人物の個性がそれぞれ見事に描かれており、中でも佐治弥九郎の人間性溢れる表現には心温まるものがあります。また終盤のクライマックスに於いて、公弁法親王が柳沢吉保に対して「法では人の行いのみしか裁けない。真の政事とは何か。人の正しい部分、時には悪に傾く弱い部分について認識しつつ、苦境の中にあって苦しんでいる人々に寄り添って導くことが真の政事ではないか」と語って聞かせる部分は圧巻です。歴史上の実在の人物・実際の出来事とフィクション部分とが巧みに組み合わされた作品構成も見事だと思います。お勧めの作品です。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.5:
(5pt)

江戸時代の女性の生き方

期待にたがわず良い作品だったと思います。男性中心の時代でありながら
その中で自分自身をしっかりと見つめ凛として生きた女性がいたのだと
よくわかります。いつの時代も男も女も懸命に生きていくものですね。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.4:
(5pt)

忠臣蔵は読んだことありませんが、

引き込まれました。
中世の日本人が持つ”忠”の心の何たるかを考えさせられました。
特に後半は心に残る言葉も多かったです。
忠臣蔵を読んだことがなくても、時代小説が好き、葉室氏の作品が好きな人なら十分に楽しめます。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.3:
(5pt)

葉室版「忠臣蔵」正統にして新たな美しさを際立たせた秀作

本作は、「忠臣蔵」を題材とした作品の中でも優れてユニークな点がある。
それは、架空の藩を舞台とした架空の男女のラブロマンスをメインストーリーとしながら、正統な「忠臣蔵」をメインストーリーに絡ませながら堂々と描き切っている点である。
近年の「忠臣蔵」作品は、登場人物の一人にフォーカスしすぎたり、真相とか秘話にこだわりすぎたりと、作品本来の豊かな世界観を描けていないことが多かった。それに対して、本作は、「忠臣蔵」の持つ世界観や登場人物をキチンと押さえた上で敢えて副旋律とすることで作品全体の重厚さを固めた上で、主旋律である主人公二人のけがれなき真心の恋を描き切っている。読後感は、正に雪のごとく眩く澄み渡ったものであり、時代小説好きのみならず、多くの方に読まれるべき内容と思う。

題名の「はだれ雪」とは、積もった雪が溶け始め、地面の土色と雪の白色がまだらとなった状態を指すのだが、一般にこの状態の雪を一面の雪景色に比して美しいと思う人は少ないだろう。そんな汚れたあるいは未練がましい雪に自らの現状を感じてしまうような不運の中にいる男女の運命は、忠臣蔵の展開と次第に絡み合いながら、進んでいく。
大石内蔵助や堀部安兵衛といった主役級がキチンと作品中で存在感を示し討ち入りまでのストーリーがグイグイと進む一方、討ち入り後の終盤では思いもかけぬ脇役達の共演が作品を盛り上げるあたりは、私のような忠臣蔵好きにはたまらないところでもある。

私個人が白眉とするところは、大石内蔵助が遥泉院と最後に会う南部坂雪の別れを扱った場面。本作では、正統な忠臣蔵ストーリーを基本としつつ、その根幹に大きな葉室流解釈を置いている。その心うつ解釈が最も際立ったのが雪の別れの場面。この部分は本来のストーリーを知らない方にはピンと来ないかもしれないが、wikiでよいのでぜひオリジナルを確認してからこの場面を味わってもらいたい。もちろんだが、題名のはだれ雪についてのラストと対になっていることで、作品全体を美しく仕上げている。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.2:
(5pt)

ひとがひとを思いやる心

読後にとてもさわやかな気分になります。この世の中で生きていくには、ひとがひとを思いやる心の大切さが心の中に染み入ってきます。立場や考えの違いを超えて人を思いやるというのは難しいことですが、そうさせてしまうような懐の深い、凛とした登場人物たちに触れ、こうありたいものだと思わされます。葉室さんの作品を読むと、心が洗われて、優しい気持ちになれますし、自分の生き方を考え直す機会になるので、毎回楽しみにしています。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348
No.1:
(5pt)

今までの作品で一番気に入りました。

侍の中の侍、凛とした旗本である永井勘解由が失態を犯し流刑にされ、お預けとなった藩は、彼の接待役として紗英を送ります。接待役とは所詮側女、妾というのが実であり、藩は女性をおくる事により、勘解由をうまく操り、縛りつけようと思っていました。しかしながら、当初は藩の思惑とは異なり、二人は情(男女の関係)を交わす事はしませんが、次第に深く心を交わして行く事になります。自らも不幸な過去を背負う勘解由は、浅野内匠頭に憐憫の心を持ち、赤穂浪士の為であれば自らの命を散らす事も厭わないと考えていました。紗英も勘解由を深く愛し、藩の思惑よりも勘解由の心に添う様に仕えていきます。
赤穂浪士の討ち入り後、武士らしく潔く散ろうと死の覚悟を決めていた勘解由が、愛を得た為に考えを変えます。大石内蔵助からも生き様を学び、死へ向かう心は生悟りであったと感じ、生きる為に戦い始めます。愛する者のために凡夫として生きることも決して恥ではなく武士としての生き様であるとー。
また、赤穂浪士たちが人間味溢れて書かれており、もう一つの忠臣蔵を楽しむ事が出来ました。堀部安兵衛の、”それがしは日頃より悪しき事を思わぬ様に心しております。さすれば、いかなるときも天地に恥じず、怯える事もござらん。”正にその通りですね。これ以外にも本書には胸に響く言葉が沢山書かれています。いつもの著者の作品のように文章が美しく、目に情景が浮かびます。
多作な著者ですが、今までの作品の中で一番気に入りました。私は既に2度読み返しました。ぜひお読みいただきたい作品です。
はだれ雪Amazon書評・レビュー:はだれ雪より
4041036348

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